たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

モテモテひとはさんとうざうざ宮下さん「みつどもえ189卵性」


それにしてもみつどもえの世界は、本当に「犯罪」に当たる行為は痴漢とか盗撮しかないんでしょうかってくらい変態犯罪が多いですね。
もっともそのうち何割かは、パパが勘違いされているからなんでしょうけれどもさ。
だからって小学校の授業で痴漢撲滅ポスターを描くことになりましたってものっそい突っ込みどころ満載な気がするんですがどうか。
もっとさあ、ほら、エコとか公害とか色々ねえ。
でもやっぱりこの世界に合うのは、「痴漢撲滅」以外ありえないですね。そうですね。
 
さてはて今回は、ひとはを中心にしながらクラス全体の動きの見える回でした。
まあひとはは「面倒くさいから適当に済ませたいなあ」というだけなんですが、それを巡って色々な人間関係が見えてくるちょっと面白い回です。
 

●みつごシンクロ率400%●

こういう時に欠かさず出てくるのが、ふたばの「絵がものすごくうまい」設定。

うまいんだよなあ。
色々残念ですが。スカートを履いているのにおっぱいは出しているというあたりがよく分かっておられる。おっぱいマエストロ的な意味で。
面白いのは、絵のいうまいヘタはありますが(ふたば>ひとは>(超えられない壁)>みつば)、構図が同じになった、ということ。
あーなるほど、ふたばは確かに絵はうまいですが、センス自体は特に磨かれていないんですよね。
ふたばはコマ割までして漫画の描ける子なので、一度本当に漫画賞に出したらどのくらいまでいくのか見てみたい気はします。しますがきっとどこかで残念なことになって落ちるか、あるいは意外なことに大賞かどっちか、ですかね。校長みたいなセンスの審査員がいればっ……!

それはともかくとして、3人の構図がまったく同じ(右に痴漢、左に女性、後ろから襲われている)って、三つ子だからそうなるものか?というところです。
 
双子以上の子の持つシンクロ度合いは、割と神秘的な状態に近い世界の話で、科学的にも実験観察段階のようです。
双生児 - Wikipedia
まあ、丸井家の三つ子は一卵性ではないでしょうけれども(つうかもう189卵性だよ!)、遺伝の部分でのシンクロニシティの可能性もなきにしもあらず、でしょう。
ただどちらかと言うと、三つ子の場合は家庭環境が要因な気がします
ようは見ているものが同じ事が多いわけで(テレビなど)、それが原因でこういう構図のかぶりが出たんじゃないかなーと推測。
 
まあ、一番大事なのはそれを指摘されてものすごい勢いで赤面しているひとはですけれどもね。
なんだよもうかわいいな。
以前の「ヘーイヘーイ」以来、ひとはは素直に照れるように……あ、違うな、クールに受け流さずに感情を表に出すようになった感じがします。
 

●愛されひとは●

今回は途中から「二人組みになって、お互いの似顔絵を描く」という、人間関係が如実に出る授業に代わりました。
これ、子どもたちにしてみたらものっすごいストレスかかる事なんですよねえ。あまりが出たらどうしようとか、数人組の仲良しの場合誰と組むか考えなきゃいけないからどうしようとか。
じゃあダメな授業方法なのかというとそんなことはなし。むしろこの「自由に二人組みになってね」方式は、絵を描く技能よりはるかに大事な、社会性を身につける最大の授業だったりします。無論、条件付きで。
その条件とは、複数人でもOKという幅をもたせることと、余りを作らないよう先生が配慮すること。
それを自然にできれば、二人組み作りだけで一つ成長します。
まあそういう面でやべっちがよくやってるなあと思うのはここ。

みつばの下になっている力関係に見えますが、実はこの授業の場合余るのってみつばなんですよね。
みつばがクラスで嫌われているわけじゃないです。チーム杉崎とも仲いいですし、男子ともそこそこやってますし。
そうじゃなくて、相手が自分を美人に描かなければキレるのも分かっているし、みっちゃんは壊滅的に絵がヘタクソなのでだれかが見てないといけないというのもあるから。これはちと子供には荷が重い。
かといって「余ったから先生と組もうね」と言うのは割と心の傷になるので、うまい具合に昇華したなあと上のコマを見て思いました。
 
さて一方、モテモテ状態だったのがひとは。
ひとはは初期はクラスの中では根暗で余り物、かつ別に人と関わりたくないというタイプの子でしたが、今は心をオープンにし、好きなことを好きと言える子になりました。
そうなってからのひとはのモテっぷりがすごい。だよねえ。かわいいものねえ、寡黙そうに見えて感情が激しくて、しかもちょっと照れ屋なんだけど、すごく人に対して気遣いができる家庭的でやさしい子。そりゃもてるわ。
 
まずは、最近ひとはにぞっこんラブな杉崎。

うん、杉崎は……ちょっと描くのメンドクサイかな……。髪の毛的に。
杉崎がひとはのことを好きになった経緯は何回か書きましたが、ちゃんと理由があります。
プールでママとはぐれて迷子になったとき、その手をしっかりと握りしめて一緒に探してくれたことがあったんですよね。
それ以来、杉崎の中でひとははかなり好感度が高い、自分の弱いところをさらけ出しても受け入れてくれる人間としてのポジショニングがあるらしく、「嫌いじゃないのよね」とは言っていましたが、どう見ても大好きにしか見えません。
いいんじゃないかしらウフフ。
あんまりにも杉崎がひとはLOVEなので、杉崎×みつばラインが崩れかけてますが、まあそっちはそっちでなんかあるでしょう。今はひとはを見て嬉しそうにしていたり、嫉妬している杉ちゃんを見てニヤニヤしていることにします。

