たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「アイドルマスター」18話、律子の過去、そして未来は緑色。

アイマス18話見たよー。
一番最初に抱いた感想はエロいな!でした。

いおりんの股間のアップエロいです。
あとあずささんのおっぱいのアップに、亜美のおしりのアップ……。
そしてこれ。
  
エロい。(亜美以外)
 
まあ、それはともかく、今回は見事な律子回でした。
うまいことPS3アイマス竜宮小町を使えるモードとリンクさせたなあ、という思いと同時に、最初はやっぱりモヤモヤしているものはあったわけですよ、律子がプロデューサーで、アイドルじゃないことに。
さすがに今となっては、まあ面白いからいいかーくらいにはなりました。ただ、すごく繊細な回になる予感はしていました。
だからこそ、今回は本当に感慨深くて……。
ゲームとアニメは一応切り離してみてはいますが、今回くらいは浸ってもいいよね。元アイドルだった、りっちゃんの姿にさあ。
曲は新曲の「七彩ボタン」。この18話のためのような曲でした。
「いっぱいいっぱい」が律子のアイドル時代の曲だとしたら、「七彩ボタン」は今の竜宮小町と律子の曲。
今律子は登壇する「アイドル」ではない。
でも律子は、永遠に「アイドル」なんだ。
 
 
 

●「元」アイドル●


アニメ版アイマスは、2と1のミックスになっているのですが、律子の立ち位置は2準拠。なのでアイドルは引退して、完全にプロデューサー業に専念しています。
これは律子の熱狂的なファンだった「プチピーマンさん」が送ってきた、竜宮小町のファンレターの中の一通。現役時代の律子です。
ああ。もうかわいいなあ。1衣装なのがにやけてしまいますね。ポニテポニテ
 
律子はそれを恥ずかしがります。まあ一旦アイドルを引退するとそうなりますわな。
でも満更でもない様子。

そりゃ、嬉しいですよ。
この「プチピーマンさん」が今回の話のキモになってくるのですが、とりあえず今は置いておきます。
ただ、重要なのは「律子の熱狂的なファンであり、彼女がプロデュースする竜宮小町を応援している」というところ。
響のセリフと同じ感想ですよ。気合はいってるな!
 
やっぱり、ファンとしては律子が望んだとはいえ、アイドルではなくなり裏方になったってのは辛い事態なはずです。
もしかしたら泣く泣く受け入れたファン、離れていったファンもいるかもしれません。
アイマス1では、ラストコンサートは引退ライブです。どのランクでも、未来のビジョンこそあれども、プロデューサーとしてキャラから離れ、ファンに対して一度リセットとしての引退を表明する瞬間はちょっと泣きそうになります。
おそらく律子はCからDランクあたりのアイドルだった様子です。この写真もミニライブのもの。みんなが知っている曲をリリースしているわけでもなし。
でもそういう問題じゃないよね。律子は世界に一人で、ファンは律子のファンなわけですもの。
 
それでもなんでも、律子が望んでプロデューサーになるなら、そのユニットを応援したい、という「プチピーマンさん」気合はいってるよ。
自分がプチピーマンさんの立場なら泣いてるよ。かっこよすぎだよ。

亜美の「アイドルに復帰したくなってきたかなー?」という茶化しに対して赤面する律子。
応援してくれることは何物にも代えがたい、貴重なものです。宝物です。
しかし、実際にアイドル復帰させられるとなると……これは話が別なわけで。
一旦離れてからの復帰は、アウェーもいいところだよ。
 

●律子の視点、プロデューサーの視点●

あずさがまさかのおたふく風邪でシークレットライブで抜け。代わりに律子をいれよう!というのは伊織のアイデア
 
さすがに最初はあらゆる策を回しているわけじゃなくて思いつきだったようですが、すっかり成長したキャラとして描かれている伊織、どうするべきかをかなり真剣に考えています。
亜美はあんま考えてないです。そこがいい。
 
