たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

【ネタバレあり】『ヱヴァQ』はアスカが大活躍で面白かったね。

そろそろネタバレありの感想書いてみます。
つーか多分時間たつにつれて「あ、あれああだったんだ!」って出てくる気がするので、現時点でのぼくの記録ということで。
なにはともあれ、はやくサントラが欲しいとおもう映画だったので、すぐサントラ出るのはうれしいところです。

 
もう一個、面白かった商品。なんだこれ。いいね。
ではネタバレ部分は格納。
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

●やったぜアスカチャン!●

まっさきに思ったのはアスカ合法だってことでした。
あの姿のアスカと酒が飲める! 結婚もできる! エロいことできる!
やったぜ合法14歳映画!
 
すんごい正直な話、ぼくにとっての「エヴァンゲリオン」(新旧・スピンオフも含む)は紛れもなく、アスカなんです。
惣流も式波も。最初は戸惑ったけども、どっちもアスカなんだもの、いいんだよ。
溜まり溜まった17年のアスカへの思いが歪んでおかしな方向に行ってこじれていたので、アスカが見られればそれでいいみたいなところあるわけですよ。
だから、『破』は本当に頭おかしくなりそうでした。
『Q』はそういう点では、アスカは第二の主役と言ってイイ位置に立っていたので、ぼくは勃起がおさまらなかったものです。
ほんと、アスカ見ると反射的にムラムラしますからね。パブロフの犬ならぬ、アスカの犬ですよ。
一生アスカのこと好きなんだろうなー。他のキャラとか他の人とか好きになるのと別の次元で。
 
言うなれば、「主観のシンジ」「客観のアスカ」。そのくらい重要だった、とぼくは思っています。
『破』のときのセックスシンボル的なアスカはいませんでしたが、ストーリー的にはもっともでしょうね。
アスカにはじまり、アスカで終わった『Q』は、それだけでぼくの中では満点です。
アスカ映画として。
 
えっ、マリ?
マリかわいいよね!
……マリって本当に、14歳+14年、なの?
 

●さよならセカイ系

アスカの話をすると涙を流しながら語り続けるはめになるのでそんなぼくは置いておいて、もう一点ファーストインプレッションで大きくびっくりした部分の話を先にします。
エヴァ内において、セカイ系、終わらせたなと。
 
エヴァと言えば、自分の悩みとセカイの崩壊がセットになっちゃうセカイ系の代表選手みたいな作品です。
セカイ系って言葉自体使いづらいんですけども。初期は揶揄する意味もありましたし。
でも今は「自分=世界」という物語の定義で考えています。
むしろエヴァ以降の言葉です。それ以前も、ドラえもんもそうだしうる星やつらもそうでしたが、言葉はついてませんでした。
 
『破』はいい意味で、すごいヒロイックなセカイ系で、気持よかったですよ。特にラストシーン。
世界がどうなったっていい、綾波を助ける!
かっこいいじゃん! シンジさん!
 
ところが『Q』は開始10分くらいで舌打ちですよ。
何をしようとしたんだかわからんけど、第三者からしてみたらいい迷惑だと。
地球壊滅しちゃったら、そりゃそう思って当然ですわ。
セカイ系な関係って、外側から見たらすっげえ迷惑きわまりないんだぜ、余計なことすんな、って総攻め。
 
最初は自分もシンジ君感覚だったので、あの突き落とされた感ないですよ。ショックどころじゃないよ、溶けてLCLになったほうがまだ幸せだったって思うくらいだよ勘弁してよ。
シンジのセカイはこうして否定されたわけですが、同時にゲンドウのセカイもまた、ミサト達反乱軍(?)によって否定されているのが面白い。
この作品のテーマが何かって言われても、終わるまでわかりません。少なくとも『Q』でわからなくなった。
ただセカイにこもることを一切合切一度ぶっ壊した、というのは『破』の時にキャラクター達がインナーに向かず前を向くようになったのと同じベクトルなんじゃないか、とは思うのです。
 