どうみても嫉妬です。本当にありがとうございました。
こうして杉ちゃんの愛はまた深まります。
 
次に千葉氏。

簡単な顔だから、というので選んだひとはですが、この言葉遣いがポイント。
そう、あのクラス内でえらそうにしているガキ大将的な位置の千葉氏は、ひとはに対しては敬語なんですよ。
これも突然こうなったわけじゃなくて、今までの経緯があったから、ですね。
エロ本の師匠として、またエロ本を分けてくれた恩義として。まさに師弟関係。
千葉氏の方が技術的には結構上な気がしますが(エロテク的に)、彼はひとはのことを心の底から尊敬しているので、今後しばらくこの関係が(望むかどうかに関わらず)続く気がします。
 
無論、他の人間関係もあります。みつどもえは群像劇的な部分が強いので。

これとか面白いコマですね。おがちんがいかに小さいか、非常によくわかります。おで子(おがちんの後ろの子)もさりげなく登場していますし。
「二人組」を作るのがいかに厄介か、そして何よりも経験値になるかがにじみ出てくるワンカット。まあ失敗すると心にどんよりしたものを負うことにもなりますが、小学校の頃はそういうのを乗り越えるのも勉強かもしれません。
 

●おっとうざいぜうざ下さん。●

この中で、群を抜いてうざいのが我らが宮本さんです!
 
間違えました、宮下です。

この上から目線!
いや、親切なのよ親切。すっごい気を使ってるんです。
ただ、だからどうして上から目線なのか、というあたりが宮下イズム。
「描いてやるのに!」じゃないよ。小さな親切大きなお世話だよ!
 
宮下によるうざさはとどまるところを知りません。

「正してやらねば」
ここがうざい。
ようするにやっぱり、宮下のうざさの最大の引き金は上から目線だということ。
やっている事自体は親切だしいい子なんだよ!
だけど一言多かったりやりすぎたりしてうざくなるのは、この「私の方が上」というのがもう脳内で確立しているからです。
悪気をもって、意図的に「私の方があんたより上だからね」というみつばみたいなのとちがうんですよ。思考の基準値が「○○してあげる」なんです。
 
もっともこれだけだと、本当に迷惑なことこの上ないことも多々あります。ほんと小さな親切は大きなお世話になっちゃうことって多いんです。
しかし宮下が「ウザカワいい」で収まるのは、彼女がなんだかんだでひどい目にあうオチがついてくるから。そしてひとは自体はその上をうまく上回って、ウザさを逆手にとってくれるから。
ウザカワキャラのよさは、ウザイ行動によって自爆するところまでセットなところです。
ある意味、ひとはの魅力が宮下によって引き立っているように、宮下の魅力もまたひとはの「やっつけ」によって成立しているのかもしれません。
チャンピオン編集部の一言が、今回のMVP。

どういう流れか分からなくても面白すぎる。
作家・編集側が「この子はウザキャラ」と認識して割り切っているキャラは本当にめんこいですなあ。
 

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個人的に好きな1コマ。
やべっち叱る、ひとは受け流す。このパターンも繰り返されることで面白くなる、水戸黄門の印籠的なネタですね。
いずれにしてもやべっちは、全員をきちんと見てはいるものの、ひとはに対しての視線は少しだけ多い気がします。みつばみたいな問題児は目立つからほっといても注意しやすいんですが、ひとはみたいな子って放置しておくと心がさまよってしまいますしね。
個人的にはやべっちはいい先生説を推したいところです。
ダメな所も多いけどー。声が下野紘さんってハマリ役すぎる。

 

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みつどもえ9巻、6月8日発売!
 
Made in USSR : みつどもえ189卵性 なんて性根が曲がっているんだ・・・/面倒くさい女

面白いのはひとはがふたばの事を絵が上手い人、とはっきり認めている所。ひとはは自己評価も他者への評価もどちらも低そうな言動をする事が多いので、人をポジティブに評価しているのをみるとおっと思います。

そういえば確かに!
今だったら、ふたばの漫画もちぎってトイレで使ったりしなくなるかな?
 

高垣彩陽、戸松遥ら演じる「みつどもえ」ドラマCDが試聴可能に :おた☆スケ -おたくのスケジュール帳-
ドラマCDかなり出来いいです。
というかね、ふたばのかわいさ補正が異常。
ふたばかわいすぎだよ! 絵があれで声がこれなら……悶絶死するよ!
宮下は予想通りと言う感じでホッと一安心。吉岡は思った以上に唯っぽさがなくて、あいなまさんすごいなあと。杉崎のちわちわは完璧でしたというか、これしかないというキャスティング。
みつばがね、いいんですよ。
「すげー意地っ張りでドS、っぽいけれども実は結構無茶していて、赤面しながら空回りしている」みっちゃんの図がうまく演じられていて、脳裏に浮かぶかのようです。うまい。
ひとはは、セリフ数が少ないせいか余り目立たず。むしろ効果音とかで演出されているので、アニメの方で楽しみにしたいところ。
で、矢部っちの下野紘さんが……もうまんまというか……この役のために生まれてきたんじゃないかと言う勢いでした。
ちなみに設定画でみつばの前髪がぱっつんになっているのですが、これアニメでは最初からパッツン状態の様子。その前振りとして一巻の話がCDドラマで補完されています。
 
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ついにtwitterも!