たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

本当の幸せはどこにある? 知ることと知らないことの境界線「まどか☆マギカ 10話」


やぁ!ぼくキュゥべえ! 
なんかピンチな気がするよ! だから魔法少女になってよ!
 
お断りします。
 
さすがに今回はこれ以上株が下がらないだろうと思っていたら、ほむら視点によるキュゥべえが描かれることできっちり株が下がりました。
さすがキュゥべえさん、半端じゃねえぜ。
キュゥべえの思惑がはっきりしたのもポイントでしたね。ほんと「君たちのことはしったこっちゃないけどうんたらかんたらエントロピーじゃあね!」というキュゥべえさんは捕食者状態であります。
いやまあ、超マクロ視点で見たら、そのとおりかもしれないけどさあ。
 
それにしても10話のために今までがあったんじゃないかってくらいの凄まじい回すぎて腰が抜けました。
物語の作りのうまさについては語られまくっていると思うので、ちょっと自分は「幸せ」「グッドエンド」について考えてみようと思います。
以下、ネタバレ有りのため収納。
 
 
 
 
 
 
 

●ほむら、一周目●

話のつくりが複雑なのにすごく分かりやすい30分。これシナリオと演出見事としかいいようないです。
ほむらが話の中心になっていますが、他のキャラも合わせてみてみたいと思います。
まずは一周目です。

一番最初は、ほむらは魔法少女ではありません。
この時点でマミさんとまどかが魔法少女状態。
そしてまどかは現在(1から9話)と違って、明朗快活な明るく元気な子です。
逆にほむらはというと。

勉強はできない、運動もできない、病弱な「何も出来ない子」状態です。
このギャップがすごいですよね。今とまさに正反対なのですよ。

今(1〜9話)→有無を言わさぬほむら、何もとりえのないまどか
一周目(10話)→何もとりえのないほむら、元気でハツラツとしたまどか

一周目ほむら(以下「ほむら1」)のような心の弱い子は狙われやすいという特徴がありました。
誰にだい?
魔女にだよ

ここが運命の分岐点でしたね、今思うと。
ここで彼女がめげていなかったら、あるいは魔女に殺されていたら、今はなかった。
しかしほむら1は見つけるのです。希望の光を!
 
ゴッホピカソの謎空間で、凛々しく戦う、まぶしすぎるほどにかっこいい存在のまどかとマミさん。
こんなん見せられたら、ねえ。
魔法少女になろうって、思うでしょう?!
生まれ変わりたいって、願うでしょう!?

特にポイントになるのは、ほむらにとってのまどかの神々しさでしょうか。
ほむらから見たまどか像が「これ」なんです。
今も、変わること無く。
まどかは、元気で、明るくて、前向きで、一生懸命で、大切なモノを守ってくれて、いつも純粋で。
ほむらが信じた「まどか」はこれなんです。
いわば、2話までのまどかとさやか状態ですよね。マミさんに憧れていたあの。

この時点では、三人とも魔法少女の正体について知りません。
プリキュアのように、かっこよく戦い、命をかけて世界を救うヒロイン、というところでしょうか。
ほむら1の輝いている目が、泣きたくなるほどに切ないです。
でもそうだよ、こう思うよ。
だからこのあと、ほむらも言ったんだよ「キュゥべえにだまされている」って。

マミさんは魔法少女として戦い、死にました。
そして、まどかは。

笑顔で、眩しくて。
私のことを力強く守ってくれたまどかは。

あまりにも悲しい結末を迎えてしまいました。
 
ここまででまとめ。

まどか
・元気で明るい女の子。ポジティブ。
・契約理由は不明。契約して一週間程度。
ワルプルギスの夜と相討ち。
マミさん
・元気で明るい頼れる先輩。
・契約理由は不明。契約して長い。
ワルプルギスの夜と戦い死亡。
ほむら1
・おとなしくて内気で後ろ向き。
・契約理由は「鹿目さんとの出会いをやり直したい」
ワルプルギスの夜では生き残り。
さやか
・出番なし。
杏子
・出番なし。

この時点だけを見るとバッドエンドに見えますが(ほむらしか生き残っていないため)、マミさん、まどかに関しては実は他のラストよりもマシだったりします。 死んだ時の心いきに関してだけ言えば。
しかし、キュゥべえの「本当」に気づいていない
果たしてこれが幸せと言えるかどうか非常に悩ましいので、一旦保留しましょう。
 
