たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

幼なじみを守るために世話をやくメガネでショートカットの女の子っていいですよね「シュガービーチ」

ぼく「シュガービーチ」の表紙めっちゃ好きなんですよ。

シュガービーチ(1) (まんがタイムコミックス)
この猛烈な脱力感。
きららではないです。まんがタイムのほうです。なのでこれはこれでいいんですが、にしてもさあ。

あえてこっちにしないところにセンスを感じますね。
こちらは表紙をめくったところの扉イラスト。普通ならこっちを表紙にするよ。
マンガで実際に描かれているキャラの方がリアル等身で、表紙がデフォルメ。しかも空白すげー多い。
思い切ったデザインです。実に素晴らしい。
ちなみに帯ではその失われた分の色気を、部長が補ってくれていますので、帯付きを買いましょう!
 
で、ビーチバレーマンガなんですが、案の定ビーチバレーあんまやってないです。
じゃあお色気ですか水着だし!というと、それもやってない。
ダメな部活の、ハイパーなダメさを描いたマンガ。
ゆるふわ系? いえ。ゆるいとかじゃありません。本当にダメなんです。

ゆるゆるやっていても部活楽しいねがんばろうね、みたいなノリかとおもいきや、本当に勝てない。
だって、ダメなんだもん。
この結構ハイテンションにダメ人間な勢いが面白いビーチバレーマンガです。
 
ヒロインはバカでコントロールゼロの湊(みなと)。
二枚目のカラーの、ポニテの子です。かわいいです。でも猛烈にバカです。暴走系です。
ビーチバレー部に入部はしたけど、まったくサーブもレシーブもアタックもできないまま一年すぎてます。
(この作品は春になっても年を取らないサザエさん時空作品です)
他に出てくるのは、マジメで一生懸命なんだけど不器用で空回りするのがかわいい部長。

かわいい。
まあ、アルパカーノっていうセンスはどうかな。
そして、超絶お嬢様というかほとんどプリンセス状態の奈子、マイペースでちびっちゃくていい加減でズボラで、でも実はめちゃくちゃ能力値の高い千倉などなど。
かなり個性的なメンツがそろっているんですが、非常にバランスのいいギャグ4コマです。
 
で、ですね。
ぼくがこの作品で最高のヒロインだと思っているのは・・・みなとの友人のエミちゃんです!
信じられないくらいのかわいさ。ドストライクでした。

お隣同士の大親友。なかばお母さんと娘みたいな関係ですが、これがいいんだよ・・・すごく・・・。
 
まあ、ぶっちゃけていえば「けいおん!」の和ちゃんですよ立ち位置的には。
ローペースな唯に対して、しっかりものの和ちゃんがいたように。
ただし、似てはいるんですが、明らかに違う距離感です。
こちらの関係はみなとが意図的に何かを破壊するタイプの暴走バカなので、フォローというより蹴落とします。
そして、エミちゃんはまあビーチバレー部の良心的立場になるしっかりものですが、割とそこまでビーチバレーやりたいわけじゃない。みなとから目が離せないから入っただけで、やめようと思えばやめれるくらいの適当さはあります。巻き込まれたツッコミ役に近いのです。
(ちなみに、千倉も「らき☆すた」のこなたっぽいですが、はるかに図々しい感じ)

エミちゃんとみなとの関係がよくわかる3コマ。
エミちゃん、みなとに対して接し方が雑でありつつ、完全に保護者的立場になってます。
それを大人的に「仕方ないなあ」と言うほど成長してなくて、文句をはっきり言うのが彼女の魅力。
完璧な子じゃないんです。どちらかと言うと「めちゃくちゃなビーチバレー部を俯瞰してみている」という意味では、一番読者に近い立場の子です。
 
実はショートカットめがねの頼りになる親友キャラってそこそこいます。
最近だと「かみあり」のエミちゃん・・・あれ、こっちもエミちゃんだ。
メガネってアイテムが、頼りになる、っていう記号の一つでもありますしね。

それでいて結構毒舌なエミちゃんかわいい。
「良くできた子」ではなく、「普通の子」なんです。
ただ、変なキャラが多いと「普通」属性が一番目立つという事実。
 
エミちゃんの大体の魅力のメインはここからです。
エミちゃん、一番しっかりしているようで、男の子にモテたい欲がずば抜けて高い。
部長は熱血漢だし、みなとはバカで何も考えてないし、なこはお嬢様すぎて世間知らず、ちくらは自分の都合さえよければいいというか女を捨てている。男の子に興味ないんです。
ところがエミちゃんマジメなようでモテへの意識はダントツ。
ビーチバレーやるのはいやだといっていたのに水着を買ったのは、ぶっちゃけモテたかったから、っていう俗っぽさがたまらなくいいんですよ。
 
まだ、そこまでならわかる。よくある。
彼女の恋愛意識が色々ねじくれているのがいいんだ。
身近に男子がいなかったせいなのかなんなのか、彼女、こんな妄想を作中で何回かするのです。

親友のみなとがもし男だったら……!
性転換妄想で照れるとは……彼女、ただものではない。
 
百合っ娘とちょっと違うのですよ。
「みなと」が好きかというと、親友として大好きで大好きで仕方ないけど、ラブでは今のところない。
しかし、みなとが男の子だったら付き合ってもいいなあという妄想はする。
 
この感覚分かる人はわかると思うんですよね。男女問わず。
仲のいい友達がいて、その人と恋をするってのはさすがにないかもしれないけど、もし異性だったら付き合ってみたいなあ今の関係のままで、という妄想。
複雑にねじれてますが、「理解してくれる」「理解しやすい」「恋愛対象」という最強の組み合わせ。性転換作品ではよくありますね。友人が性転換して・・・という展開。
もちろん「シュガービーチ」は性転換物語ではないんですが、エミちゃんのこの発想と、世話焼きでみなとのことを大事にしてしまう性格が相まって見えてくると、……これめちゃくちゃかわいいですよ。

このコマとかやばいですね。
バレンタインなんてなあ、友チョコとかのノリ苦手なんだよなあ、というエミちゃん。けれどまあせっかくだし乗って楽しんでみますか、といざみなとにあげるチョコを作り始めたらすごい赤面。
うん。実にいい。
このバレンタイン回、ラストの展開が非常にいいので、ぜひ読んで欲しいです。
だからこそ、こんな彼女だからこそ、主人公がみなとなら、ヒロインはエミちゃんだと力説したい。
エミちゃんかわいい……。
エミちゃんはみなと(男性化)の嫁。
 

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ガチで女の子が好きな子も出てきます。
部長のことが好きで仕方ない、バレー部の北条みなも。

べそかくとかさ!キュン!
ほんと不器用というか、かわいい先輩です。
また、みなもと、同じバレー部の新井の関係がいいんですよ。これは実際に見てみてください。
 
基本的にはハイテンションバカマンガですが、みなととエミちゃんの関係、部長を軸としてつながる1年生ズやバレー部、という関係が非常にかわいらしく、後半になるにつれ繊細。
これは続きが気になる作品。サザエさん時空なので延々と続いて欲しいところです。現時点ではネタも尽きなさそうです。特にみなととちくらはネタの宝庫すぎてもうもう。

萌え系ですか、と言われると、どっちかというとノリはファミリー向けノリ。キャラのアクが強いので、どこから読んでも楽しめます。
しかし、ウザカワ好きなのでみなとにハマると思ったんですが、完全にエミちゃんに心持っていかれました。かわいい。