たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

やべえ、「HEROMAN」の面白さをどう伝えればいいかわからねえ!






やべえ。
「HEROMAN」おもしれえ。
 
もう6話まできていて「いまさらかよ!」と言われそうですが、そう、いまさらなんです。
実はアメコミはある面好きすぎる色眼鏡があって、それがなんか日本のアニメと混じって云々カンヌンというのにちょっと抵抗あったんですよね。別物としてみていたというか。
原作実際スタン・リーですし。
スタン・リー本人本編に出てますし。相変わらずすてきダゼ。
 
そんなこんなで放置していたのですが、いざ見てみたら……やばい、これは面白い。
 
ただ、困ったことがひとつあります。
これ、ストレートに面白いが故に、あんまり詳しく読み込むとせっかくの興奮が消えてしまいそうで、絶賛したいのにどういえばいいか分からない!
もうひたすらに「面白い!」としか言えないのが歯がゆくてならないんですよ!
 
物語はすっごく単純なんです。
あらゆる複雑な要素は、現時点でははぶかれまくっています。

・主人公のジョーイが、拾ってきて修理したおもちゃが3mくらいのロボットになる。
・そのロボット「ヒーローマン」には意志があり、命令すると戦う。
ヒーローマンはめちゃくちゃに強い。

これがほとんどの流れと言っていいです。
そう、ヒーローマンはとにかく強い!
しかもその強さがまたすっげー単純なんですよ。
必殺技はパンチです。
超必殺技は、超すごいパンチです!!!!
やべえ、しびれる。パンチ最高。
 
PV見てもらうとわかりますが、意思の疎通があるんですよね。
わかりやすいのは鉄人28号と正太郎くんとか、ジャイアントロボとか。
しかしそれよりももっと人間臭い。
サイバーフォーミュラ」のアスラーダや、「ナイトライダー」に近いです。ただししゃべりません。
そして、命令を聞くだけではなく、主人公のジョーイと目と目で通じ合い、共に戦う意思をもって、絶対叶わないと思われるような敵に立ち向かっていく。
熱い、熱すぎるだろ!
 

                                                                                                                                          • -

 
もうちょっとだけ、自分の拙い言葉でどこが面白いのか必死に書いてみます。
 
うまーくアメリカンなノリの明るさと、日本のロボットアニメの熱血を足して2で割っていません
サブキャラの会話とかが妙に軽かったりするあたりやっぱりアメリカンなんですよ。ところが主人公がとにかく前向きで熱血漢なため、嫌味が全くありません。
見た目貧弱どころじゃない(これについては後述!)ジョーイが一生懸命なので、見ている側が「ぼくはジョーイだ!共に戦おうヒーローマン!」という気持ちになれるんですよ。主人公にシンクロして、共闘感を得られる作品と言うのは本当に素晴らしい。まさに子供に見て欲しい、大人は手に汗握って欲しい!
ヒーローマンは寡黙で全くしゃべりません。ただ主人公を信じて、全力で戦うのです。
この二人の間に産まれる、言葉じゃない信頼関係の描写の仕方は極めて日本人好み。背中で語る、拳で語る、目で語る、ってやつです。どっちかがすごいんじゃない、共に二人でいることで、ヒーローなんだよ!
 
次に、サブキャラ配置のベタさが、ベタベタで最高。
親友で助言を与えてくれるサイは、ジョーイから見て「かっこいい」と思える相棒的存在。実際かっこいい。つかサイとジョーイの仲がエロすぎるくらい密着していてドキドキする。
次にヒロイン役のリナ。チアガールでいいところのお嬢様。すっげーーーーーかわいい。ツンデレしていない、ストレートに「好き!」を出せる「キングゲイナー」のサラ・コダマみたいな子。しかし、かわいいのに、ジョーイの方がかわいいので目立たないという微妙な位置が美味しすぎる。
そして、ヒーローものに欠かせないマッドなサイエンティスト、デントン。結構一生懸命だけど実はいろんな出来事の元凶。だけど裏表がないので憎めない。こういうやつほど長生きするのよねーハリウッド的には。
そして、リナの兄でシスコン丸出し、そしてジャイアンみたいな存在のウィル。ジョーイはこいつら集団にいじめられています。
いじめられっ子がヒーローになる。これ、王道であり最高ですよな!
(例・スタン・リー原作の「スパイダーマン」とか)
 

                                                                                                                                          • -

 
なんといっても魅力のひとつは、ジョーイくんがかわいすぎるということ。
すげー一生懸命で、命がけでヒーローマンを信じ、そしてヒーローマンに信じられている。
あー、「シャーマンキング」の関係にも似ているかもしれません。しゃべらないですが。
で、ジョーイくん、男の子らしくかっこいいのですが、いちいち仕草がかわいらしすぎるんですよ。
しかもセミロングの髪の毛! ヒロインのリナよりも華奢な体!
「性別:ジョーイ」のイラスト一覧 [pixiv]
「性別:ジョーイ」。大いに分かる。
別に「男の娘」するシーンはないですが、「ジョーイって女の子だよ」って言って見せたら信じるレベル。たぶん間違いなく。
そういう視線で、かわいい男の子好きな人は見ちゃうといいよ!!
 
