たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「恋愛ラボ」五巻のエノの妹っぷりに、ガツンと恋が深まりました。


シグルイ
 
……いや、それはいいんだ。ごめん、一旦置いといとて。
 

五巻が出た「恋愛ラボ」。いい具合の暴走純真女子中生4コマです。
毎回新刊が出る度に「このマンガすげーいい」的なことを書いてきていますが、自分はこの作品に大好きなキャラがいるので、今回もひいきします。
(またこの書き出しかよと言われそうですが、そうです
その子の事しか書きません。詳しい感想は他サイトで読むとよいです。
その子の名前は榎本結子さん。通称「エノ」
またの名を「マユゲンヌ」。いやん素敵。

きりりとした眉毛とふわふわ綿菓子のような髪の毛がveryキュート!
まあ暴走していないキャラがいない作品ですが、彼女の暴走っぷりもとどまるところを知りません。
内容的にはリコとみんなの間で一つの大きな事件が解決したあと。なのでここからが本気の「恋愛ラボ」開始です。
が、そういう大切な話の部分は他の人にお任せします。
ぼくは、心から、エノの話が、したいんだよ!!!
今回のエノに関して言えば、やはり最大のポイントは妹度がアップしたところだと思います。
 

●基本アホです●

エノのアホさって、どこかが抜けているとか暴走しているというタイプのアホさではないです。
ひとことで言うと、幼い。
よくいえば純粋すぎるんです。
うわーほらね、かわいいでしょう!
(エンジンがかかりました!)
 
どうしてもマキの乙女ちっくモードがハイパーすぎてかすみますが、エノの乙女ちっくモードがスーパーなのも忘れてはなりません。
5巻は特に、エノの乙女ちっくモードに焦点をあてた話が増えていました。
彼女の凄さを忘れてはならない。

エノの髪の毛砂糖菓子ペロペロ(^ω^)。
重要なのは、エノは本気で「砂糖菓子みたいな髪」って言われたがっているというところです。
マキもそういうところありましたが、マキにまで「痛い」と言われてもなお、それを夢見ているエノさんマジ本物。
それでいて上のコマのように、5人の中では比較的常識人的なところがいいんですよ。
常識人度合いで言うと。
 
リコ>サヨ>エノ≧スズ>マキ
 
という感じでしょうね。
なんて平均的な! だがそこがいい。
エノから乙女ちっく度とブラコンっぷりを抜くと、割と本気で完璧なんですよね。一見。アホだけど。
しかしそんなのはエノじゃない。アホで、乙女ちっくで、ブラコン。これでこそエノ。
それがうざったくないのは、きりっと通った一本芯があるのと、何においても必死で一生懸命な純粋さがあるからです。
時々口も悪いけど、それは裏のない本心で言ったあとはさらっと忘れる。以前も書きましたがおちょこみたいな器の持ち主なので、いっぱいになったらパシャっとひっくり返して何もなかったかのようにケロっとしているのも彼女らしさ。
 

●乙女ちっく街道爆走中●

マキの乙女度(間違った方向の)は強烈ですが、エノだって負けていないのが5巻。
特にこのシーン。

恋愛ネタを実行に移したはいいけど何かズレちゃうのがマキ。
正統派乙女が突き抜けすぎてどこかにいってしまってエンドルフィンが出るのがエノ。
清く正しく美しく少女漫画脳なんですよね。ハンカチ落として拾ってもらったり出会い頭にパンくわえて走っていたらぶつかったりする脳みそ。マキはそれを実行して間違えますが、脳内シミュレーションがさらに高いところにヒートアップするのがエノ!
多分この子織姫と彦星の物語で一晩語れるぜ。そういう子なんだよエノは。
まあ、空気よめないのでまわりどん引きですが。
ああ、エノの恋愛トークを夜空を見ながら一緒に聞きたいゼ。

くわえてこの子の学習能力の低さは異常。
ついさっきまえに、上のコマでどん引きされているというのにそのネタを又繰り返すあたりもアホなんですが、それよりも髪の毛。
だいぶ前にこの「髪の毛をパサッとする仕草」をみんなに笑われたのに、テンションあがるとやっちゃうんですよねこの子。アホだろ。アホだよ。
実践派マキと違って、理論派エノの乙女ちっくさは無駄な知識量とシミュレートで完成しすぎているため、悪い意味で隙がありません。
マキの恋愛レーダーが反応せず、「もう結構です」と言わしめるとは恐るべしエノさん。
ここまで知識量多い割に、全然耳年増じゃなくて恋愛知識が小学生レベルなのも、またよし!
 

