たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ナマコと朝チュン。「みつどもえ186卵性」

びっくりだよ!
もう題名の通りですよ!

このコマのインパクトがひどすぎて内容吹っ飛んでしまうがな。
いやはや……何度見てもひどい、ひどすぎる(ほめ言葉
 
そうだよなあ、いい話続きで忘れかけてたけど、もともとこういう漫画でしたね「みつどもえ」。
しかしナマコと朝チュンするって、どんな気分なんだろう。
なんかもう色々ダメ系エロな想像しかできませんし、ひとはもこの絵柄だったらそういう(どういう?)想像にならざるを得ませんでしょう。
が、これをピュアに感じている人もいます。
そう、吉岡パパ、純次さん
つったってねー。ナマコはないよナマコは。
 

●パパ・ママ・性教育

今回の話は今までの話の複合型ですね。

・吉岡家の父、純次は絵本作家なのを、娘が面白いと思ってもらえるまでないしょにしている。
・吉岡ママは潔癖主義に見えて、密かに官能小説が好き。
・「NAMA」という少女漫画が、みつどもえの少女内で流行っている。
みつどもえで学ぶ正しい性教育「みつどもえ第136卵性」

このへんが前提になります。
吉岡ママが実は官能小説好きだと吉岡本人は知っていません。他のメンバーは知っています。
吉岡パパが絵本作家なのを吉岡本人は知っていません。他のメンバーは知っています。
 
これ冷静に考えたらすごい距離感ですよね。
両親と仲悪いわけじゃないのに、なんにも両親のことをしらないという。
吉岡が悪いわけじゃないんですよ。パパもママも純粋すぎて不器用なだけ。
うーん、かわいそうだけど……でもまあね、このへんは周りがどうこう言っても仕方ない、当事者同士がなんとかするしかありません。
 
まあ、パパが絵本作家であるのを隠しているのはいいんですよ。意図的ですし。

絵本。
子供から大人まで魅了する本……と見せかけて、実は小学校低学年までと、20以上の男女の心をつかむ、という「狭間のある本」のジャンルだと思います。
ようは小学校高学年から高校生までの間は、絵本ってちょっと恥ずかしいん場合が多いんですよねえ。
大人になってから、良さが再度わかる。それまでの間は周囲の目を気にして「恥ずかしい」と思ってしまう子が多いのは事実でしょう。
もちろんその期間でも絵本好きな人はいるんですけど、背伸びしたい年頃だから「NAMA」とか読んじゃうんだよ!

なんとか吉岡に絵本を読ませようとしたひとはに気付かず、ツッコミを入れる吉岡と目を逸らす杉崎・宮下。
仕方ない、こればかりはしかたない。そういう時期を過ぎて大人になるんだ……。
 
特に吉岡は極度の「恋愛ネタ狂」です。
恋愛ネタがないと倒れてしまうんじゃないかと言う勢い。
このへんも屈折しているというか……
・ジゴロに見えてピュアで不器用な父とコミュニケーションが出来ていない
・パパが好きなあまり潔癖症になっているが、その実官能小説が好きで、罪悪のように隠している
この二つがぶつかってしまったため、吉岡家では正しい性教育が出来ていません。
両親と吉岡、お互いが腫れ物を触るような状態なんです。これはいけない。
 
笑いのネタとしてはいいんですが、吉岡の性に対する意識があっちこっちに行ってしまって、迷走している感はあります。
しかし、基本的によい子ですから、行為としては逸脱しません。
妄想が逸脱するだけです。

宮下の太ももが・・・!じゃなくて。
吉岡はパパの仕事を「官能小説家」だと思い込んでいます。
それで実際に官能小説を買って読んでみる、という「歩み寄り」をしようとするのがこのシーン。
「私はパパがどんなお仕事をしてても受け入れる準備はできているのに……」
いやはやほんと、いい子ですね。
 
性を子供から隠しているわけではないです、吉岡家。ちょっぴり不器用なだけ。
しかし子供は思っているほどバカじゃない、性があるから自分が生まれているのはわかるし、性に対して嫌悪感ばかりではなく「一生付き合っていくもの」なのも漠然とは理解しているんです。
と、同時に。やっぱりある程度興味もあります。
この興味をどう昇華してあげるか、そして正しい知識を得ながら、自分の性を認めていくか、開放していくかが小中学生の少年少女への大きな課題。
 
これパパさんママさんは体験済みだと思いますが、思っている以上に難しいですよ。
だって、実際息子娘が性に興味を持って異性を見だしたら結構焦りますよ。セックスについて説明するとき、自分自身がセックスしていることを子供にいわなければいけないわけですよ。先生もそうですね、そう聞かれたときどう答えるか。これは難しい。でも極めて大事なことなので、大人としての心が試される瞬間でもあります。
 
うまくやっているなあと思うのは千葉氏のママ。エロい本はむしろ放置して拾わせる、下着に興味があったらあたたかい目でこっそり見守る。割と性に対する興味に関して許容しつつ見守ることで、彼は健やかに育っています。
杉崎や宮下もなんだかんだで結構性に関しては健全な感じがします。杉崎はエロ下着を買ったりしますが、いざ性的な話になると顔を赤らめたりするあたり、極めてよい育ち方をしているなあと。
丸井家はちょっと事情が別ですが、みつばが割と冷静に正しい知識を持っていたのできちんとパパが教えている可能性あります。ひとははエロ本マスターですが、あれはエロに興味があるというよりもまるで「嗜み」のよう。むしろ恋愛事にはメッポウ弱いあたりがめんこいです。
 
