たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

泣いてもいい、泣いてもいいんだよ「けいおん!!」第20話 その1

けいおん!!」20話見たよー。

いやー、最高でしたね。

ここな!
いやあ、出番ってこれのことだったんですね。

出番だよ、ギー太!
 

今回はライブ回。原作でも背筋がゾクゾクするくらいに「三年生のライブ」の感動を描いていた回でしたが、それにさらにブーストをかけてくるんだもん、バカッ、泣くじゃん!
本来であれば、19話の感想をあげてから20話の感想をあげるべきなんですが、無理です。今回は、今この止まらない思いをぶつけさせてください。
いやもう、分かってはいるんです、後から見たらひどい恥ずかしい文章になるであろうことは分かっているけどここで感動したことを感動したって書かない人生を送るよりもとにかく「泣いたんだよ、すげーもの見ちゃったんだよ、叫びたいんだよ!」という思いでいっぱいなのでぶつけまくります。
その1では、とにかく感情の丈を書きます。考察とか感想にもならないような自分の感情の羅列です。
その2では、少し落ち着いてキャラクターの心情描写を、その3では散りばめられた「今まで見てきたファンのための繊細な描写」を追っていきます。
ここにいるみんなと一緒にバンドが出来て、最高です!「けいおん!!」第20話 その2
わたしたちみんなの『青春』「けいおん!!」第20話 その3
 

ではネタバレ有りなので収納。

ペロペロ(^ω^)
 
 

●「最高の」内輪受けライブ●

作品を見て「泣いた」と書いちゃうとウサン臭くなりがちなのでなるべく避けるようにしているのですが、今回は叫ばせて。
声あげて泣いたよ。
もう、涙止まらないなんてもんじゃない。嗚咽じゃない。ワンワン泣いたよ。子供みたいに泣いたよ。
理由は実はすごく分かっているんですが、詳しくは後で書くとして。
 
この回ってね。
「泣け」じゃないんですよ。
「もう泣いていいよ」なんですよ。
その3で詳しく書こうと思いますが、多分この回だけ突然見てもあまり面白く無いと思うんです。ライブは内輪だし、泣いているシーンも頭で理解できちゃうので。
でもそうじゃない、そこじゃないんだよ。
第一期の最初から全部毎週見ていたファンに、あるいはコミックスの最初から読んでいたファンに向けて「今日は思いっきり泣いてもいいよ」って解き放ってくれた回なんです。
友人が「主人公は、見続けていたファンなんじゃないか」と言っていましたが、同意せざるを得ません。
唯たち「放課後ティータイム」は、思いっきり泣いていい!
そして彼女たちのことをずっと見守り続けていたぼくたち・私たちも、今回は思いっきり泣いていいんだよ。
 
 
さわちゃんが準備した、観客用の放課後ティータイムTシャツ。これ原作にもありますが、反則すぎですよね。
こんなんされたら泣くだろ!?
無論、さわちゃんにしてみたら「サプライズを起こしたい」という気軽な気持ちもあると思いますが、同時に唯たちに、最後の学園祭ライブで、最高の思いをさせたいという思いはめちゃくちゃあるわけですよ。
最初のMCで涙でボロボロになる唯。それを下から「がんばれ唯!」と応援する声。

これってさ。これって。
ぼくらじゃん。
唯が今まで頑張っているのを見て、他のHTTメンバーが悩んだり笑ったりするのを見て「がんばれ!がんばれ!」と画面の向こうに応援をしていたのは。
彼女たちのアホな行動を見てゲラゲラ笑って楽しんでいたのは。
ぼくらじゃん。
さわちゃんは、かきふらい先生は、京アニは、それまで遠くから眺めているだけだった空間に「入っていいよ」どころか「入ってきてよ」と言ってくれました。それがこのTシャツだと思うんです。
今までこの作品を見たことのない人には「内輪受けなライブ」に見えるかもしれません。そのとおり、内輪受けなライブです。決してプロレベルじゃない。
でも、今までこの作品を見続けてきた人には「かけがえのない最高の、内輪向けのライブ」なんです。
 

●涙は悪いことじゃない●

アニメで涙を流した、なんて言うのちょっと恥ずかしいじゃないですか。
日本人は基本的にあんまり涙を人に見せないですし。卒業式で泣いているのを隠した経験のある人も多いのでは。
でも、人が思い切り頑張って、その後に最高に泣いているのを見て、誰が責められようか?
むしろ、こう思うんじゃないでしょうか。
泣いていいよ。
思いっきり泣いていいんだよ!
 