一個ポイントになるのはほむらのこの契約の言葉。
「私は、鹿目さんとの出会いをやり直したい。彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」
こうして彼女は「時間停止」の能力を得ます。
さて、「彼女を守る私になりたい」はどう作用することか。
 

●ほむら二周目●


二周目ではまだ「理解」が出来ていないほむら二周目(以下、「ほむら2」)
テンションあがりすぎて、「憧れの鹿目さん」に対して「私も魔法少女になったんだよ!」とクラスでいっちゃう有様。
これじゃただの電波っ子です。まどかの恥ずかしがりっぷりがたまらないですね。
まあ、実質「魔法少女」になったのはここが最初の時点なので、はしゃぐのはよくわかります。ほむら2は、さやかが初めて魔女を倒したときのようなテンションだといえばわかりやすいでしょうか。
 
しかし「時間停止能力」というのは、ある意味最強、ある意味最弱です。
使い方が非常に難しい。個人的には最強だと思うのですが、それに見合った別の技術がないとどうにもなりません。
たとえば6話でほむらがさやかのソウルジェムを拾いに行くのは、ワープではなくて「時間を止める」→「必死に走る」→「魔法が切れたらまた時間を止める」→「必死に走る」の繰り返し。効率がいい訳じゃないです。
そこで彼女が身につけた技術が。

ボマーでした。
3話の、シャルロッテが食ったアレです。
部屋で黙々と爆弾をつくる女子中学生・・・なにこれときめくんですけど。
「自分の力でなんとかしよう」という彼女なりの努力が見て取れます。この時点ではいわゆる「悪事」には手は染めていません。
・・・爆弾をつくるのが悪事かどうかというのはさておき。
 
そして、おそらく初めてと思われる魔女戦。
マミさん、まどか、ほむらの三人で戦ったこの戦闘は本当に輝きに満ちたものでした。
正直個人的にはこのセーラー服呪物的魔女に興味津々なんですが、まあおいておきましょう。
本当に劇団イヌカレーはマジ中村宏風だな! だいすき!
 
二周目は、ある意味ラストまではほむら2にとって最高に幸せな時間だったでしょう。

一周目と違って、みんなと戦える私。
まさに「彼女を守る私」に一歩近づいた私。
明るくて、元気で、前向きで、優しい鹿目さんと一緒に戦って一緒に幸せを見つけられる最高の瞬間だったでしょう。
 
しかしそれは一瞬で奪われました。

まさかの「まどかの魔女化」
はじめてここで、ほむらだけが「キュゥべえのワナ」に気づきます。
 
ここまででまとめ。

まどか
・元気で明るい女の子。ポジティブ。
・契約理由は不明。契約期間も不明だけど、すでに契約済み。
ワルプルギスの夜と相討ち後、魔力を使い過ぎて魔女に。
マミさん
・元気で明るい頼れる先輩。
・契約理由は不明。
・行方不明。
ほむら2
・おとなしくて内気で後ろ向きだが、魔法少女になって少しだけ元気に。とろい。
ワルプルギスの夜では生き残り。
魔法少女の仕組みに一人だけ気づく。
さやか
・出番なし。
杏子
・出番なし。

ほむらとまどかの位置がちょっと変わってきています。
 

●ほむら、三周目●


三周目です。
この病室がどうもセーブポイントのようですね。
エロゲシナリオライターが描いたアニメ作品が、まさかここでゲーム的な要素で苦しみに悶えることになろうとは。
そして、この三周目は一気にキャラが増え、同時に一番最悪なシナリオにもなっています。

3人に加えて今回はさやかも参入。そしてまどかの性格は少しおとなしくなっています。
さやかは割と攻撃的な口調で、ほむらにくってかかります。
一応チームは組んでいるけれども、「キュゥべえが騙している」というほむら3の言い方を信じられないさやか。加えてチームとしては前衛(剣)で、後衛の二人(まどかの弓、マミさんのマスケット銃)に対して、ボマーのほむらはさやかを爆弾に巻き込むのでちょっと勘弁してほしい、という。
まあ、うん。さやかの言い方はきついけど、モンハンでいえば前衛のそばに大タル爆弾置くようなもんですもんね。そりゃこまるわ。
この時点で杏子は仲間に入っていませんが、魔法少女としては存在しています。杏子は三周目から既に孤立した魔法少女として活動をしている様子。
困ったほむらが取った苦肉の策がこれ。
 