●お兄さんとエノ●


あと割とすぐ興奮して泣きます。
駄々っ子じゃん!
そこがいいんだよー。
エノを見ていると、あまりにもテンションの上下が激しいので、「見守ってあげたい欲」が高まるんですよ。この子のこと愛したい、抱きしめてあげたい、頭ナデナデしてあげたい!TAI!
 
さて、それを実際にやっているヤツがいますね。
そう、それはエノの駄目兄貴です。
最初から言います、駄目です。とても。
たとえばこんな。

いや、たしかに女子の発育と男子の邪度は男子的に大切ですけれどもね。分かっていますけどね。
妹には言わねえよ!
しかもしつこく説明とか、何をしてるんだ兄よ。
それを真に受けるエノマジ天使。EMT(エノマジ天使)。
面白いのは「兄様」と言ってないのに他の全員がエノ兄の駄目っぷりを分かっているところです。そのくらいエノは兄を信じ切りまくっているし、兄はその信頼をだいなしにするくらい駄目です。

……なんだろう。そう、あってる、あってるんだよエノの兄さん。
最初からワンピより、その脱ぐ過程が大事なのは非常に正しいんだよ。大賛成ですよ。
だがどうしてそこで男の本音を全部妹に言うのかエノ兄よ。
GJと言わざるをえないじゃないか!
おかげでエノのキュートな仕草ゲットしました。ありがとう!ありがとう!
もうエノ兄は「エノが騙されて可愛いしぐさするのを魅せるため」に存在しているという把握をしていました。はい。
 
……ところが5巻のクライマックスとも言えるのが、まさかのエノ兄の存在感の大きさでした。
重要なこととして、エノ兄は本当にダメ人間ですが、エノは兄が大好きだということです。
5巻では「エノが、兄様と友達が結婚したらどうしようと本気で心配するシーン」があります。
ねーよ!という当然のツッコミはもちろんですが、そのくらいのブラコン。「お兄ちゃんラブ」ではない、「兄様大好き」なんです。ここがエノのキャラのときめいちゃうところ。

5巻では何度も、エノが車に弱くてめちゃくちゃ酔う話が出てきます。
最初なんでこんなに車酔いの話出るんだろう?と不思議でした。車酔いキャラにジョブチェンジでもしたのかと。
しかし違いました。彼女の車酔いの物語は、彼女の純真さと兄との大切な関係を描くきっかけにすぎなかったのです。
 
エノは幼い頃から、ある意味全く変わっていません。
以前のサヨを友達として名前書かなくて泣いた話はよかったですよね。多分今も同じことで泣くよこの子。
サヨを大好きなのが変わっていないように、兄様が大好きなのも幼い頃から変わっていません。

車酔いがいやで兄に泣きつく幼エノマジ天使。YEMT(幼エノマジ天使)。
このあと兄が取る行動が、今の駄目っぷりからすると意外すぎるほど。これは実際に読んで確かめてください。
ああ、なるほど。エノがどうしてこんなに純真なのか。エノがどうしてこんなに兄を信じきっているのか。その理由がわかりましたよ。
そして、ぼくがエノに対して心のそこから「かわいい!」と感じる理由もわかりましたよ。

全く裏表のない、本当の笑顔。
きっとぼくは純真な子の笑顔が見たいんだ。
だから、エノが好き。
エノが、大好き!
 
まあ、個人的な理想としては、エノとオレが付き合いはじめてからも、エノは兄様とか友人達の話ばっかり素でしてしまいながら、一緒に星を眺めている感じでよろしくお願いします。
 
 
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4巻で「嘘」の物語が解決したおかげで、5巻は全員の本音が見える、まさにスタート地点にたった状態になっています。ここからの彼女たちはどんどん輝く一方ですよ、あれはデネブアルタイルベガエノ。
くわえて、どうしてもリコに物語の焦点が定まらないわけにいかなかった今までですが、5巻に入ってからは5人にまんべんなく光が当たっている感じがします。もちろんぼくの目にはエノが一番まぶしく映ってますが、宮原るり先生サヨお気に入りなんじゃないかとちょっと踏んでます。サヨの株の上がりっぷり最近半端ないと思うんですが。
ちなみに今回最高のエノは、94ページ左下のエノです。94ページ左下のエノです!
 
ちゃんとしたレビューはこちらとかを是非。
ぼくはきっと、エノの話しか書けないから……っ!
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