この言葉はそのまま自分もどってくると思います。
ぼくらは、「けいおん!!」20話を見て、泣いていい。
泣けなかった人や入り込めなかった人がいるであろうことも分からなくはないです。この作品に対してどのくらい思い入れがあるかで全然違う回なんだもん、当然です。
でもね、思い入れが深くて、本当にめちゃくちゃ深くて、好きで、大好きでたまらない人たち、いっぱいいるじゃないですか。
自分とか。
ここしばらくの間のコメント欄を見ているだけで、そのみんなの「好き!」があふれていてさ。
8月18日 私立桜が丘高校軽音楽部日記 コメント欄
8月19日 私立桜が丘高校軽音楽部日記 コメント欄

roulanmusic01
『実を言いますと、私は40代半ばのオジサンです。これまでアニメにはまって観続けるという経験はなかったのですが、この歳になって「けいおん!」「けいおん!!」にハマり込んでしまって、我ながら驚いています。
学生時代に軽音部出身だったもので、たまたま何の気なしに観てみたのが、こんなことになろうとは…
そして、今日の20話。恥ずかしいですけど、泣きました。今思い出しても、泣けてきます。あれはズルイや…
でも残りの話数全話、きっちり全力で楽しませて貰おうと思ってます。傍らにお茶とお菓子を用意したりしつつ(笑)。』

けいおんファン
『クラスメイトみんながTシャツ着ててHTTメンバーがざわっとなる辺りから涙腺崩壊でした。
高校の頃バンドやってたので、あのグダグダ感もリアルに分かります。
最後の部室のあれは、もうなんか訳わからんくらい泣いていました・・・。』

もうさ、もうさ!
20話ってね!
「『けいおん!!』が大好き!」って人たちが集まって、みんなで泣きながらしゃべれるんですよ!
泣きながら、「最高だったな!」「本当にいい回だったな!」って言っていいんですよ!!
何歳であっても、性別がどうであろうとも、ぼくらは今この瞬間、桜高のクラスメイトであり、軽音部を見守る一人なんです。
こんな思いっきりアニメ楽しんでもいいんですよ!!!
幸せじゃない!?
 

●いつまでも放課後●

ちょっと自分語り混じりますが。
ちょうどこの回って、夏コミの後すぐに関東では放映されました。だから自分もホテルでリアルタイムで見ることが出来ました。
多分似た様な人いーっぱいいるとおもうんです。
コミケに参加して情熱の散財をした人。
徹夜でコピー本を作ったり、ハラハラしながら搬入し、やり終えたサークル参加の人。
趣味の仲間で集まって、夜通し大好きなものを語り合った人。
面白いよな、楽しいよな、最高だよな、って。
これって、放課後じゃないですか。
 

みんなみんな、本当にありがとう!
放課後ティータイムは、いつまでも、いつまでも、放課後です!

唯流の、意味分からん言語感覚が存分に発揮されすぎなインパクトあるトーク。確かにそんなドヤ顔されても、純ちゃんみたいに「は?」という顔になるが正解な謎ワードなんですが、正直、これ合ってると思うんですよ。
捉え方にもよりますが、アニメや漫画を楽しんでいる人はその瞬間は、あるいはそれらの話についてみんなで盛り上がっている瞬間は、放課後なんですよ。
一生、「楽しい」「好き」は持ち続ける事ができる。
形として出やすいのがコミケなどの同人活動かもしれません。無論、それだけではないですが、あそこまで「好き」の渦が集まる空間は稀なのは事実です。
この20話を、わざわざこのコミケ後のタイミングに持ってきたの、わざとなんじゃないかとすら思いました。いや、きっとわざと。
ぼくたちは、いつまでも放課後。
 

●泣きたくなるくらい青春●


けいおん!は生きがい」という言葉がネットを一時期駆け巡りました。うん、割と合ってる。
でも今は「『けいおん!!』は青春」って言いたい。
けいおん!!」を見ている瞬間、好きでいられる時間はずっと、夢中になって青春できちゃうんですもん。
人によっては親や先生目線かもしれません。箱庭の外から眺めているような視線かもしれません。
また自分たちをキャラとかぶらせてのめりこむ人も多いでしょう。のめりこんでもいいだけの、耐えられる作品になっています。
どちらの視線も、思いっきり青春なんです。
「青春」なんて言葉、恥ずかしいと思っていたけど、青春が嫌いな人ってそんなにいないじゃないですか。「ハチクロ」で野宮さんが青春スーツを再度着こむことで魅力が増したように、「けいおん!!」の子達が実は家で一生懸命練習しており、しかも学校で思いっきり演奏して、笑って、楽しんで、そして思いっきり泣いているの見て愛しくならないわけないじゃないですか。
だいすきをありがとう?
バカッ!
こっちが「だいすきをありがとう!」だよ!
ほんと、全員、大好きだ。好きで好きで仕方なくて、たまらないよ。

ニュータイプの表紙で、あのドジでズボラな唯が泣いているのを見て衝撃を受けましたが、それがついに実現したこの20話。
ああ、青春って眩しいな。
そう思っている自分が、青春してるんだよな、と気付かされて、ひたすらに涙がこぼれ落ちます。
ぼくらは終わらない放課後の中で、いつまでだって青春していいんだ。
だいすき、って叫んでいいんだ。
 
その2に続く。
ここにいるみんなと一緒にバンドが出来て、最高です!「けいおん!!」第20話 その2