YAKUZA☆
そっちいったか!
とうとうほむらも、背に腹は代えられぬと決意して窃盗に走ります。
まーぶっちゃけ「それ以上の状態」を僕らは既に見ているので、こんなの些細なことでしか無いんですが、ほむらにしてみたら一大決心だったでしょうね。
一周目の、何も出来なくて、生きていくのすら辛くて、輝きをまどかに見ていた少女としては胸が痛くないわけながない。
でもそうせざるをえない。
 
そして三周目にして、さやかがとうとう魔女化します。
魔女の姿に関しては現在と同じ。ニコニコ版では名前も正式名になってますね。
ちょっと違うのがこの使い魔の姿。どうみても仁美さん(クラスの友人の緑髪の子)です。
アニメ版では「あれはさやかの背中を押すためにカマかけてたんだよ」的な読み取れ方もしましたが、コミック版ではガチで仁美と上條くんは付き合っていたことが判明。
黒さやかさん、ひょっとしてやっちまいましたか・・・?
杏子が「実はいい子」だったのは三周目から同じ。
 
惨劇は終わらない。
ほむらが魔女を倒した後、真面目なマミさんが発狂してしまいます。
発狂はこのルートだけですね。他のルートでは一応「マミさんは魔法少女の仕組みについて知らない」ことになっています。

マミさんはさ。
本当に真面目に、魔法少女としてがんばってたんだなあ。
やりきれないよ。
マミさんは本気で心中する気でしたね。杏子から殺したのはまあ、人間関係的なものでしょうか。
いや、そんなの考えるヒマすらなかったか。
<追記・参考意見>
Twitter / 東出祐一郎: @tamagomago マミさんの杏子射殺は「時間停 ...
なるほど、一旦ほむらを封じて、ベテランの杏子を・・・納得!
 
そして、ここでぼくの心を一つ折ってくれたね。
ソウルジェム破壊による死亡→変身解除っていうね!
なんだよ!
マミさん実は3話の後も生きてて復活するって期待してたのにフラグなくなったよ!
ハァ・・・。
 

まどか「嫌だぁ、もう嫌だよぉ」
ほんとだよ、もう嫌だよ。
ほむらの願いはこうなることじゃなかった。
でも、どんどん悪化していく一方じゃないか。
だが、真実は見えてきているんだ。
諦めたらだめだ。
諦めたら、だめなんだ。
 
一緒にワルプルギスの夜を倒そう。
そう誓い合った二人の絆は、今までで一番固いものでした。
絆はね。
でも、ワルプルギスの夜は倒したあと、ほむらとまどかは魔女になる寸前でした。

ほむら3「私たちこのまま二人で、怪物になって、こんな世界何もかもめちゃくちゃにしちゃおっか。やなことも悲しいことも、全部なかったことにしちゃえるくらい。壊して、壊して、壊しまくってさ。それはそれで、いいと思わない?」

絆が深まったほむら3とまどか。ほむらはここで一度心折れそうになります。
しかし、ほむらはまどかに救われます。
さやかの形見のグリーフシードを使ってほむらを救い、まどかは言います。

まどか「私にはできなくて、ほむらちゃんにできること、お願いしたいから。ほむらちゃんは過去に戻れるんだよね。こんな終わり方にならないように歴史を変えられるって、言ってたよね。キュゥべえに騙される前の、馬鹿な私を、助けてあげてくれないかな」
「私、魔女にはなりたくない。いやなことも、悲しいこともあったけど、守りたいものもたくさんこの世界にはあったから」

そして、ほむらは嗚咽を漏らしながら、引き金を引いた。
引きたいわけないよ。本当に半ば、諦めかけていたんだよ。
でも、まどかは、諦めなかった。
絶対に諦めようとしなかった。