まあそれは穿った見方ですが、日本テイストとアメリカンテイストをうまく融合させているため、どこかしら何かしら、好きなキャラがいるんじゃないかと思われます。
クールな少年サイもいかした野郎ですし、リナはほんとヒロインヒロインしていてベリーキュート。ガチムチ好きならウィルくんオススメ。
しつこいようですが、サイとジョーイがあまりにも仲良すぎるのと、ビジュアル的にジョーイが女の子っぽすぎるので、サイ×ジョーイか、ジョーイ×サイかで悩みまくります。個人的にはジョーイ×サイかな……。
ヒロインリナを食うくらい、ヒロインしてますジョーイくん。
 

                                                                                                                                          • -

 
ロボも語ろう!
手書きロボの最大の魅力は質量感。
3mくらいなんですよ。すげー小さいんですよ。一応でかくもなれますが、基本「ちょっとでかい」くらいなんです。
だけど、歩くときの重みがすごい。ヒーローマンが歩くとまさに「ずしん、ずしん」と擬音が見えてくるかのようなんです。
ヒーローマンの戦闘方法はとにかくパンチです。ひたすらパンチです。パンチ最高です。
そのパンチの重量感ときたら!
もうね、見たら一発でわかりますよ。
このパンチは「すげえ!」って!
手書きロボのかっこよさは、ここなんですよねえ。
その重みの描写テクニックとかは分かる人が解説してください。ぼくはわからないですし、それをここで解説するのは野暮な感じがするので「すげえ!」止まりにします。
 
敵もそうなんです。ゴキブリのパワーアップ版みたいなキャラなんですが、とにかく重そう。
華奢なのに重そう。これが面白い。
しかも強い。メチャクチャ強い。
 
敵がいかに強いかを描くのにものすごく労力を費やしているアニメだと思います。
そしてその「メチャクチャ強い敵を倒すヒーローマンはもっとメチャクチャ強い」という部分に全力を費やしているので、これがもう熱くて仕方ない。
しかし4話から「メチャクチャ強い敵を倒すメチャクチャ強いヒーローマンを押しつぶすメチャクチャ強い敵」が現れます。
それがなんなのかは見てもらうとして、「強い!」を描く作品なだけに、その敵の強さの絶望感といったらありません。
あんなのいっぺんに来たら泣いて神に祈るよ!ってくらい強い。
 
現時点では「世界を破壊するすげーーーーー強いやつを、倒しに行くんだ!」という決意を固めた、ジョーイ、サイ、リナ、デントン、そしてヒーローマンが旅立ち始めたばかりです。
まだ全然間に合います。
純正の「かっこいい!」「強い!」「一緒に戦おう!」を描くために魂をこめている「HEROMAN」マジ見て!
こんなに良質で、内容も作画も崩れずに「ヒーロー」をガチに描いた作品、なかなかないよ!
難しいこととか今後出てくるかもしれないけど、あんまり難しくないのがいいよ!
30代40代のオタクでも十分楽しめるはずです、子供に帰って。あるいは作画的な部分を突っ込んで見てみても絶対面白いはず。マジでヒーローマン重そうなんだもの。
 

                                                                                                                                          • -

 
ジョーイくんかわいいから見てみる」でもよし。
「スタン・リー大好き!」というアメコミファン視点から見るもよし。
「90年代ロボットアニメの熱さを感じたい!」という熱気に包まれるも良し。
「サイジョイだろ」「いやジョイサイだろ」という楽しみ方もよし。
「リナちゃんまじでアメリカンかわいい」という萌えもよし。
ヒーローマンの目に惚れた」でもよし。
見所満載、アメリカの方も、日本人も、子供も、大人も、男も、女も、全方位が楽しめる超娯楽作になっています。
 
友人と話していましたが、こんなに「面白い!」「かっこいい!」に特化して作品を作れる人の脳みそはどうかしている(ほめ言葉)と本気で思います。
ああもう、すごい勢いではまってしまった……。
雰囲気としては「エウレカセブン」に限りなく近いですが、エウレカが思わせぶりな哲学性の強い、少年のジュブナイルだとしたら、こっちは純正ヒーローロボットアニメ。ある意味対極です。
ああーもう、「面白いんだよ!」「けっけーんだよ!」「すげーんだよ!」に集約されちゃって困る。
これを超えるほめ言葉を見つけられないし、丁寧に説明したら色々損してしまう気がする!
見て!
 
HEROMAN 公式ホームページ
音楽ファンにもオススメしたいテレビアニメ! - 「HEROMAN」の劇中音楽について - さよならストレンジャー・ザン・パラダイス
これを見ると、HEROMANの音楽がいかに凝っているかわかるので、そこから入るのもいいと思うんだ!
 
「HEROMAN」の中で描かれる、主人公ジョーイのヒーローとしての自覚と決意について - さよならストレンジャー・ザン・パラダイス
シリアスとユーモアの狭間で転がるストーリー - 「HEROMAN」第04話「タマ」 - さよならストレンジャー・ザン・パラダイス
反撃の中で高鳴るロックンロール - 「HEROMAN」05話「アサシンズ」 - さよならストレンジャー・ザン・パラダイス
とにかく、リナが健気過ぎて泣けたのさ! - 「HEROMAN」第06話「バックラッシュ」 - さよならストレンジャー・ザン・パラダイス
STRANGERさん激推し
わかる、わかるよ! 「HEROMAN」は湧き上がるもの多すぎだよ!
 

HEROMAN Vol.1 (初回限定版) [DVD]
ウォルト・ディズニー・ジャパン株式会社 (2010-08-18)
売り上げランキング: 5163