たまごまごごはん

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「となりの関くん」の横井さんに激しく劣情をいだいてしまう件

となりの関くん? (MFコミックス フラッパーシリーズ) となりの関くん 2 (MFコミックス フラッパーシリーズ)
となりの関くん」めちゃくちゃ面白いんです。
なんせやっているのは、授業中さぼって机の上で遊んでいるだけ、ですもん。
1巻でも2巻でも一応教室から脱出します(プールとか林間学校とか)が、基本的に机の上。
狭い。世界超狭い。
登場人物は一応、前の席の前田くん、移動教室で後ろの席の後藤さんといるものの(あと空気読まない子一人)、基本関くんが遊んで、横井さんが見てるだけ。
 
単純に漫画としても面白いのでオススメなんですが、ぼくこのマンガのヒロイン、関くんの隣の席の横井さんに激しく興奮するんですよ。
エロいシーンなんて一切ないです。サービスシーンもないんです。
けれども!
なぜだろう、横井さん見るとめちゃくちゃムラムラするんですよ。

この子ね。
まあムチムチボディだというエロさはあるものの、だからどうこうということもなく。
ぼくは何に興奮しているのか考えた時に、ふっとヒントが浮かびました。
あっ、この子、学研のマンガのヒロインに似てる。
 

●遊びの共通の視点にいるオンナノコ●

男の子って基本的にがきんちょなわけですよ。小・中・高。
女の子の方がちょっと一歩大人ってなもんです。
まあ高校まで行くと逆転することもありますが、少なくとも小学校では女子の方が大人びています。
で、これをそのまま上の学校に引き上げたのが「となりの関くん」。
遊びの完成度こそ高いけど、基本「関くん=がきんちょ」「横井さん=ちょっと大人」なんです。
この立ち位置が、ものっすごい小学生的、学研的。
少女マンガ的な進研ゼミではない。男の子視点でヒロインがいる、という学研的なの。
まあ学研の学習・科学では授業をサボるマンガなんて載せなかったでしょうが、自由奔放な男の子、それを補佐してちょっと大人っぽい女の子(でも幼い)という距離感に、幼少期のぼくは激しく興奮したわけですよ。
 
お姉ちゃんすぎるわけでもないんです。
同じくらいの目線でいて、ちょっとだけ背伸び、ってのがいいんですよ。

遊びをガードする、やんちゃな関くん。
それに対しての横井さんの行動が、叱りつけるとかではなくこうです。

遊びのルールにのっとって、フラッシュ!
やべえ、かわいいよ!
 
まー都合のいいはなしではありますが、同じ目線で遊んでくれる女の子に憧れるんですよ。
作品は横井さん視点で関くんを見る、という風に描かれていますが、横井さんのことを周囲が見て「関くんと仲がいい」とか「本当に気が利く」とか評価されているので、そこに拍車がかかります。
実際に仲がいいわけではないですし(悪くはないけど特別ではない)、気の回しすぎなくらいの子なんです。むしろ関くんに迷惑かけられてるくらい。
このね、「もう仕方ないなあほんとに」感が、同い年なのにちょっと背伸びに見えて、めーちゃくちゃかわいいんですって。
上のコマでもそうですが、関くんの遊びのルール(破天荒すぎるんだけど)にちゃんと乗ってくれるんです。
 
男の子側にしてみたら、自分が夢中になっているものに視線のレベルを合わせてくれる子って、猛烈に好感度あがるわけです。
ぼくが横井さんにムラムラしていたのは、小学校の時に好きだった女の子を見ている感情が蘇るからにほかならなかったのです。
だからなんだ、と言われてもアレなんですが、そのくらい過去の「女子」への感覚を蘇らせてくるんですよこの作品は。
 

●ちょっぴりオトナ●

横井さんのいいところは、同じ目線に立ってくれるだけでなく、時々「オンナ」の部分を見せるところです。
たとえばこのシーン。

いやいや、注意しろよ、と思いつつもこの表情と包容力ときたら!
やばいですね。惚れますよこれは。
一緒になってはっちゃけてくれると同時に、見守ってもくれる。これは男の子心ぐいぐいくすぐってきます。
編検持っているとかっていうマニアック設定もGOOD。
 
関くんと横井さんの間には、特別な感情は一切なんにもありません。
友情もないし、恋愛もない。仮に横井さんがいなくても関くんは一人遊びするでしょう、っていうかしてます。
けれども、関くんは1巻から比べて、2巻で横井さんに見せる楽しさもまた気づいているんですよね。
まあ、「横井さんだから」というよりも、他者に見せる楽しさに気づいたという方が正しいかもしれません。
あえていえば、「横井さんだから」甘えている節はあります。
そうなんよ。
横井さん、甘えさせてくれるんよ。
ね、ドキドキするでしょう・・・。
 
普段は関くんに翻弄される横井さんが面白いんですが、一回だけ横井さんが関くんを翻弄するシーンがあります。

こことかもう最高ですね。
関くんのヒミツを握って、にやける小悪魔横井さん。
まー大したことじゃないんですが、この世界机ワールドではでかい出来事。
こういうのを見せられるとゾクゾクします。正直これはエロい。
どうしても「私の部屋に、ってフラグか!」とか思いますが、多分このマンガではフラグにならん気がします。
そもそも会話すら成立しない二人なのにどうなるもこうなるもねえ。
 
だがしかし。
この会話すら無い、決して触れるわけじゃない(触れたいとも別に思ってない)のに、心が通じ合ってる関係。
興奮します。
言うなれば、男の子視点で、小学校の時に女子が自分の部屋来たりして、別に会話するわけじゃないけどとりあえず一緒にいて別々に遊んでたりする感覚。
後藤さんが、横井さんが関くんを好きだと勘違いするのも無理は無い。
そういうんじゃないからこそ、エロいんだよなあ、このマンガ。
ぼくだけかもしれないですけどね。リビドー。