たまごまごごはん

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やっと読めたよ!コミック版「魔法少女まどか☆マギカ」の出来は?

 
\まどか完売!/
ほんとまどか完売すぎて。やっと入手できました。まどか☆マギカコミック版。
もうここしばらく、まどか☆マギカのことを一日の10分の1は考えて過ごしているくらいなんです。アニメ何度見てるかわからん。
そんなわけで「どのくらい再現されてるのかな・・・」と不安半分のまどっち信者な自分が読んだ、ハノカゲ先生版「まどか☆マギカ」の感想を此処に書いてみます。
 
一言最初に書いておきます。
単体でこれ面白いマンガじゃない?
 

●物語特化のコミカライズ●

コミカライズするにはやっぱり問題があるわけですよ。
まどか☆マギカ」という作品自体が、色々なややこしい設定、複雑な感情、度派手なアクション、イヌカレー演出などとにかく半端じゃなく情報量が多い。
その情報量をマンガに詰め込むのは不可能です。無理です。
となるとどこを引き立てるか?
ハノカゲ先生はストーリー展開とキャラの心情のみに絞りました。
イヌカレー演出はさらっとしたコマで背景で表現(あの動きや雰囲気をマンガで表現すると莫大な時間がかかる)。
でもこれが意外とすっきりまとまることで、異物感も溢れていて非常によいのです。大幅に削られているのですが、これ以上描いたらおそらくストーリー入れる余裕ないだろうなあという絶妙なさじ加減。
アクションシーンはすっごいシンプルです。ほとんどカットされています。
 
なのにマミさんやけくそにかっこいいんですよ1巻。
アニメではマスケットアクションによるマミさんのかっこよさが描かれていましたが、マンガ版ではほとんど描かれません。
ちょっと変化球、というかある意味非常に漫画的。
マンガで「かっこいい」を描く場合は、アクションやセリフを使うというのはもちろん基本ですが、同時に「他のキャラ視点から見たらどう見えるか」でかっこよさが表現されます。
マミさんはまどかとさやかの二人から見た視点で「かっこよさ」が描写されているため、マンガ版では徹底してとにかくかっこいいんです。最初から最後まで。これはすごいよいバランスの描写。
 
大幅なアクションシーンカットは結構悩みどころだったと思いますが、物語と心情重視でいくなら英断だと思います。あれもこれもできるアニメと違って制限があるからこそ、どこにしぼるかとなったとき削らざるを得ません。
かわりに一枚絵イラストとして描けるコマの中のさやかやマミさんのかっこよさは、きちんと再現されているのでご安心を。
非常にスリムにまとまっているからこそ、既視聴者も初見者でも楽しめる作品になっていると思います。
ちょっと興味あるけどアニメ最初から追うのきついなーという人は、ここから入るのがいいかも。設定もさらっと読めます。
 

●コミック版とアニメ版の決定的な違い●

アニメ版とコミック版で、根本から違うところがいくつかあるのでちょっとまとめておきます。
小さな違いは省略。ストーリーに関わる部分のみ。
 
1、キュゥべえに表情がある。
顔の変わらないことで定評のあるみんなの嫌われ者キュゥべえさんですが、コミック版のキュゥべえは表情がしっかり描かれています。
しゃべるときは口を開くし、目もキョロキョロします。
(アニメでのキュゥべえは、何かをむしゃむしゃするときだけしか口を開きません)
アニメの独特な異物感はありません。
その分、キュゥべえの本性を知っている人はコミック版を見たら違和感にゾクゾクするはず。かわいいがゆえに。
そう、かわいい、とてもかわいいのがコミック版キュゥべえ
これめちゃくちゃ大きな違いだと思うので、ここが根っこになって原作とアニメが別物になったらビビります。
 
2、グリーフシードについて
アニメ版「魔女のたまごよ、運がよければ時々魔女が持ち歩いていることがあるの」
マンガ版「魔女が時々何個か持ってる事があるのよ」
マミさんのセリフなんですが、この差はでかいですね。
一個であれば「グリーフシード=魔女の卵=一個で、あるものが変化して生まれて、一個に戻る。無いこともある」
複数個であれば「グリーフシード=魔女の卵=複数個産み出して増殖」
となります。
この差は結構でかい。さてどうなるんでしょうか。
 
3、ほむらはまどかに「どんな願い事をして魔法少女になったの?」と言われたとき狼狽している。
2話のシーンです。アニメではキリッと振り返っているだけですが、コミック版ではものすごくうろたえています。
アニメでは12話あるのでじっくりほむらの考えは描けるのですが、コミックは尺がないためこのシーンですでに彼女の心情がでています。
ほむらとまどかの心情描写はかなりアニメよりはっきり出ているので、分かりやすいです。
なのでアニメ版を全部何度も観ている人でも、再確認できるいい描写ではないかと。
 


こんな感じで忠実ながらも、結構マンガ版も楽しんで見られるようになっています。
うまく相互に補い合っている感じです。
なので「まどか☆マギカ」ファンならもちろんオススメ。
まだ見たことないという人にもオススメします。
アニメよりグロ描写は明確なのでそこは覚悟の上で。かといってグロメインの話でもないです。
そこのバランスこそがまどか☆マギカの面白いところなんだよにゃー。
 
個人的に好きなのは4話の、まどかがマミさんの部屋に行くシーンです。こういうシーンの描写が非常に丁寧なのでキャラの心理面が楽しめる作品になってますよ。
 

はぁ・・・面白いよお・・・。
まどか☆マギカ」の麻薬的中毒性についてはどこかで書きたいです。
その前に! はやく! 八話を! みたいの!
 

蒼樹うめ先生描きおろし4コマ、虚淵玄氏・ハノカゲ氏対談、劇団イヌカレーインタビュー、宮本さんインタビュー、まどっちムチムチポスター。
これ買うしか無いじゃん。まじ予約した!
しかし表紙のほむほむはえろいね! にしても黒猫ってなんだろうね。