たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「スイートプリキュア」の関係ってメガテンっぽいかも

ぼやーっと思いついた話を。
思いつきなのでまとまりのないメモです。
プリキュア話。
 

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知人がツイッターで「スイートプリキュアはロウとカオスなんじゃないか」とつぶやいていたのを見て、すごい勢いでカチッ!とはまったですよ、パズルのピースが。
 
LAWとCHAOSってのは、女神転生シリーズで使われる属性のこと。
メガテンシリーズは善悪二元論になっていません。明確な敵がいるとかではない。LAW・秩序寄りか、CHAOS・混沌寄りか。どちらかに「偏っている」と思考の方向性が生まれる、という仕組みになっています。
当然この属性が行動の指針になるので、エンディングも変わって行きます。
じゃあどちらかによらなかったらどうなるのか?というと「NEUTRAL(ニュートラル)」になります。
わかりやすいとこだと、「LAW」だと天使や神様、「CHAOS」だと悪魔や鬼、というところ。
メガテンにはこれを横軸としつつ、縦軸にDARKとLIGHTがあるので、LAW寄りでもDARKの「DARK-LAW」だと邪神になったり、CHAOS寄りでもLIGHTな「LIGHT-CHAOS」だと破壊神になったりします。
 

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で。
「スイートプリキュア」って善悪がそういう意味では極めて曖昧です。
というかプリキュアシリーズすべて曖昧です。明確な「悪」「敵」はないんですよね。
ただ「ニュートラル」を考えると、スイートプリキュア、これしっくりくるなあと。
 
こんな感じです。
 
LAW:アフロディテ様・ハミィ・フェアリートーン・響と奏
NEUTRAL:音吉さん・キュアミューズ・一般人
CHAOS:メフィスト様・トリオザマイナー・ネガトーン
 
ニュートラルの存在を基準値とした場合こうなりそうです。
 

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なんでこんな話しになるかというと、アフロディテ様とメフィスト様の考えがいまいちわからないからなんですよ。
それぞれ考えを持っているようなんだけれども、パッと見のデザインがアフロディテ様は怪しげだし、メフィスト様は妙に人懐っこそう。
こりゃ善人悪人で分けられないぞ?と。
幸福のメロディと不幸のメロディの差があるので一応メフィスト様のほうが困らせる存在になってはいますが、不幸というのはニュートラル側の視点なんですよね。一般人側は困る。
CHAOS側にしてみたら、不幸という混沌がプラスなわけで。
一般人側にしてみたらLAW側のほうがプラスにはなるけど、「混沌から救う」のと「アフロディテ様の考えに従う」のは別問題。
 
そこに出てくるキュアミューズの存在がまた異例です。
「誰の敵でも味方でもない」。自らニュートラルであることを公言しています。
あくまでも「混沌から救う」だけで、LAWの手助けはしないんですよね。音符も渡さないで放流しますし。
このキャラがいるからこそ、スイートプリキュアが不思議な後味の作品になっています。
 
ここにもう一つ、CHAOSからLAWに移行するキャラクターが出てきたたわけです。
キュアビート。セイレーンです。
メガテンでも行動の蓄積でパラメーターがかわってCHAOSとLAWとNEUTRALを行き来しました。一個の選択肢じゃなくて行動一つ一つなんです。
キュアビートもまったくもって同じで、ハミィや響・奏と過ごしたことで心がLAWよりになっています。
まだ描かれきってないですが、猫に変身できなくて、プリキュアには変身できるというスタイルになったのも、このへんが変わったからだと考えるとしっくりきます。
 

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余談的になりますが、じゃあDARKとLIGHTがあるかっていうと、これもありそう。
メフィスト様は「DARK-CHAOS」じゃなくて「LIGHT-CHAOS」なんですよ。
アフロディテ様は今のところわかりません。
ハミィは「LIGHT-LAW」か「LIGHT-NEUTRAL」でしょうね。
妖精に近い。なにか正しいことをしたいわけじゃなくて、セイレーンのことを信じている、の一筋。
「絶対に許さない!」と己の正義を持っている響・奏は「LIGHT-LAW」でしょうか。
 

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まー、全部勝手にあてはめて遊んでるだけなんですけどね。
でもメガテンシステムはプリキュアだと妙にしっくりはまって非常に面白いです。
ライバルなわけでなく、「悪」が存在しない作品だと、このLAW-CHAOSの対立構造と、改心システムは極めてすんなり受け入れられます。
 

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過去作品には必ずしも当てはまらないかな、とは思います。
個人的に一番好きなのは「プリキュア5」シリーズの対立構造なんですが、あれ会社なんですよね。
ブンビーさんは一応「CHAOS」側として描かれているんですが、お金が稼げればなんでもいいわけで、「ナイトメア」にしろ「エターナル」にしろ、私利私欲に走った会社に務めているだけです。ラスト改心してさくっと別の会社建てているあたり、極めてニュートラルなキャラです。
エターナルを無理やり当てはめれば「DARK-NEUTRAL」でしょうか。会社の利益(特にGOGOの「ホシイナー」は欲求としては純粋なくらい)の話なので、別に彼らなりの正義があったわけじゃない。単にプリキュアになった子たちは巻き込まれただけ。
おっそろしいのは、「エターナル」会社側でも失敗が重なると、「廃棄処分場」で永遠に働かされるというね。ブラック企業もいいとこです。
だけど意図的に悪事を働いている、というわけでもない。
なんとも面白い対立相手でした。「敵」とはちょっとちがうかなと。
 

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まあスイートに関しては、アフロディテ様が何者なのか、音吉さんはなんなのか、メフィスト様って本当に悪人なのか、そのへんはっきりしないことにはなんとも言えないんですが。
なんであんなに愛嬌あるんでしょうねメフィスト様。
メガテンの「CHAOS」キャラを味方にできることとつい比較したくなります。メフィスト様は意外と流動的だったりして?
これでアフロディテ様が黒幕だったらびびるなあ……。
 

にしても高本ヨネコ先生の描くハミィがかわいすぎて大変です。
妖精の位置に当たるキャラがメンタリティで一番強いとか素敵すぎます。