たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

戦う女の子とか、好きだから。

鉄風」5巻が最高でしてねえ。

 
トーナメント編に入るんですが、ほんとどんどん狂気に落ちていく感がたまらないです。
逆に言うと狂ってない常人は勝ち残れない、みたいな。
 
詳しい感想は後日書くとして、ちょっと適当に「戦う女の子」のどこが好きかを綴ってみます。
あくまでも私感ですよ。
戦闘美少女の系譜を全部辿るのは無理ですよ。ってか戦う女の子でも「自分の好きな戦う女の子」ってのはまた別なんですよ。
今回はキリがないので、とりあえず格闘技少女の話をちょっとだけ。
 

●やっぱ素手でしょ●

個人的に一番好きな戦う少女は、やっぱり格闘技少女です。
いや、変身して戦うのも、メカに乗って戦うのも大好きなんです。武器持って振り回したり撃ち尽くすのも大好きです。
でもねえ。素手は格別なんですよぼくには。
修羅の刻」で銃持った相手に直接斧を叩きこんで復讐するインディアンの話が出ていましたが、その感覚に近いです。素手で相手を殴る・殴られるって、最も攻撃的だし、気がこもっている感じがするんですよね。寸止めなし。相手が痛い分自分も痛い。
 
最初目覚めたのは、やっぱり「らんま1/2」でした。
なんか最近らんまの話しばっかりしてますね。どうも僕には大きな影響を与えているようだ。
特に小さい頃に読んだマンガなので、いきなり刺激強すぎなかったのがいいのかもしれません。このくらいがちょうどギャグとしてもアクションとしても楽しめるかな、と。
しかも罪なのは(罪?)女らんまの存在な。
子供の時って女の子キャラが好きっていうの恥ずかしかったんですよ。ひやかされるから。子供だねえほんとねえ。
けれど女らんまって結局男だから、好きっていって差し支えない。
だから女らんまの格闘シーンには素直に興奮できたんですわこれが。
ここでいう興奮は性的なほうね。
 
すっかり、殴りあう女の子像に惚れ込んでからは、タガがはずれたかのように読み漁りましたし、格闘技の試合も見ました。
同時に格ゲーが出たことで一気に心の中の格闘少女像は加速したものです。
チュンリーは全くもって罪なキャラですね。彼女に人生狂わされた人はどれだけ多いことか。あと不知火舞
ちなみに僕が完全に恋状態になった格ゲー女性キャラは、多分ナコルル・ジャンヌ・ブルーマリーあたりからだと思います。
今はもう、無数に。筋肉好きなのでカプコン系のむきむきっ子大好きです。
マイ・ベスト俺の姫格闘少女キャラは、アルカナハート」の大道寺きら様です! 不動! 愛してます!
(まあ戦ってるの本人じゃないけどナー)
このへんの話はまたいずれ1キャラずつじっくりねっとりと。
 
プロレスも好きだったんですが、打撃武術と関節技系に興味がいったのは多分「ハイパーあんな」のせい。

当時はボクシングとか打撃のほうがかっこいいよなー、って思っていたんですが、関節技の強さ・面白さに目覚めたのはここから(そして「関節王」とかに移行)。今「鉄風」が大好きでならないのはここが原点だったりします。
あと、あんなの友達の金子光恵の特技が「なんでも避ける(だけ)」ってのに、えらいゾクゾクしたもんです。
最強なわけですよ。だって当たらないんだもの。と同時に最弱。だって反撃できないんだもの。
この発想は自分の中の格闘技像を覆したものです。ひょっとしてそういうファイターいるのかしら?
 

●一歩超えた世界●

らんまはまだ「キャラが強い」で説明されていた部分が、ハイパーあんなになると、強くなるための「何か」の壁が出てきます。
実際にあると思うんです、なにか。ある程度強くなるんじゃなくて、頂点に立つとなると。
ぼくがここでギュンギュン惹かれたのは、女の子達が戦うために全てをなげうって、何もかも捨てて、とにかく勝ちに執着するあまり視野がとんでもなく狭くなることの興味深さ。集中力です。
狭いってのは褒め言葉ですよ。細く研ぎ澄まして敵だけを見つめることで、鋭く刺さるわけですから。
 
そういう点でバキの血をついだ「シンシア・ザ・ミッション」は大きな出会いの一つでした。

高遠るい先生がまた、あまりにもよく分かっているというか。
戦闘少女のフェティッシュを思う存分詰め込んでいますもの。わざとだ! わざとだ!
明確に「死」の世界があるのがやはり強い。格闘技がスポーツの枠からはみ出た場合、「殺し合い」「破壊」か「不戦」に究極的に行き着いちゃうわけですよ。
シンシア・ザ・ミッションはそういう点で、殺す少女・殺される少女を描くことで、ものっすごいサディスティックなフェティッシュを作り上げました。
どのキャラも大好きなんですが、個人的には自ら切断を体験し、殺すことに特化してしまったブリギットが大好きです。あれは本当にエロい。実際エロシーンもありますし。
あと中塚侑実子。無痛症のサイコパスで、殺すことを楽しむ彼女は、タブーに触れたかのような狂いっぷりでした。あれは狂っていたと言っていいよね。狂っているものって惹かれちゃうですよ。
同時にキリングマシーンと化した彼女の残虐性と、残虐な彼女がまさに文字通り死ぬほど攻撃を食らう一段上な残虐は、今読んでもドキドキします。
紫水ほたるの過去の物語や、久我阿頼耶の戦闘の美術も最高です。
どのキャラもまだ話が終わってないので、第二部期待して待ってます。
 