この引き金を引いた瞬間から、ほむらは生き方をガラリと変えることになります。
 
ここまででまとめ。

まどか
・少しおとなしめの子。優しくて真面目
・契約理由は不明。契約期間も不明だけど、すでに契約済み。
ワルプルギスの夜を倒し、魔力を使い過ぎて魔女になりかけたところをほむらに止めをさしてもらう。
マミさん
・少し精神的に不安定気味。魔女化を知って発狂。
・契約理由は不明。
・発狂して心中する前に、まどかに殺される。
ほむら3
・おとなしくて内気だが、魔法少女の仕組みを知って必死で止めようとする。
・ここで銃器を盗んで武器にすることを覚える。
ワルプルギスの夜では生き残り。さやかの形見と思われるグリーフシードで、まどかによって救われる。
・半ば諦めかけていたが、まどかを救うためにもう一度やり直すことを決意。
さやか
魔法少女チームに参戦。
・近接戦闘担当。ただし気性は今よりもはるかに荒い。
・魔女化。理由はおそらく現在と同じ。
・ほむらに破壊される。
杏子
魔法少女チームには参戦しない孤高の狼。
・さやかとは因縁の仲だった様子。
・実はいい子設定は今と同じ。
・発狂したマミさんに殺される。

悪化しすぎです。
しかし恐ろしいことに、一つ願いはかなっているのです。
ほむらの願いを思い出してください。
「彼女に守られる私じゃなくて、彼女を守る私になりたい」
そう、ほむらはまどかを守るための人間に、いや、魔法少女に、ここでなったのです。
皮肉なかない方にもほどがあるよ。
 

●ほむら、四周目●

四周目は一切他の魔法少女が出てきません。
それはすべて、ほむらが魔法少女化を阻止したからです。
マミさんだけは行方不明ですが、ワルプルギスの夜のことを考えると杏子とさやかも魔法少女化していないと考えるのが妥当でしょう。
加えて、徹底的にほむらはキュゥべえを殺す修羅になります。

いきなり深夜部屋の窓から現れて、見も知らないはずのまどかに注意を促すほむら。
このシーンだけ見るとギャグみたいですが・・・というか通報レベルですが、ここまでの流れを見ていたら「なりふり構っていられない」のは痛い程わかるはず。
だって手にはこれだよ。

うひー。
まどかの所にちょうど契約を促しにきたキュゥべえを撃ち殺した後でした。
 
武器に関しても容赦がなくなってきました。
先程はYAKUZA屋さんから盗んでいましたが、ほむら4はさらに上。

武器格納庫……自衛隊か、密輸基地か?よくわかりませんがもうなんでもありです。
ほむらの腕のシールドは結構何でも入るらしいので、ここにがんがん銃器を詰め込み、一人で魔女を「物理的に」倒すキャラへと変わります。
 
見ての通り、これ以降メガネは外し、髪の毛は解いてロングにしています。
三周目が、ほむらを決定的に変えたのです。
 
一部では「マミさんが魔女化したのではないか」説があがっていますが不明。でもたしかにそれっぽいですね。
今までは「効率良く倒すためチームを組んでいた」のが、これ以降「チームを組まなくなった」のも重大なポイントです。
実は1〜9話でも、誰ひとりとして魔法少女チームを組んでいないんですよ。ここからなんです。
 
そしてやってきたワルプルギスの夜

ここまで、魔法少女は確認できるところではほむら一人。
しかし、ほむらはあくまでも物理攻撃のみ。勝てる相手じゃない。
そこに入るのが、まさかの第一話冒頭シーン
あれ、最終回じゃなくて4周目のラストだったんですね。
結末としては。
まどかが魔法少女になって一撃でワルプルギスの夜を粉砕、その後最強の魔女になって世界を破壊するという最悪のシナリオになります。
エントロピー云々のキュゥべえの真実もすべてここで判明。キュゥべえがそれにしか興味がなく、地球を救うつもりがあったわけでもないのも判明。
真実はほぼすべてここで明かされました。四周目にして。
長いよ。
当然、こんなのはほむらの望んでいる世界ではありません。
 
ここまででまとめ。

まどか
・おとなしい内気な子
・ほむらが限界なのを見て、キュゥべえと契約。最強の魔法少女になる。
・莫大なエントロピーうんたらで、ワルプルギスの夜を倒した後最悪の魔女になる。
マミさん
・出番なし(魔女か?)
ほむら4
・誰ひとりとして魔法少女化させないことを決意。
・一人で銃器を持って魔女を倒し続ける。3周目のまどかとの約束がキモ。
ワルプルギスの夜を倒しきれず、まどかがキュゥべえと契約する瞬間に立ちあってしまう。
・自らの意思で過去に戻る
さやか
・出番無し
杏子
・出番なし