でもさー、ぶっちゃけ超人気アイドルの一人が欠けたから、元アイドルのプロデューサーが出るってきつすぎでしょう。
普通ならそんな無茶苦茶ありえない。無しですよ。ネットで告知するなり延期なり色々……。
ところがこの無茶、色々なバランスの上になりたっているんですよね。
ひとつはシークレットライブだった、ということ。
なんでシークレットライブって強調するのかなあと思ったんですが、チケットで売って大々的にやるものじゃなくて抽選なりなんなりでやるライブなら、このくらいのサプライズの方が面白い、と伊織・亜美が踏んでいたのはありそうです。
時間がないというのも踏まえて、プロデューサーがGOサインだしたというのもあるでしょう。
でもそれじゃあずさファンが納得するわけがない。そこに来てこれですよ。
 
いやあ、あずささんビデオレターとは……逆にプレミア感が出てしまいました。
ここまでしてくれたら、あずさファンだって文句は言いづらい、むしろ「がんばれ!」「待ってる!」って言いたくなります。
はい、下地は整いました。
 
ではなぜその上で、無茶を押してでも律子を登壇させたか。
いやほんと、むちゃくちゃだと思いますよ正味。
でも「出てもらったほうがマシ」ではなく「出て欲しかった」というみんなの思いがこの無茶を成立させてしまいました。
彼女をステージに出したのは、美希のセリフに凝縮されていると思います。

美希に、代わりに出ないか、とテンパりすぎた律子は言います。
言った後に凄まじい後悔をします。
美希は一度竜宮小町に入れなくて、アイドルをやめかける寸前まで落ち込んだことがある。それを知っているのに何を言っているんだ私は、という状態です。
でも美希は成長しました。もう寝転がってヤル気のない子じゃないです。天才的な力を発揮、受けた仕事をこなし、アドリブも得意で記憶も早いすごいアイドルになりつつあります。765プロの看板番組でも司会ですしね。

「別に、やってもいいよ。でも、美希的には、律子、さんがやったほうがいいとおもう。美希が入るより、律子、さんが入ったほうがもっと竜宮小町だって思うから」
いいセリフです。美希は語彙が多いわけじゃないのですごいアバウトで感性のままにしゃべっています。なので「もっと竜宮小町だ」の意味はわかりづらいんですが、理屈じゃないですよね。「もっと竜宮小町」なんですよ。
 
今回は基本的に律子視点で物語が進んでいきます、テンパるところも、舞台の上でも、基本律子視点。
けれど、バランスを保つためにアイドルの一人である律子を見守るプロデューサー視点も随所に入っています。

ここなんかは顕著です。美希の言う「もっと竜宮小町だって思う」という言葉をそのまま思っている、でも口には出さないプロデューサーの視点です。
美希と会話する律子は、竜宮小町の、765プロ所属アイドルの一人なんです。
もちろんプロデューサーも、律子の敏腕っぷりをきちんと認め、プロデューサーであることは高く評価しています。
だからこそ、今回背中を押しました。
 
一方、律子視点は今回なかなか強烈です。
だってさあ……やっぱり無理あるもん。
(伊織・亜美・あずさ・プロデューサーが仕込んでいるのは知らないから。)

今自分が立っているのは、自分がプロデュースしている超人気アイドルユニットの3人の舞台。
でも律子はそんな大勢の前で歌ったことなんてない。
目の前にあるこの空間。シークレットライブだから人は少ないとはいえ、いないからこその圧迫感が彼女を襲います。

怖いよね。
 

●モノトーンと緑色●


今回特徴的なのは、律子の視点に移った時モノトーンになることが多いことです。
キャラが多くてカラフルな作品なだけに、律子がモノクロになるとはっとさせられます。

リハ中、茫然自失になってしまった律子をプロデューサーが心配して覗き込むシーン。
彼女の感覚の中で、色が消えてしまっています。
ここだけ抜き出すとわかりづらいんですが、こちらと比較するとわかりやすいです。

カラフルなサイリウムに彩られた、竜宮小町のライブのシーン。
彼女は今、その光を向けられる側ではない。
振り切ったんだ。
そう、振り切ったはず。
でも今、なんの因果かこうしてステージに立っている。彼女の頭の中には、カラフルな色は花咲きません。
自分の立ち位置はどこなんだろう?
振り切ってきたもの、おいてきたもの、それってなんなんだろう。
 