「そっちの世界」と「こっちの世界」があった作品で心の傷つけてくれたのは、「美女で野獣」。復刊しないかなー。文庫でほしいです。
キャットファイトの話で、もう目線が最初からエロい。戦う女の子が見たいっていうおっさん的エロさ。
ところがヒロインの一文字茜はもうどうしようもなく強いんですが、それは崖っぷちギリギリのラインにたっているから。
それは、「殺人」と「スポーツ」のライン。超えたら、強さはあがるけれども。けれども。
戻っては来れない。
それをぶん殴って突き破る「バカ」の存在、毒島リリカがいるのが素晴らしい。
リリカはボクの中での戦闘少女の五本の指に入る大好きなキャラです。
だって、「強くなるための壁」云々を一人だけぶっとばし、訓練鍛錬、策略画策なんてド無視してとにかくぶん殴るんですよこの子。
最高じゃないの!
シンシア・ザ・ミッションの残虐美とは別ベクトルの、「とにかくぶっとばす」美がある作品です。真剣に読むと結構重いのよね。
 
あとは「さくらがんばる!」とか。
このへんも復刊しませんかね。今は入手困難です。
格ゲーの話に戻りますが、やっぱり基本「女の子」であってほしいわけですよ。女の子らしさを残していてほしいんですよ。
けれども格闘技をやっているからには鍛えあげられていてほしいんです。
「勝つ」ために筋肉を鍛え、あらゆる技を磨く。「勝つ」だけのために。それが大好きなんです。
だからさくらの、少女らしいセーラー服と、ムキムキに筋肉のついた太ももはもう興奮でしたね。
あと腹筋。 大好き腹筋。
キャミィがスーパーストリートファイター2で出た時に腹筋が波打っているドット絵が描かれて、いろんなものがグワーっと目覚めた記憶があります。
そんな彼女らが、巨大な敵を全力でなぎ倒す爽快感ときたら。
ライバルにかりんが現れ、時にはぶん殴られて怪我をし。
サディスティックな快感とマゾヒスティックな快感が同時に押し寄せるから、たまらん。
 

●彼女たちに何を見ているのか?●

後日「鉄風」5巻の感想を書いてからまた考えようと思いますが、戦いの渦の中に飛び込んでいく少女達に自分が何を求めているのかは自分の永遠のテーマです。
 
彼女たちが全力で楽しそうに殴りあったり蹴り合ったりするのを見たいのか。
彼女たちがボコボコに相手をなぎ倒すカタルシスが欲しいのか。
彼女たちが格闘の深淵に引きずり込まれて何かを破壊してしまうのを見たいのか。
彼女たちが蹴落とされ何もかも失う状態まで追い詰められた緊迫感で戦い、負けてひどい目にあうのが見たいのか。
 
ちょっと現時点ではぼくにはわかりません。
少なくとも一つ目の熱血性は大好きで、空手や柔道その他部活系マンガはよく読むんですが、どうも「鉄風」読んでいるとその裏にある狂気がむき出しになるので、わからなくなっちゃうんですよ。
本当に勝ち負けをスポーツマンシップにのっとって楽しむだけですむんだろうか?
負けたら終わりかもしれない、下手したら大怪我や死すらあるかもしれない世界で、なぜ勝ちにこだわるんだろうか?
復讐でも賞金でもない。
ライバルに対する対抗心はもう愛と言っていい。だってその相手を倒すためになら自分のすべてを捧げられるんだもの。
不思議だけど、ちょっとだけわかるのが怖い。
自分にはできないし、実際の格闘技でも怪我しないでほしいから、マンガで読む。
奇妙な快感は、彼女たちに自己投影しているのか、それとも観客として彼女たちを卑猥な目で見ているのか、どっちなんでしょうな。
 
同じようなことは、武器少女・銃器少女でもあるので、これもまた別の機会に。
 

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余談。
実写だとジー・ジャーにお熱です。

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「チョコレート・ソルジャー」はさらに動きのキレが良くなっていて、アクションの見せ所満載。いいわー。
ストーリー的には「チョコレートファイター」の方が複雑で濃いとは思いますが、どっちもいい。
「チョコレート・バトラー」はジー・ジャー主役じゃないので注意。なんでもチョコレートか!
ジー・ジャーは「華麗に戦う女性」を体言してくれますね。実に気持ちいい。
日本でも武田梨奈みたいないい女優さんいるので、どんどんアクションもの魅せて欲しいです。