たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

制服と裸足の美学〜青春の体温を放つ閃光少女〜

しゃべらないから無口とは限らないよね。「森田さんは無口」三巻
先日「森田さんは無口」の記事を書きましたが、佐野妙先生作品に一目置いているのは面白さだけではありません。
この作家さん、ある部分において非常に極まっておられる。

そう、制服+裸足です
制服+裸足です。
制服+裸足なのです。
 
いやね、ぼくもニーソとかストッキングとか白ソックスとかショートソックスとかルーズとか好きですよ。
特にショートソックス好きですね。ちょっとカジュアルにオシャレしてます感が。
でもね、裸足の破壊力はすごいんですよ。

これは制服ではないですが。
本当に佐野妙先生は「裸足」がいかに健康的にセクシャルかをよく分かっておられる!
 

●裸足の描く物●

自分が猛烈な「裸足フェチ」なのはわかっているので、押し付けはしませんが、ちょっと語らせてもらおうか。
裸足のよさはいくつかあるんだ。

・健康美
・体温が伝わりそうな演出
・見えないところが見えるドキドキ感
・相手との関係描写のほのめかし

一番分かりやすいのは健康美でしょうね。
裸足になっている=元気、ととらえていいですし。
近年、制服+裸足が非常に美しく描かれていたのは「レッツ☆ラグーン」でしょうか。
あの子と二人で無人島ってパラダイスじゃね?「レッツ☆ラグーン」


制服+裸足なのは、この作品では「これしか着るものがない漂流生活」だからという理由付けがあるんですが、作者が「制服+裸足」を描きたかったのは見ていれば一目瞭然でございます。
よくわかっていらっしゃる!
ヒロインの衣舞瀬さんがまた天真爛漫で明るいキャラで、まるで太陽みたいなんですね。
それがこの笑顔と、制服と、ショートカットと、そして裸足によって表現されているのです。
砂の上を裸足制服でかけていく彼女はあまりにも美しいじゃないか。デイドリームネイション」なんかもそのへんの健康美をよくわかって描かれている作品ですね。
裸足+制服(着崩れ気味)+ショートカットは超核兵器と言っていい。
 
体温はもうそのままです。裸足であるということはそのまま女性の体温が伝わることになります。ダイレクトに。
制服ではないですが、着物に裸足の美しさを描いた「木造迷宮」の裸足っぷりは素晴らしいと言えましょう。
4巻では制服+裸足もきっちり披露してくれました。
「木造迷宮」のヤイさんを無理やり押し倒せる日本男児なんていない。それがヤイさんなんだ!

いえっす!
さすがアサミ・マート先生。現在の裸足神!
最新刊では巫女姿+メガネも披露してくれました。
ヤイさんは触れ合うタイプのベタベタするキャラではなく、つつましく距離をおいて接する日本女性キャラなのですが、常に裸足でいるおかげで妙に温かみを感じるキャラになっています。
硬質な感じがないんですよ。血が通っているなあというのが裸足から伝わるのです。
 
見えないところが見えるドキドキ感はちょっとわかりづらいかもしれません。
順を追って説明しましょう。
パンツとかブラも当然見えないところで、みえたらそりゃもう嬉しいですよね。
しかし裸足って、意外と見えそうで見えないんですよ。
逆に見えなさそうだけど見えるチャンスは多いです。
夏に教室とかで、クラスメイトの女の子がたまたま靴下脱いでワイワイやってたらどうですか!
ね、いいでしょう?
そこに目をやっていいのかどうか一瞬迷いそうでしょう?
裸足の女の子と目があって、照れたりあかんべされたら最高でしょうおおおお?!
……ヒッヒッフー。
落ち着きました。
太もも、二の腕、脇、うなじ。人間は肌を見るとドキドキするように出来ています。
そんな隠れた見えない場所の一つ、秘境の一つが裸足なのです。しかも比較的、見ることの出来る秘境、青春少年少女にとって手の届く秘境。
 
そして、これが一番重要なんですが裸足でいていい関係にときめくんです。
けいおん!!」18話でこんなシーンがありました。

もうねー、何度見てもこのシーン素晴らしいと思ってならないんですよー。
律は割と裸足にすぐなるキャラではあるんですが、それでも普段は白ソックスなんです。
でもね、澪といるときは裸足でいいの!
澪と!いるときは!裸足になれるの!
たとえば「髪の毛を触れる関係」ってちょっと女の子同士でも親しさがあるじゃないですか。特別じゃないですか。
同じように「裸足になってもいい相手」って特別なんですよ!
ぼくはそれを「百合脚」と勝手に読んでいますが、女の子同士で制服裸足になっちゃえる仲に最高にときめくんですね。
まるで陶器のような少女たちの、裸体の絡み合い「ふたりとふたり」
吉富昭仁先生なんてその筆頭ですね。
この人裸足の女の子をいかにかわいく描くかのために全精力を費やしているような方です。素晴らしい。
 
女の子同士じゃなくても裸足は「気を抜いている瞬間」のかわいらしさを描き出しますね。
俺の妹がこんなに可愛いわけがない」の桐乃なんかが裸足になるのは、妹だからです。
ぼくの前じゃ裸足になってくれないんですチクショウチクショウだがそこがいい。
 

●裸足のフェティシズム

このように、制服+裸足になるのはちょっと特殊な思い入れやシチュエーション構成がベースになっていることが非常に多いです。
部屋でひとりでいるときは別ですが、誰かといるときって基本的に裸足にならないですものね。
別にこのフェティッシュは二次元にかぎったことではありません。
近年だとそれをうまく表現しているのは青山裕企氏でしょう。

思春期
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基本的にはソックスをはいている写真が多いですが、たまに裸足があるんです。これがすごくいい。そう、たくさんじゃなくてちょっとあるのがいい。
青山裕企氏がすごいなあと思うのは、「ちょいエロ」写真を見せたいのではなく、少年から見たドキドキの視線と少女側の拒絶の心の両面を写真に写し込んでいることだと思います。見せたいわけじゃない少女、見たい少年の競い合い。
だから、たまたまなんですよ見えちゃった裸足は。 そこにドキドキしている少年の「ぼく」がいて、見られてムッとしている「少女」がいるんです。
 
この体験こそが裸足の閃光!
 
青春、それは思ったようにいかないもの。
だけど同時に、思ったよりすんなりいっちゃうこともあるもの。
この両方が入り交じってぶんまわされて、グラグラゆれるのが青春の気持ちだとしたら。
制服+裸足は青春そのものの視線と言っていいのです。
 

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ほんのちょっとだけ裸足があるからいい、とは書きましたが。
ぶっちゃけまるまる一冊「制服+裸足」でもいいくらい好きですね。
制服+裸足画集or写真集はないものかね。ないものですかね。
ヤングサンデーの頃はグラビアは割と制服+裸足が多くて「よく分かっているなあ」と思ったものですが。
普段裸足じゃないキャラが裸足になるのとかも見たいですね。
ぼくは「WORKING!!」の山田(仮)を愛していますが、あのニーソを脱がせて制服+裸足だったら鼻血吹いて卒倒しながら脳のメモリーに焼き付けますねマジで。
 
ちなみにニーソ派の反論は受け付けません!
ぼくも好きだから!
それはそれ、これはこれなんだよ!