律子は基本的に弱みを見せない子です。
プロデューサーとしてもしっかりやっていますし、それは彼女の目標だったのもあり、必死です。全力です。
後悔なんてしていません。
でも、やはり彼女が全く辛くなかったかといえば、そんなことはないでしょう。

かつての律子の姿。
これが嫌だったわけじゃないです。
あくまでも、道を選択したのです。
 
ここで大きな位置を占めてくるのが、プチピーマンさんの存在です。
セリフも何もありません。
ただひたすらに、律子のことが好きで応援する、それだけのキャラです。
でも、それだけだからすごいんです。

律子の脳裏にフラッシュバックするプチピーマンさんの姿。
手に掲げられた緑色の光。そう、これが律子の色だ。
 
ライブ当日、当然律子カラーのサイリウムはありません。シークレットですし、あずさが休みなのも急ですし。

この色と律子にあたったスポットライトのプレッシャーたるや。
逃げたい。帰りたい。でも今はやらねばならぬ。
けれども、目の前にいるのは自分を知らない人たち。針のむしろです。
なんとなくサイリウムが薄暗いのがもう演出として参っちゃいますよ。こええよ!
あの時のファンはここにはいないけど……いないけど……。

いたし!
緑の光。強烈な緑色の光。
これが偶然ではなくて、プチピーマンさんという熱狂的な……むしろ献身的なというべきか……ファンの思いと、伊織の気回しによって成立したミラクルなのがいいんですよ。
あーそうか。
プチピーマンね。緑色だね!
 
この「ナディア」のジャンというか、「パンスト」のブリーフというかみたいな少年がプチピーマンさん。律子を心から支えているファンです。
手持ちサイリウムだけじゃない、腕にも首にも巻いてます。緑色を。全力の応援ですよ。
面白いのは、プチピーマンさん達は割りとレトロタイプのアイドルファン、ハッピ着てるガチアイドルファンが多くて、

竜宮小町ファンは男女問わずのファンが多いということ。
あっ、そういえばアイマスDSでの律子の扱いって……。
マニアックなファンも多い人気アイドル
そうか、なるほど。
いやまあ、それはいいです。
 
もうアウェーじゃない。
応援してくれる人たちはいる。アイドルから道を外れて、別の道を歩んでいるけれども、それを見守ってくれている、認めてくれている人がいる。
これは本当に心強いことです。
 
突然の出来事に、彼女の見ていた世界は、モノクロでした。
しかし今、世界は緑色に染まります。

おそらくこれは、彼女の心象風景でしょう。実際に会場中が緑色なわけじゃないのはすぐカットが変わるのでわかります。

こっちが本物。
でもね。よーく見て欲しいんだ。
緑色のサイリウムが、前の方にも残っているんだ。
1割くらい。
 
推測ですが、プチピーマンさん、もしかしたらいろんな人に緑色のサイリウム配ったんじゃないかしら。
何かわからなくてもいいよと。持っていて欲しいんだと。
そして、プチピーマンさん達の後押しと律子のがんばりで、ステージのボルテージは上がっていき、緑色の光も灯りはじめた、振り始めた。
そう考えたいんだよ。
だって、ぼくも今回見ていて、プチピーマンさんの、律子ファンの気持ちになったもの。
あるいは、このライブを竜宮小町目当てで見に来たけど、律子を含めて盛り上がった観客の気持ちになったもの。

緑色に照らされた、彼女の最高の笑顔。
もちろん、曲は彼女の持ち歌「いっぱいいっぱい」
気持ちがいっぱいいっぱいだったのもかけているかもしれませんが、いっぱいいっぱいの緑色の光、彼女の未来を照らす光、いいじゃない。
 
