「HEROMAN」を見ていると「こんなセリフ一生に一度は使いたい」と思うよ。
いやあ「HEROMAN」マジ面白い。
あそこまで「難しいこと」を一切考えずに、とにかく「つええ!」「熱い!」「かわいい!」とだけ絶叫できるアニメなかなかないです。
ほんと昔のロボットアニメを見ているよう。そして昔のアメコミヒーローを見ているよう。
足して二で割らない。倍率どんさらに倍。
もうね、子供にも見てもらいたい極めてわかりやすいアニメなんですが、同時に仕事帰りに一杯ひっかけて酔っ払って帰ってきた働く男性諸氏! 是非見よう「HEROMAN」!
子供の頃の、わくわくした気持ちが溢れてくるよ!
まあ実のところ、ちゃんと見ると相当アニメとしてよく出来ているため、しっかり見れば見るほど色々な発見があるアニメでもあります。
たとえば「けいおん!!」が、何もないように見えて心に引っかかるテクニックをいっぱい詰め込んだタイプのアニメだとしたら、「ハートキャッチプリキュア」や「HEROMAN」はすごく巧妙に崩れなく構築した上で、実は色々詰め込まれているけど意識させないように、ただひたすらに楽しめるように計算されたすごい作品だと思います。
特に「HEROMAN」はアメコミ苦手な日本人でも、日本アニメ知らないアメリカ人でも楽しめるうまいラインを渡って、人間の根っこにある「かっこいい!」を引っ張り上げてくるんですよ。簡単そうに見えてすごい計算され尽くしていると思います。
さて、「HEROMAN」で自分が好きなのは、毎回「このセリフ一生に一度使いたい」というのがいっぱい入っているからです。
たとえば今までに使われたものでわかりやすいのだと「こんなこともあろうかと」ですね。
使ってみたい!使ってみたいぜ!
絶対使わなさそう、でも一度は死ぬ前に使う場面に遭遇したい!
そんなベタなセリフがっ、燃える!
7話だけでもかなりあるので、ちょっとあげてみます。
今日から使えない、「一生に一度言ってみたい」セリフシリーズ。
その1。
安心したまえ、準備万端整っているよ!
うさんくさいキャラ代表デントンさんの言葉。
ほんとね、今回の元凶とも言える人物なんですが、同時に必死になって頑張ってくれる、一見しょぼくれた、しかしハイパーすぎるサイエンティスト。
最初うざかったのですが、こいつのセリフがいちいち「決め」になっているのでかっこいいんだこれが!
準備が整っているかどうかなんていいけど、実際整えた上で、このセリフ言ってみたい!
その2。
そのくらい、くれてやりましょう!
その言葉を待っていましたよ。
謎のマッドサイエンティスト、サリーちゃんのパパみたいな髪型のドクターミナミのセリフ。
この「その言葉を」という当身の構えっぽく見せかけたセリフがカッコイイ!
超絶死亡フラグの匂いがしますが、いいんです。
低いトーンで、見上げる、なめるような視線で言ってみたいですね!
その3。
さあ、行こうぜ。パーティーの始まりだ!
これは一生に5回くらい使いたいですね!
主人公ジョーイの友人、サイのセリフ。こういうかっこいい決め台詞が似合うのは普段のキャラ性もあるので、自分が言ってもに合わないのが悔しい……っ!
まあ、世界で一番これがよく似合うのは、アンドリューWKの兄貴だと思います。
「HEROMAN」には毎回音楽ネタが有るような気がして目を光らせていますが、さすがにこれはすごいこじつけかもしれません。
しかし言ってみたいなー、「パーティーのはじまりだ!」。一番使えそうな割に、使える場面が思いつかない。
人によっては、言ったらうざがられそうな言葉ベスト3に入りそうですが、言ってみたいです。
その4。
ふたりともやめて! お願い!
お願いもうやめて! お願いだから目を覚まして!
ヒロインリナのセリフ。「私のために」ではないけど、喧嘩の時に一度は言ってみたい!
ただしかわいい女の子にかぎるけどな!
まあ、それで止まるような喧嘩は見たことありませんが。
ちなみに本編だとここに「お兄ちゃん!」が入るので結構キュンキュンします。ナイス妹キャラ。だがさすがに兄にそんなことをいう妹なんてシチュエーションは自分では作れません。残念ですな。
その5。
だが、所詮我らの敵ではないわ
超死亡フラグ。でも言ってみたい!
ど、どこでだ……どこでかは分からないけど言ってみたい!
格闘ゲームとかサバゲで連勝中に言ったら、たぶん次負けますね。でも言ってみたい。
その6。
役立たずに用はない!
ラスボスになって一度言ってみたい!
ここまで悪役中の悪役なセリフそうそうありません。
実際、現段階のラスボス級のキャラが言って、手下を始末するセリフです。
これやったら仲間内からも見捨てられるので絶対使っちゃいけないセリフですが、なんかの機会で使いたい。
たとえば、食べ終わった串かつの串とかに言ってみたい。
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もー、ベタベタもベタなんです、そこがすばらしい。
セリフ回しがすごく独特で、あえてベタにしているんですよこの作品。
だってね、ぼくらってこう、聞いて興奮する言葉を今まで沢山の作品から得て来たわけじゃないですか。
「こんなこともあろうかと!」「その手はもう読みきっている!」「お前の行動は予想済みだ!」「お楽しみは終わってからね」等々。
燃えたぎるそんな、いかにもアニメなセリフの数々を、子供に与えずどうする!
また、子供の頃燃え滾ったセリフの数々を今受け取って燃え上がらずにどうする!
さあいけ、「HEROMAN」! ぼくらのために、熱いベタなセリフを叫んでくれ!
で、細かいところはたぶんさよならストレンジャー・ザン・パラダイスさんがまとめてくれると勝手に信じているので、適当に。
個人的に「HEROMAN」が無表情なところが好きなんですが、そこが同時にかわいいんですよねー。
たとえばここ。
蜘蛛の巣を興味深げに見るヒーローマン。
スタン・リーでクモといえば、スパイディですね。わかります。
あとこんなヒーローマン。
間違って空き缶を踏んで大きな音を鳴らしてしまったヒーローマンに対して「シーッ!」と主人公たちが話しかけると、
(話しかける時点でちょっと面白いんですが)
表情は全く変わってないのに、光の当たり具合でしょげているように見える!
このへんの加減の調節が本当にうまい。
ヒーローマン、全く顔変わらないんです。とにかく目だけで感情を表現している。そこがすごい。
いやーいい、実にいいよHEROMAN。
あと、よく分かってるなーと思ったのが。
ヒロインがいるのに、主人公のジョーイが触手プレイとかね。
もうジョーイがヒロインとしか思えません。え、当たり前?ですよね。
リナも良い子なんだけど、ジョーイがかわいすぎて霞んでしまうトラップ。