たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

痴女な先輩に振り回される生活は好きですか、もちろん大好きです!「チェリーブロッサム!」

チェリーブロッサム」といえばまあ桜の木なわけですが、「チェリー=童貞」は連想せざるを得ませんよね。異論は認めない。
で、この作品一応「まんがタイムきらら」掲載なんですが、どちらかというと少年向けちょいエッチ漫画に近いというか、ものっすごい童貞力のある作品です。
これ、このまま少年誌に載ってても全然違和感ないですよ。
具体的に言うと「エロい先輩に振り回されてわくわくドキドキ生活!」な作品。超王道!
作品全体のテンションがハイパーに高いあたり、人の中に眠る童貞力をぐんぐんくすぐります。
(ポイント・「童貞力」とは性体験があるかないかとか男か女かとかではない、少年の悶々とした独自の感情のようなほとばしる熱い力のことだ!)
まー、このへん、作中でストレートに突っ込んできます。

つられないぞ! つられないよ!
エロエロな女の先輩にこんなん言われたら・・・おちんちん元気になっちゃうよね(心のチンコも可)
それに対してのアンサーが酷い。

あー。
完全に弄ばれています。
こういうやりとりがちょっと心地良かったら、文句なしにオススメ出来る作品です。
 

●先輩たちちょっと勘弁してください(ニヤケながら)●

一応舞台は園芸部、というあたりきららっぽいんですが、園芸ネタよりも下ネタのノリがハイテンションハイスピードすぎです。いやー気持いいねー。
メインヒロインはカバーの二人なんですが、そのうち一人。四六時中エロいことばっかり考えている痴女先輩のゆう。

いやあ、おやじか!
しかしなんでしょう、こういうおやじ的下ネタを女の子が言うともぞもぞしますね。
この作品最大の魅力は、この開き直った下ネタをデッドボール気味に投げてくるパワー。躊躇いがありません。
しかし単にみんなが暴走するんではなくて、その暴走を主人公の少年大咲(だいさく)が受け止めて照れることで明るいセクハラと化しているためさっぱりしています。
 
もう一人の先輩火文は脳みそまで筋肉な、アホの子。

いつも笑顔の明るく楽しい先輩ですが、アホです。
いい具合にゆうと火文のコンビでお互いのアクを薄めあっているというか、増幅しているというか。
まー見事に暴走して空振りし続けています。

(突っ込まない、突っ込んだら負け)

待て!
あっ、突っ込んでしまった。
 
エロ先輩と脳筋先輩、この二人の対比はうまい具合にマンガにも応用されています。
マンガとして面白いのはここでしょうか。

ちょっとわかりづらいですが、4コマって1Pに2本、合計8コマ並びます。
縦に読むんですが、横でも二人の対比がネタになって並んでいるシーンがあるんです。
一人ずつめちゃくちゃキャラたってますが、横並び並列になることで引き立つというのをクローズアップしているのはユニーク。
ここまでわかりやすいのはあんまりないですが、縦だけじゃなく横にも対比させるコマ使いの部分が結構あるので、探してみると面白いと思います。
二人の比較だったり、同じキャラの行動のパターン化だったりと結構テクニカルなことしており、読後の異常な疾走感につながっています。
 

●幼なじみは至宝●

ぼくのお気に入りはですね、幼なじみのつばきちゃんです!
どんな子かというと、幼なじみキャラです!
テンプレすぎるくらいに。だがそこがいいんだよ!

ほら、かわいいでしょう!
(出番は少ないです)
大咲とはほんとに幼馴染オブ幼馴染なので、お互い気を許しあう仲で言い争いも日常茶飯事。
ですが、つばきの方はかなり心が揺れている様子。いやーいいねー、幼馴染実にいい。
「幼なじみで近すぎるからこそなかなか気持ちが伝えられない」「自分の気持ちがわからない」というのもしっかり踏襲。
全くもってぼく好みのキャラです。
この子はマンガの中ではかなり常識的な子の方ですが。

やっぱりなんかずれてるね。
流行る。「肉じゃガール」。
 
この作品ハーレムマンガではないです。
現時点で明確に恋愛感情、あるいはそれに似たものを感じているのはこのつばきと、妹の沙咲野の二人だけ。

色々ヤンデレ気味です。
この妹ちゃんのヤバさも行くところまで行っている感がたまりません。
どうしてこうなったんでしょうねえもう。かわいいね。
 

●フェティッシュ!●

あとこの作品を読む上で欠かせないのは、極度に偏ったフェティッシュだと思います。
痴女先輩のゆうは割とダイレクトにわかりやすいエロスを運んでくるんですよ。例えばブルマとか、ブラジャー生着替えとか。童貞力くすぐりますよね。
しかし、火文の方が個人的には破壊力高いと思います。
たとえば驚愕したのはこれ。

わああ!
自分もぶっちゃけブルマよりハーパンジャージ派なんですが、この発想はなかった!
ジャージのもつ最大のエロティシズムをまさかこんなトリッキーな仕方で描くとは……。
本当はブルマのゆうの方がエロいんですが、ふくらはぎの描き方などが妙にフェティッシュなためジャージの火文の方がエロくみえる不思議。
作者、通です。
あと、濡れ透けシチュエーションへのこだわりが尋常じゃない。
一冊に一回あれば、うんいいよねーっていうレベルのシチュなんですが、濡れ透けシーンやたらあります。

水を使う→ぬれすける、だから園芸部が舞台なんじゃないかと思うくらいに。
 
おっぱいは大きいのが好き!とか。
女の子は元気な方がエロい!とか。
そういう童貞力を煮染めたような作品です。最初百合っぽいのかと思ってましたが、どんどん加速していくアホっぽさとわかりやすいエロスというかオヤジ的セクハラ、そしてこだわりのフェティッシュ描写が、ものすごい作品を読みやすいものに仕上げています。
つかみはオッケーな感じなので、今後特にゆう先輩が、大咲の優しさに揺れかけているあたりがどう描かれるか楽しみです。超草食系男子な大咲はへたれの塊みたいな子なので彼から動くことはなさそうですが、セクハラしておきながら意外と男に耐性がない痴女先輩・・・うわっ、かわいい。
だがここは幼なじみのつばきちゃんルートでお願いしたい!
どう考えても噛ませ犬臭しかしないけど!

きらら読者層にも受け入れやすい作品だと思いますが、思春期の少年が読んでKENZENにムラムラしてもらいたいなあーと思いましたおっぱい。
健康的エロス最高だな!