「いっぱいいっぱい」の歌詞は、「自意識過剰気味な私なら、照れずに上手くやれないわけない」というどっちだよ!な歌詞。つまりはテンパッてる歌詞です。まだ好きだって言えないけどいっぱいいっぱい見つめてよ!という乙女チックな歌詞。「私の眼鏡好き?嫌い?」
しかし、「七彩ボタン」は正反対。
今、彼女はアイドルではないかもしれない。
でも、ちゃんと七彩ボタンの花の中にいるんだ。

「大人になったらね」 ちょっと油断してる。
キミの横顔をね、みているのよ、まだ今でも。
ほらね、気づいたら? 同じ眼の高さ
いつの間にか少女じゃない。驚くでしょう?
キミが触れたから七彩ボタン、全てを花咲かせたよ。
どんなカナシミも洗い流す強さ、キミがボクにくれた
竜宮小町「七彩ボタン」より)

これ、18話そのままのゲーム再現動画です。衣装もそのまま、配置もそのまま。
18話見てから観ると、グッと来ます。
竜宮小町三人だけじゃなく、もう一人の竜宮小町、律子のためのような歌です。
テンパッていたかわいいのが「いっぱいいっぱい」の律子だとしたら、「七彩ボタン」を歌う彼女は成長した律子です。
18話は展開的にまさに「いっぱいいっぱい」から「七彩ボタン」へとつながります。プロデューサーとして一歩進んだ状態にあったとはいえ困惑もあった律子が、一旦原点に戻ることで「キミ」である多くのファンに、そして伊織・亜美・あずさの三人に支えられて自分を見つけ直し、「いつの間にか少女じゃない。驚くでしょう?」
ああ、驚いたよ。
 

これは律子視点。今はステージで輝くのは3人。自分じゃない。
自分の立場は、それを支えるプロデューサー。だからアイドル復帰はしない。
けれども、律子は微笑みます。

「七彩ボタン」の歌詞で言えば、「出会ってくれてありがとう」でしょうか。
これはプロデューサー視点ですが、この笑顔はプロデューサーだけに向けられているものじゃないです。

普段は言うことを聞かずめちゃくちゃばかりしている伊織と亜美。
しかしステージの上で、大切な仲間として律子を呼びます。
伊織と亜美にとっても「七彩ボタン」の「出会ってくれてありがとう」です。律子に対して。
律子も、伊織と亜美に対して同じ気持ちを抱いています。

いっぱいいっぱいいっぱいいっぱい!
 
うん。
やっぱりプチピーマンさんすごいな。改めて。
ずっと、笑顔でしたものね。かっこいいよ。ほんと。
 

                                                                                                                                          • -

 
にしてもここぞとばかりに律子をしごく亜美と伊織がめんこいですなー。
 
 
彼女たちは、まだ少女のままでいいよね。
真面目に練習している亜美を観るとちょっと込み上げてくるのは、自分が年をとったからとロリコンだからです。
そんなもんです。
いやそれはいいけど。

どうしてこうなった。
亜美のミラクル跳び蹴りもすごいですが、伊織のポーズが妙にキュートです。
青春だねー。いや違うな。
 
余談。小ネタなんですが。

このセトリよくできてますよね。
OPが「SMOKY THRILL」で、そこから伊織の「Here we go!!」、ラストがあずさの「隣に…」のあとに「七彩ボタン」とか最高すぎだろう。連続にならないように曲を振っているのもうまい。
まあ、これが全部吹っ飛んだんですが。
うむ。律子、お仕事がんばって!
でもね……アイドルに……復帰してもいいんだよ!
いや、もう一歩先に進むために、まずは竜宮小町がトップアイドルにならないと、かな。
じわじわとプチピーマンさんの気持ちがわかってきて、ちょっとウルッとなったりしました。
律子も、竜宮小町も、プチピーマンさんも、みんな頑張れ。頑張れば積み重なる。
絶対に。
 

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しかしPS3版とうまーくあわせたなあーという印象。ちゃんと律子の曲にしちゃったもんなあ。
Twitter / @imas_anime: 18話がTBSで無事放送されました。如何でしたでしょうか?実は今回の劇中歌は、キャラの心情やシチュエーションに合わせて、このシーンのためにヴォーカルを録りなおしました。
すごいね・・・・・・。