●先に巨神兵

ちょっとだけ巨神兵の話。
あれはもうかなり前から別のところで上映されているのですが、あれが『Q』の前に上映されるのはうまい。
だって、世界が破壊されるってどういうことか、よく分かったもの。
空白の14年になにがあったのか、想像できたもの。
本編が短いからってのもありますが、オードブルとしてはお見事。
 

●私たちの選択●

パラレル説、周回説などいろんな説が流れていますが、個人的には一部であがっていた「旧で選択されたなかった選択肢を選んだ世界」説がすんなり納得できています。
【これは凄い】「ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q」 スレ住人の考察が面白い!
「(NOT)」の意味もこれで納得。
ちなみに「REDO」は「もとに戻す」。つまり『Q』はもとに戻せない。
ちょっとキャラごとの感想です。
 
碇シンジ
どうしてもアスカとマリがかっこよくキメすぎているので目立たないんですが、旧劇場版より遥かに強いままだったなあと思います。
少なくとも、選択して決められるくらいに強い。
最初の時点でエヴァに乗ろうとミサトに言っていますし、綾波を選んで命がけで逃げ出しました。
NERVでも綾波のところに行こうと積極的に足繁く通っていましたし、カヲル君を自分から誘って星を見たりしていました。
槍を抜いたのも彼の意思です。
大したもんですよ。ちょっとあそこで戦艦から飛び出せないよ。
やっぱり『破』で成長してるんですよね。
もっとも旧TV版では彼は逃げ腰で卑怯なのかと言われると、実際はそこまでではないとは思うんですけどね……あの環境は14歳にはむりだろー。
それよりも強いんだから、やっぱりシンジさんは大したもんです。
『序』では一人ぼっちだと思っていた彼がトウジやケンスケなどの友人、そしてミサトさんとの絆を得て強くなり、『破』ではアスカやレイとの強い関係を築いて頼もしくなりました。
それが『Q』でバッキバキに折られるんだもの、そりゃー彼がみんなから強烈な疎外感を感じて、凹むのも当然。
ましてや見せられた滅びの世界が自分が原因なんて言われたら、そりゃ立ち直れないです。
そりゃ、受け止めてくれるカヲル君のところに行くわ。行くでしょ。
が。
確かに他の人はみんなシンジを(わかっているのかどうかしらんけど)疫病神だと思っていても、アスカとミサトさんはわかってくれている気がするんですよね。
勝手な妄想かもしれないけど、彼はNOT ALONEのままなんじゃないかなあ。
むしろALONEなのはゲンドウの方だと思います。
そうそう、一番重要なこととして、本当に14歳のままなのはシンジだけになっちゃいました。
思春期を描いたアニメだと思っていただけに、ここはちょっとショック。でもアスカの描かれ方次第でガラっと変わりそうなので、見守りたいです。
にしても、ピアノ弾けるようになるのいくらなんでも早すぎるよね。
 
葛城ミサト
一回目見たときはおもいっきり突っ込みたくなりました。
だって『破』の最後で、シンジに行けって言ったのあんたじゃん!
なのにひどいよミサトさんなにいってんの!
5分でいいから説明してやれよ!
……でも、彼女の心情を描写する重大なシーンが一つはいったことで、「ミサト艦長」は「ミサトさん」のままだと理解しました。
あれです。あの爆破スイッチ。
あれは押さないとだめだったじゃないですか。責任者として。
押さないんですよ? 「このスイッチを押せば他の人たちの命が助かる可能性があります。一人死ぬけど一人でしょ。ほら押してください」でも押さない。
冷酷で非情になりきれない、ミサトさんのままだったじゃないか。

三石
「私が思うに、この14年間に沢山傷つき涙も枯れ果て、そして乗り越えて、心のなかでは消化したつもりになっていたのに、シンジくんの姿を見た瞬間、ぐっとこみあげてきたんでしょうね」
「いきなりシンジくんにあんな冷たいことを言ったら、シンジくん心を閉ざすに決まってるじゃない。「ミサト、どうしたの?」って思いながら、それもできないくらい大変なことが14年間にあったんだな……と、想像しつつ演りました。「きっとミサトなりの正義を貫いてきて、その結果、こうなってるんでしょ」と、今は受け止めています」