まどかのキャラの変わりっぷりが凄まじいです。
 

●ほむら、五周目●

そして現在、五周目です。
もうね、ほむらのやつれっぷりがすごかったんですよ。

二周目。まだハッピーだったころ。

三周目。真実を知ってしまったころ。

四周目。まどかを殺さざるを得なかった後。
心壊れちゃうよね。
 
しかし、彼女は決して諦めません。
なぜか。
だって、約束したんだもの。
まどかと約束したんだもの。

もしかしたら、現段階の五周目でもうまくいかない場合、やり直すかもしれません。
とにかく、まどかを魔法少女にしてはいけない。
それは彼女の、決意です。
 
五周目(つまりアニメ放映分)まとめ。

まどか
・とてもおとなしくて、どんくさい子。
・契約しておらず、執拗に契約を迫られる。
・ほむらによってことごとく契約は阻止される。
・同時に、最も早い段階からキュゥべえの企みについて理解が出来るようになっている。
マミさん
・孤独に一人戦い続けていて仲間はいなかった。
・契約理由は、自動車事故で死にそうになっていたから。
魔法少女の仕組みについては知らない。
・仲間が欲しかったため、まどかとさやかに魔法少女を勧め、一瞬幸せになる。
・マミられて死亡。
ほむら5
・転校生として編入。健康状態は良好
・孤独に戦い続ける魔法少女キュゥべえを阻止するために殺し続けている。
・魔女は一人で倒している様子。
・感情を全て殺して、まどか達を救おうとしている。
・最優先は、約束をしたまどか。
さやか
・マミさんの死後に、上條君を助けるために契約
・近接特化。超スピードの回復能力を持つ。
・上條君絡みのことや、キュゥべえの企みを知って精神的に崩れ、魔女化。
・杏子と心中。
杏子
・一人で魔女を狩り続けている魔法少女
・契約理由は家族のため。しかしそれがきっかけで家族は崩壊。
・さやかを殺そうとしたものの、シンパシーが生まれて真っ先にさやかを救おうとする。
・さやかと心中。

シナリオ的には最悪ではありますね。
しかし「真実」を知る、という点においてはちょっと変わってきます。
最も早くから、それぞれがキュゥべえの真実を知るのがこのルート。
それはほむらの誘導があったからに他なりません。
特にまどかが魔法少女化しないままで済んでいるのは、その理由を知っているからというのは大きいところ。
今までは「さやかを無視してまどかまどかって、ほむほむどんだけまどか好きなんだよ!」とか思って笑ってましたが、三周目の約束を見てしまってからは笑えなくなりました。
さやかのことを助けたくないわけじゃないんです。ただ三周目にさやかが魔女化したのを見てしまったんですもの。可能性の一つとして。
 

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果たして幸せってなんだろう?
無知でも、なんとなくうれしくて満足できるのが「幸せ」だとしたら、一周目は「幸せ」だったと言っていいでしょう。少なくともマミさん的には、仲間もいて、最後まで戦って……。ごめん、ぼくマミさん信者だからマミさんのことばっかり考えて贔屓しちゃうんだ。
しかし「真実を知る」ことの重要性においては、回を重ねるごとに真実に近づいています。五周目の今はまさに真実の側です。
キュゥべえのエントロなんちゃらはおいといて、残された道は二つ。
まどかが魔法少女になって、ワルプルギスの夜を倒すか。
ほむらが一人でワルプルギスの夜を倒して、まどかを魔法少女にしないか。
二つに一つ。
二人で協力して魔力を温存し、ワルプルギスの夜に勝つ……という道がないのは、もう三周目で分かっているのです。
多分ほむらが狙っているのは後者でしょう。
しかし、どうなることやら。

願わくば、こんな幸せに満ちた世界がきますように。
もう、ないんだけどね。五周目には。
 
ひとつだけ謎が残っているとしたら。
さやかの腕の中にいる黒猫です。
これが物語を左右するのでしょうか。
これが「幸せ」の種になるのでしょうか。
頼む。
なってくれよ。
ちょっと前までさ、惨劇も見たいなーなんて思ってたけど、三周目にその惨劇を見ちゃったんだもの。
これ以上惨劇が繰り返されたら、ほむらが苦しいだけなんよな……。
 

10話を見た人向け。
もうひとつの、ほのか☆マギカ。

発売延期になっちゃいましたが、早めに出てね! もう予約したんだからね!
しかし2050年て!

まどっち二巻も面白かったです。
細かい部分については別の記事で。
「アニメよりグロい」と評判ですが、どちらかというと「アニメより悲しい」感がやりきれません。
さやか・・・。