たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

しんちゃん、受難の日々。だがそこがいい「みつどもえ188卵性」

もう、今回の「みつどもえ」を象徴するシーンといったらここしかないでしょう。

おろおろおろ。
ああ……いい話がつづいているとふと忘れがちになってしまいますが、そうだった。
みつどもえ」は毒を含んだマンガだったのを忘れかけるところでした。
嘔吐を見せずに嘔吐ネタで遊ぶというこのテクニカルさ。そもそもなんだこれ。アクロバットすぎだよ。
桜井のりお先生はどうして脳内でこういう事を思いつくのか。
あと、二週連続でしんちゃんのこといじめまくり。すっかりいじられキャラとして定着しました。
可哀想に(微笑
 
今回はあまり深い人間関係などを考えず、極めて純粋に「毒」部分を楽しめる回でしたね。
7割の「萌え」と2割の「毒」と1割の「感動」。みつどもえはそんなもので出来ていると思います。
 

●お約束やぶり●

まあ、良い話かどうかと言われたら、良い話なんですよ、ふたばが頑張る話ですから。
でもふたばが頑張っていい結果になったことは一度も有りません。

このシーンだけ取り出すと、ものすごくいいシーンなんですけどねー。ふたばは良い子。
今回の事の発端がそもそもとんちんかんです。

ギャグマンガお約束の「出られなくなっちゃった!」回です。
よつばと!」で風香がこの「出られなくなっちゃった!」経験ありましたが、ちょいとレベルが違いますね。
しんちゃんは割と常識人だと思っていましたが、いくらなんでも「ボールが入った」からといってまさかそこから入るとは!
完全にふたばペースに毒されている気がします。ふたばなら取れるでしょうし。
 
「出られない!」ネタがギャグマンガの定番なのは無論わけがあります。
それは「状況が固定される」ということ。逃げ場が無いから「この次こうせざるを得ない」という強引な説得力が沸き上がります。
とはいえ。

しんちゃんに自分のスパッツをはかせるという発想はなかった。
まあ「固定」されているからすき放題させられてしまう、という面では適確なんですが、よりによってどうしてこうなった。
しっかしまあ、シュールなコマですねこれ。
左下の「千葉氏の見たスパッツの尻」がなかなか面白い表現になっています。
 
みつどもえ」のギャグの作り方は、ある面定形の「お約束」に則っている場合が多いです。
ひとはが泳げない、みっちゃんが重い、とかですね。ギャグの引き金になりやすい一定の要素です。
しかしそこから派生するギャグのオチがものすごいとんちんかんな方向にいくのが「みつどもえ」。
そもそもこの「出られなくなっちゃった」ギャグで、どうして善意が「履き替えさせる」に代わって、しかもそのあとリバースですか。
もう一度引用しますが。

このコマのピタゴラスイッチっぷりは、おかしい(ほめ言葉
ちょっとやそっとの発想じゃないですってば。
 

●千葉氏と丸井家●

さて。
千葉氏はエロ魔神です。
エロの探求のためなら命をも惜しみません。かっこいいまじかっこいい。
ところが、千葉氏って丸井家三姉妹のことを女性として認識していないんですよね。

たとえばこのコマ。
非常に発想としては「男の子らしい」ですが、他の女子のおっぱいには興味があってもふたば(本当はしんちゃんだけど)のおしりには全く興味がないんですよね。
まあ、ふたばは特に、常にスパッツ単発で動いていて見慣れているというのもあるでしょう。
しかしですよ。

その後、みっちゃんのニーソ+スカートにはきかえさせられても、千葉氏全く反応していません。
普通に「いつもよりセンスいいな」で終わっています。
えええ……そんだけなの?
普通ならガン見だよ。
(ちなみに「履いているぱんつ」を桜井のりお先生は一度も描いていません。脱げたぱんつは描くけど、履いている状態は描きません。男ならOkということでしょうか)
 
実はみっちゃんのぱんつ、おそらくクラスメイトほとんどが見ていると思われます。
ぱんつどころか中身まで。
ガード超絶ゆるいんですよね。
そりゃ痴女扱いもされますわ。
そんなこともあって、千葉氏レーダーに「みつば」は選択肢として入りません。
 