ふむー。ってか声優さんでも14年の間に何があったか聞いてないんですね。
多分、責任者としてニアサードインパクト(『破』のラストの、槍が刺さる前に地球が大変なことになっている状態)の原因が自分にあるとどれだけ自責の念に駆られたかわかりません。多分リツコやマヤあたりは、そのへんフォローしていたと思いますが、彼女は自分をそういうので許すタイプでもないでしょうし。
まして、セカンドインパクトの恐ろしい記憶もありますし。
その自責の念に加えて、もしTV版の「人類補完計画」の真意を知ったら、彼女の憤怒はとどまるところを知らないですよね。そりゃ協力者集めて、国単位動かして、どえらい船も作りますわ。
ふと思ったんですが、そもそも血も涙もない状態なら、シンジが目覚める前に殺しちゃえばいいんですよ。どうせ初号機だけあればいいわけだし、シンジ殺すための首輪もつけてるんですし。なのにできない。
周りの人間は相当そこは不信感あったと思います。それが新人の「チッ」っていう舌打ちでしょう。これはミサトでもたしなめられない。だって事実だもん。揺るぎないもん。
そこにどんなシンジの「ぼくの感情」があろうと、それを知っていようと、人が沢山死んだのも、地球が大変なことになっているのも知ってる。なら貫くしか無いじゃない。
ミサトさんは冷酷を貫いていましたが、あのスイッチを押せないシーンだけで、彼女のいろんなものが出ている本当に大変なキャラだと思います。
多分14年の間に一番大変だったであろうミサト。何があったのか知りたいですが、実際描かれると種明かしみたいになっちゃうのでなんとも複雑。
 
式波・アスカ・ラングレー
いまだに「あれは惣流だったんじゃないかな」という思いもありますが、とりあえず式波。
14歳+14年で28歳になった彼女。やはり『破』の時よりも随分大人びた雰囲気になりました。
でも……28にしては、幼くない?
28っていったら、最初の頃のミサトさんと同じですよ。あそこまでの落ち着きはないよなー。
そりゃ、パイロットとしての腕は大幅に成長していますし、大事に出会ったときの冷静な判断力は大アップ。まさに「使えるパイロット」であり「プロの傭兵」に成長しまくっていましたが、言動がなんかちょっとまだ子供っぽい。
かといって14歳レベルかといったら全然違う。もっと大人っぽい。
これはなんなんだろう?
アスカが、テキトーこきのマリとタッグ組んでるのもすごい好きなんです。あれで14年一緒にやってるんでしょう? なんかニヤニヤしちゃうよ。ね、お姫様。
マリの言う「お姫様」は、わがまま勝手なアスカに対してのものなのかもしれませんが、ぼくは「シンジの助けを待っているお姫様」推したい。ぜひ推したい。LAS派としては。
だから、あのラストシーンめっちゃくちゃ好きなのです。アスカがシンジの手を「しょーがないわね」とひいて、レイがひょこひょこついていく。実にいい。
あのシーンがあるから、アスカはシンジを見捨てていないっていうのを感じてキュッとなるんです。
最初も初号機サルベージのシーンで「バカシンジ!」と叫んで回収しますし、最後も助けてくれないのね的な発言をするあたり、彼女14年間シンジを待っていたんじゃないかなと。
あのガラスをやぶりそうなパンチは、14年間見てきた惨状……もあるけど、あの時あんた綾波を選んだよね的な意味合いもあるんじゃないかなーなんて思ったりします。
一人の生き死になんてやってらんないでしょ、というのは14年の成長の跡。
そもそも最初はシンジ同様、エヴァ人類補完計画に関わっているなんて知らないで乗っていたわけですから、そこの彼の責任に対してはあんまり責めてないからこその、あのラストシーンなんだろうなあ。
これは大げさですけどね。アスカがいて、ミサトがいれば、このあとハッピーエンドでしょみたいな感覚がぼくにはあります。
この二人がいなかったら、わからない。でもこの二人がいるなら、今より下がることはないよ。
シンジくんの主観にしてもそうだし、世界も。これ以下にはならん。
アスカは、旧劇場版の蹂躙される存在から、自ら切り開いていく、手をとって歩く存在になったな、という印象です。
にしても、アスカが人間を「リリン」って呼んでいたのは気になりますね。
エヴァの呪縛にとらわれたら、もう人間じゃないんだよ、って宣言なんでしょうか。
 