その点吉岡家は、お互いが過敏すぎて、大きく腫れ上がった腫れ物状態。
腫れ物であるからにはどこかで膿を出さないといけませんが。

出ました。
パパを理解するためにと興味本位で買ってきた官能小説を見つけてしまって、しどろもどろになる吉岡とママのやりとり。
これ、ネタ的にはゲラゲラ笑ったり、「吉岡ママかわいすぎだろ……」となるべきところですが、実は大きな一歩だと思うのです。
 
結局総ての引き金になっていたのはママ。
パパの秘密も、官能小説好きも、隠していたのはママでした。
秘密と秘密がぶつかって吉岡の心がうまく開放されないのなら、どこかで爆発させないといけない。
怪我の功名的に吉岡ママの官能小説好きがバレたわけですが、吉岡自身もなんだかんだでこういうの興味津々なわけですよ。そういうお年頃なわけですよ!
男の子のエロ本がパパママに見つかるのと、娘のエロ本が見つかるのでは重みが違います。同じはずだけど後者のほうがハードルの高さが半端じゃありません。
だからこそ!
実際に興味があって買った本ではなくとも、性に興味津々であるのは間違いない吉岡が、ママとの間で大爆発を起こした今回。
これは吉岡にとって、ママにとって、大きな一歩になるんじゃないかと踏んでいます。
沢山あった家族の中の秘密が一個解けた。
吉岡の「恋愛狂」の正確に一つ、大きな楔が打ち込まれたかもしれません。
例えば……「他人をカップリングして楽しむ」だけじゃなくて「自分の性について見つめ直す」とか、です。
自分のことを見られない子だった吉岡、これを機に見つめられるようになると、いいなあ。
 

●人付き合いのいい三女さん、うざい宮下●

今回のMVPは吉岡ママですが、三女さんのがんばりには目を見張るものがありました。

今までだったら絶対「人のために何かを演じる」なんてしなかったひとはが、吉岡のために、こんな演技を!!
しかも、誰かにいわれてじゃなくて自分からですよ!
ほんにまあ良い子じゃないですか!
 
こうなったのも理由はあります。
そもそも、チーム杉崎と一緒に吉岡の家にひとはだけ行く、ってかなりレアです。まあ吉岡ママが極端に性に潔癖(のふり)過ぎたからみっちゃんは追い出しくらった感もありますが。
じゃあなんで一緒に行くことになったか?
 
みつどもえで歯車を狂わせるキャラ。それは誰か。

宮下だよ!
いつも宮下がなんかして狂わせるんだよ!
うざいな!(かわいいな!

強制連行モードにする宮下マジ空気読まないうざいかわいい。
おとなしく優しくなったひとはも見事なものですが、全くもって自分のうざさを意に介していない宮下の様子には涙が出ました。なんだもうこいつうざいな!かわいいな!
 
宮下自身、何も考えてないわけではないです。先に引用したコマのように、吉岡家のことを心配しているところもあるんです。
ただ、そこに三女さんを巻き込んでしまうあたりが宮下らしいというか。
そしてついて行っちゃうのが三女さんの成長というか。
いい具合に歯車が、間違った方向で噛みあってしまった結果がこれですね。
なんともはや。いいんじゃないでしょうか。
 
そして個人的に好きなのがここ。

ひとはと杉崎の中は急激に近くなりましたねー。
以前の杉崎のストレートな「嫌いじゃないのよね」発言がじわじわ効いてきています。
元々あんまり意見のあわなさそうだったはずの距離のある二人だったのに、今となっては「常識人チーム」として成立しているあたりが素敵。
あるいは「思いやりチーム」か。人の輪を引っ掻き回すのがみっちゃんや宮下なら、仲間はずれができないように引き止めたり、相手の背中を押してあげる補助役に回れる優しさを持ち合わせているのがひとはと杉崎。考えてみたら「母親がいなくて寂しい」ひとはと、「ママが好きで甘えん坊」な杉崎の気持ちが合うのは納得です。
今回の吉岡ママと吉岡の微妙な距離感と、それが詰まったこと、意外と此の二人は見ていてほっとした部分もあるんじゃないでしょうか。
半分呆れているとも思いますが、それはそれとして。
 

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どんどん常識人化していくひとはさん。
一番最初は一番の嫌われキャラだったのに、今はほぼ総てのキャラから好かれる総好かれキャラに変貌!
これってすごいよなあ……。
「ひとはの成長物語」として「みつどもえ」を一巻から読みなおすとまた違った見え方があると思います。が、全員が成長しているのが魅力でもあるので、そのへん「個々バラバラに全員が動いている」のを楽しむのがやはり一番でしょうか。
にしてもこの顔いいなあ。良い顔だ。
 
そしてアニメ化情報ですが。

ど、ど、どうしよう。
宮下が動くんだぜ!!!!!!!!!
宮下が動いたら大量に血を吐いて死んでしまいそうです。鼻から。
やべえ…興奮がとまらない……見てくれよこの太もも……少女筋肉だよ……。好き……。
けいおん!!」で毎週死んで、「WORKING!!」で山田(仮)が出たら死んで、「みつどもえ」で宮下が出たら死ぬと思うので、命がいくつあっても足りない。困った。
 

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Made in USSR : みつどもえ186卵性 GW明けの大吉岡家祭り!/こういうの好きなんだ
一個ポイントになるところで曖昧な部分なんですが、こちらでも書かれていますね。

1)自分の蔵書をゆきちゃんが見つけたと思った
2)(個人的な仮説であるところの)「岡ジュン=紗江子ママ」である

さあ、ママは岡ジュン(官能小説家)なのか? それとも単なる官能小説好きなのか?