たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」は4種類のキャラデザを使い分けてるみたいだよ。

ビッチでセレブな放送コードギリギリアウトアニメ。「パンティ&ストッキングWITHガーターベルト」(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース
 
エキサイトニュース書かせていただきました。
もー、「パンティ&ストッキングwithガーターベルト」が好きすぎて困る。大変。
まだ二話は見られていないのですが、とにかく動く、とにかく酷い(褒め言葉)。
頭の中を空っぽにして見られるというのはかくも素晴らしいことか!と爽快になりまくっております。
 
さて、見た目がカートゥーンっぽいので、パワパフ的なイメージをもたれがちなこの作品、実際「パワパフ」のパロディ的な部分あると思います。なんといっても犬のチャックは「invader zim」そのまんまですしね。むしろわざとパロディをいれまくって、視聴者の刺激を促している感じがあります。その他だとたとえばウンコの怪物はマシュマロマンとか、ストッキングは「Lenore」風とか、暴走トラックの顔ヴェノムだよねとか。
小ネタも多くて、たとえば。

駅名がペニステーションとか。
なんでもありだな!
 
で、シモネタとテンポのよさに目を取られてゲラゲラ笑っているうちに30分あっという間にたってしまうアニメなんですが、動きやキャラクターのデザイン、色の使い方が実はとんでもなくうまい。作画チェック好きな人にとっても最高にたまらないアニメだと思います。
カートゥーンとの決定的な違いは、平面的な絵柄で構成されているのにあえて画面を上下左右、前後回転と立体的に見せているところ。3Dを駆使しながら、作画も立体的に動くんだもんこりゃ気持ちイイよ!
 
色々語りたいところはありますが、今回はキャラデザについて書いてみます。
 

                                                                                                                                          • -

 
見てすぐ分かると思いますが、パンストほとんどカットごとに絵柄違うくらいころっころキャラが変わります。
意図的に作画さんの個性にあわせている部分多いと思いますが、基本的なデザインは4種類です。
見てみましょう。
 

一つめ。これはベースになる基本のデザインです。
デフォルメのきいたカートゥーン調。しかしちょっとだけ日本風。角ばりつつ、丸みを持たせているのが特徴的。
この時点で、実は主線の色が一つではないのがわかります。パンティの髪の毛が明確に別の色ですね。これはめんどくさい。
あとは線に強弱があります。
これはわりとポイントになるところ。もうちょっとあとで詳しく書いてみます。
 

二つ目。超デフォルメ絵。
幾何学模様の組み合わせみたいなデザインになっていますが、パンティの目玉を見てください。
はい。まんまパワパフのオマージュですね!
隠そうともしていない。なんて潔い。
これはあんまり出番はないですが、要所要所に出てきて、まんまカートゥーンアニメの動きをするので、内容にメリハリがつきます。
 

三つ目。かなり日本アニメ風。
これが今作のキモでしょうね。基本は一つめのデザインで進んでいくのですが、ちょくちょくこういう日本アニメ風絵柄のデザインが挿入されます。やはり見慣れているせいか、このデザインが出るとグワーッと心惹かれますね。
このかわいさはかなり凶悪なレベル。グレンラガンスタッフだよー!と言われて一番納得する絵柄でもあります。
しかしこの絵で一話のウンコ話されたらちょっとアレですね。ポイントごとにうまく使い分けています。
 
 
そして極めつけの四つめ。今後使われるかどうかわからないリアル等身モード。
なんとなく、作画監督の錦織さんのお遊びのような気もしますが。突然こんなマジ天使モードになったので、度肝を抜かれました。
にしてもまー肉感的で色っぽいこと! デザインこんなに違うのに、同一人物だと完全に判断させる力はすごい。このへんはキャラデザ原案の段階で形が認識しやすいものをチョイスしているからこそ、ですね。
何気にストッキングがおっぱい大きくてびびりましたが。
 

                                                                                                                                          • -

 
こんな感じでキャラデザコロコロ変わります。
コメンタリーで「基本4種類」と言っていたので、この4つではないかと思われます。
ここで、一つめにあげた基本デザインをもう一度見なおしてみます。

分かりやすいカットだったのでここを。
ものっすごい主線が太いんです。太いというか強弱があります。
それがとてもなめらかに動く、というのは実は結構なテクだと思います。
ハートキャッチプリキュア」でも似た様な技法使われていますね。時折「線」ではなく「太い線そのもの」が図形として動きます。
 
おそらくこれは、主線そのものも絵のパーツとして描いているからではないかと。
ようはこの手のライン、線じゃなくて「黒い図形」なんだと思います。
どういう風に作画しているのかはわからないですが、場合によっては、もしかしたらこの太い線そのものを囲むように線を引いて中を塗りつぶしている可能性も。
いずれにしてももう無駄にめんどうですよね。
 
追記。コメント欄より。

所で描線の強弱についてですが昔のセルアニメとかだとセルの上にペンで描画していましたので作業工程上太い線で描くのが困難でしたが、現在はフルCG製作なのでそれほど難しくないと思われます。
パワーパフガールズ」なんかは殆ど太い輪郭線ですがそれは線の輪郭線を描いて中を塗ってるわけではなくそういう線で描かれています。
ベクターグラフィックスのソフトやタブレットの進化でそういうのが可能になりました。

ベクタグラフィックスとは【vector graphics】(ベクタ形式) - 意味/解説/説明/定義 : IT用語辞典
なるほど、ベクタグラフィックスを使っている可能性は大きそう!
パンストはとにかくズームイン・アウトが不自然なく行われているので、これはつかわれているかもですね。
この作品に関してはどう描いているかわからないので、聞いてみたいところですね。
 

                                                                                                                                          • -

 
やらなくていいレベルの作画を無駄にがんばっちゃうアニメ。
どうでもいいところを真剣に、最先端の技術でやっちゃうアニメ。
それがパンスト。
ええ、そんな真面目に見る必要皆無です。しかし本気でバカやっているからこそ、視聴者も本気でバカ笑い出来るのも確か。
楽しんで作っているのが伝わるというのは、すごいことなんじゃないかしら。
 

ホネコネコ ぬいぐるみ
メディコム・トイ (2010-11-30)
売り上げランキング: 1411
BD情報とかもではじめていますが、今のところ確定で出ているグッズはこのくらいですね。
BDも欲しいですが、はやくサントラがほしいです。
ニュータイプ11月号では、今石監督のインタビューが載っているそうです。
どんな酷い(褒め言葉)話が載っているか楽しみ!出来れば絵コンテとか原画がみたいです・・・!
 

                                                                                                                                          • -

 
<朗報>
パンスト、ニコニコで9日から見られるそうです。
やった!!!
一週間は無料で見られるとのこと。これで放映されてない地域、遅い地域も確実に見られますね。