たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

官能小説を読む少女って、いいよね。「みつどもえ203卵性」

(北海道はまだチャンピオン入手できないので、週遅れ記事です)
 
203卵性で一番吹いたのは題名でした。

ブーッ。

マコちゃん絵日記二巻絶賛発売中!
 
つか、以前の節分ネタもそうですが、のりお先生LOネタ好きだなあと。
実に素晴らしい。
 

●いんらん吉岡さん●

にしてもこのコマだよこのコマ。

説明しよう!
吉岡はお父さんが官能小説家だと勘違いしているため、パパの仕事を理解するためひわいな小説本を買って読んでいるのだ!
以前それがママに見つかってしまった。
しかし、ママは潔癖症に見えて実は官能小説が好き。それが誤解を生んで「パパは官能小説家」だという勘違いにつながっていたのだ。実際はパパは絵本作家。
ここでママの告白により、ママと吉岡はどちらも官能小説が好きということで和解したのだった。
メデタシメデタシ。
 
改めてまとめてみて思いました。
本気でいんらんだよこの母娘。
とりあえず吉岡ママは官能小説好き確定
いやあ……。自分熟女属性や人妻属性はないはずなんですが。
はずなんですが。

このママがこっそり隠れて官能小説読みふけっていると思うと妊娠してしまいそうです。
ゾクゾクするよね。
 
こうなってくると、吉岡の「頑張ってひわいな本とか読んでるの」「詳しい三女さんにその辺いろいろ教えてほしいな……」がひわいにしか聞こえません。
いや、卑猥なんだけど!一応大義名分として「パパのお仕事を理解しようと」というのがあるんだけど!
なんでしょう、吉岡のこの潜在的な香り立つエロさは。
 
ここから先、ちょっと勘ぐり過ぎかもしれませんが。
男子のエロス代表は千葉氏です。エロ本が大好き、セクハラが大好き。非常に健全な小学六年生男子です。興味をもつお年頃です。
ならば、女子でエロスに興味を持ち始める代表として描かれているのが吉岡ではないかと。
三女さんのエロ本集めは、女の子の性への好奇心と全然違うんですよね。嗜好品というか。やべっちの家でエロ本の品定めをしていたあたりから考えても多分「エロ本文化」に興味がある方だと思います。
でも吉岡のこの顔と反応、あと大義名分を一応つけながら、こっそり家で隠れて官能小説を読む、というこの行動、小学生女子の性への好奇心そのもののようです。
 
なーるほど、千葉氏があんなに健全なんだもの、吉岡の反応も、健全だよね!と。
最初読んだとき「うわあ吉岡エロいよやべえ!」とか思ったのですが、うむ、やばくない。そもそも官能小説を読む、というギリギリのラインで踏みとどまっている上に、それ以外の部分が真面目なので彼女自身が間違った方向に崩れそうな要素がありません。ほんと純粋に興味なんですよね。あと性欲もあるでしょう。吉岡胸大きいし、発育も早いもんね。
そう考えてみると、この「パパの仕事」という大義名分がかなり効果を発揮していると思います。
 
まあ、申し訳ないんだけど、読者としては吉岡の性欲に興奮せざるを得ませんが。
 

●ハイパーみつどもえテンポの2P目●

今回面白いなあと思ったのは、2P目の構成でした。
みつどもえって、数人のキャラが同時に別々の思考で動くのが面白いマンガだと思います。
同じコマの中で、幾つかの思いが同時進行でバラバラに動くんですよね。それをいかにテンポよく、重たくなく見せるかが本当にうまい。
例えばここの2コマ。

みつばのパンツの柄を見て、「何が起きているのか」理解できている3人が杉崎・宮下・ひとは。みっちゃんはあんまりよくわかってないというか何も考えてない。いつもどおりです。
その次のコマがこっち。

このコマがキモです。
みつばとふたば→あんまり何も考えてない
吉岡→分かっていない
杉崎・宮下・ひとは→分かっている上で、この状況のまずさも理解している。
3通りの思考がバラバラで全部すれ違っているのがすごい。
 
みっちゃんのパンツの柄が問題、というこのコマ。

なぜのりお先生はこれをぱんつの柄にしたし。
あ、そうか。のりお先生はぱんつ大好きだったから仕方ない。
ナマコちゃん、実はこれが吉岡のパパの作った絵本のキャラでなぜか異例の大ヒット。それで吉岡の家が潤っている状態です。
でも当の吉岡はそれを知らない(パパは官能小説家だと思っている)ので、「ミミズもナマコも…あれだと思う…」というセリフが出ます。
 
吉岡は以前もちらっと出ていたように思ったことがすぐ口から出る子です。なのでこれも超本音。パパが聞いたら泣きますな。
そのキワキワな状態を理解しているからこそ、何も言えない杉崎・宮下・ひとは。この状況でどうすればよいのかと!
視点がみつば・ふたば→吉岡→杉崎達、と1コマの中で動くことで、時間軸が出来ているのが「みつどもえ」の描写の面白いところだと思うのです。
もともとページが8ページしかないショートマンガの中で、一斉にいろんなキャラを描く上で生み出された手法だと思いますが、これがなかなか味があります。画面の中がごちゃごちゃして見づらい、という状態になっていないのも見事です。
 
ある意味ヒトコマの密度がやたら高いのは、昔のマンガやアメコミにあったロストテクノロジーに近い気もします。それをうまく現在流に調理したらこうなりました、という感じでしょうか。
しかしこれだけ集まって、髪の毛の色がグラデーション状態でキャラの見分けがはっきりできるってのは正直すごい。
 

●立ち位置●

ちょっと小ネタですが。

登校シーン。
すっかり三つ子とチーム杉崎は仲良く普通に登校するようになりましたね。
で、今まではわりとみつばが杉崎達と一緒にいて、ひとははちょっと離れて、ふたばが人工衛星みたいにぐるぐる回っていることが多かったんですが、これ完全にひとは中心にして歩いてますよね。
ひとはのことが最近大好きで仕方ない杉崎。
ひとはのことを前からつけまわしている宮うざさん。何気にがっちり固められています。
雰囲気的に登校中主に会話のきっかけになっているのが杉崎と吉岡、そこに宮下やみつばが絡んで、そこにふたばが乗っかる、という感じで成立していそうですね。
ひとはは劇的にみんなと仲良くなってきていますが、それは積み重ねあって愛されるようになった、という状態なので、自分から積極的に話しかけるシーンは登校時はあまりないです。
それでもこのメンツだと冗談言ったりおちゃらけたりできるようになったんだからすごいこった。
 
まあ、それだけなんですが。
でも「みつどもえ」を群像劇としてみた場合、結構彼女たちの立っている位置は重要な意味を持っている気がします。
 

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Made in USSR : みつどもえ203卵性 それは小説のことであって行為は・・・/お前のパンツは私のものってこと!?

風紀に厳しい(というより夫に近づく女性(小学生含む)への警戒心が強い)紗江子ママは来客にスカートを許さないのですが、186卵性の宮下さんに続き今回はひとはもスカートでOKでした。紗江子ママの警戒レベルが下がってきたようです。

ここものすごく気になってたんですよね。
子供同様、ママのような大人も人間の距離感が変わると反応が変わるってのは面白い。
 

10巻は9月8日発売!!

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