ひとはは今回出てきませんが、基本的に千葉氏の「エロ視線」の範疇に入りません。
なぜならエロ本の師匠だからです。
 
エロのために魂を磨く男、千葉氏。
しかし彼の目には、丸井家は眼中に無いのです。
考えてみれば、今となっては3人とも非常に可愛らしい面がクローズアップされ、みんなに受け入れられ始めていますが(容姿・性格ともに)、初期は三姉妹とも嫌われキャラだったことを千葉氏を見ていると思い出します。
ぱんつがあっても欲しくない、そんな三人でした。今なら欲しい人いるかもですね。
しかし千葉氏はそのへん、ブレていないので安心して見ていられます。
いいリセット係です。
 

●やっぱりみつどもえは、エロいな!●

さて、上記では「毒」部分をクローズアップしましたが、みっちゃんが非常にかわいエロい回でもありました。
ちょっと見てみます。

ふたばが勘違いであわててみつばを呼んできたシーン。
ふたばがしんちゃんのズボンを履いて、しんちゃんがスパッツを履いているという時点で結構ぐっとくるものがありますが、やっぱりみっちゃんの「ぽてぽて」がかわいすぎですよ。
桜井のりお先生はみっちゃんだけ擬音にやたら凝ることがありますが(ぽてちてと、とか、バモ、とか)、今回もそうですね。特別扱いです。
後校してみると、ふたばとみっちゃんの体型の違いがよくわかりますね。ふたばはグラマラスな、よく育った女の子体型。みったんは下膨れで安産型な体型。太ももも、どのキャラもぽってりだなあと思ってはいましたが、こうしてみると全然違いますね。
うーん、ムチムチかわいい。
そんなみつばのスカートをすいすいおろすふたば。

見えた!(見えない
なにこのギリギリ寸止め! そこまでして履いているぱんつ見せませんか!
見せないですよね、「みつどもえ」ですもの。
 
こうして、しんちゃんとみっちゃんの履き替えが行われるわけですが。ここでレアシーンが入ります。

ふたばとしんちゃんが交換。
しんちゃんとみつばが交換。
なんとみつばのスパッツ姿初公開です!
ありがとう! 桜井のりお先生ありがとう!
しかもなにげにおなかの肉もんでるし!
 
みっちゃん的には非常にフェティッシュで素晴らしい回とあいなりました。
毒だけじゃなくてこういう「かわいい」「萌え」を入れてバランス取るのがみつどもえ流。
 

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しっかし、毎回そうですが「起こらなくてもいいようなこと」が、この「面白いので」でこじれるのも「みつどもえ」ならではですね。
たいていの場合、みっちゃんや宮下がややこしい自体に気づいても「面白いからいいか」と放置することで話が混線していきます。
まあ、うん。面白いしね、その方が。
キャラが必ず誰か犠牲になりますが、そのへんは「みっちゃんはサドガール」という設定もあるので問題無し。
それでも殆どの場合フォローが入って、よかったよかったと終わることが多いですが。

今回は珍しく、……というか初期の頃と同じノリで、バッドエンド。
OH! サディスティック!
とはいえ、ふたばとしんちゃんの関係はここしばらくでかなり綿密に描かれているので、このくらい言っても喧嘩にはならないでしょう。熟年夫婦ですしね。
ショックを受けているふたばを見て、可哀想と思うも良し。でも「あっはっは」とたまには指さして笑うのもいいんじゃないかしら。
 

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みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 4 (少年チャンピオン・コミックス) 
みつどもえ 5 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 6 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 7 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 8 (少年チャンピオン・コミックス)

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Made in USSR : みつどもえ188卵性 いつもよりセンスいいな/めちゃくちゃにされる・・・!!

しんちゃんの女装との親和性の高さは異常。ベストは姉→のセーラー服だとは思いますが、お尻に着目した今回も中々でした。

全くです。というかしんちゃんはなんかひどいめにあっても素直に笑えるので(ひとはがひどいめにあうとちょっと悲しくなる)、いい立ち位置だと思います。