真希波・マリ・イラストリアス
わからん。
この子は本当に今回もわからん。
そもそもなんなの、虎の子って。よくわからなかったよ!
OPの宇宙格闘シーンのマリ脱落は大笑いしてしまいました。はええよ! めんごーじゃないよ!
ただ、何がいいってあれを14年繰り返して、フロントとバックアップに徹したんだろうなって考えると、もうおっかしくておかしくて。すっげえ良いコンビですよ。あの二人。
マリは『破』の時から、マドラーみたいなものだと思ってます。なんかで言ってたような言ってなかったような。
彼女がいると、周囲はかき回される。色々混ぜられて変わってしまう。選択肢も。シンジもそれで変わりましたし。
けれども、マドラーは飲み物じゃないから最終的に抜き取られてしまう。
マリも、さんざんかき混ぜたあとには、ひょろっと抜けてしまう気がしなくもないです。
彼女自身、全然深入りする様子がないですしね。
『破』で言っていた「自分の目的のために大人を使う」云々はちょっと気になりますが、今回も全くなにもしてないですもん。
いや、もうすでにしているのかもしれませんが、少なくとも表にはなってない。
これが、最後まで続いたらすごいよ。とんでもないキャラになるよ。
下手に「実は彼女には過去があって」とかじゃないほうが、面白いなー。でも今はわかりません。
なんにせよマリ・アスという組み合わせができたのは、今回の映画最高のポイントの一つだと思ってます。
どっちも擬似少女で28歳。やっばい、すごくいい。
最初に歌っていた「ひとりじゃないの」もいい。マリアスといい、シンジカヲルといい、二人がテーマなのかなあ。
冬月が見せた、ユイとゲンドウの写真に、らしき人物がいるのが気になります。
 
渚カヲル
今回のカヲルくんは、さすが『序』から出ているだけあって、あらゆる部分を外側から見て整理し、混乱しているシンジのサポートに徹している見事さを見せてくれました。
まさに「君に会うために生まれてきた」ですね。結婚しちゃえよ。
実際にはあのカヲル君は何人目なのか、あるいは何周目なのかはよくわかりません。その謎も明らかになるんだかならないんだか。
まあそこは、個人的には実はどっちでもいいです。
大事なのは、あそこでカヲル君がシンジの助けになったこと、そしてカヲル君でもイレギュラーな出来事に出会って狼狽するんだというのが見られたこと。
ロンギヌスの槍リリスに刺さってた方)と、カシウスの槍(『破』で初号機になげた方)を回収しようとしたら、どっちもロンギヌスの槍でした残念賞……な展開は、おそらく次の映画でゲンドウによって語られるんだと思いますが、カヲル君にもわからなかったってすごいことですよ。そこで焦っちゃうんだ。
ぼくはカヲル君は、本当にシンジに近づきたくて、嘘をついていないキャラだと思ってみています。
だから、彼が連弾している時、星を見ているとき、本当にシンジと一緒にいて嬉しかったんじゃないかなあ。
ただし、いろいろな選択肢で立ったフラグが変わってしまって、あれれこっちじゃなかったね、状態。
どこでフラグがずれたのやら。いやそんなことはいいや。
彼と出会えたシンジの至上の幸せと、そこからの転落。綾波もカヲル君も失ったシンジ君の境遇はどん底中のどん底です。
人類より綾波やカヲル君の方が重要なあたりがシンジらしさでもあるんですが。
カヲル君の使徒ナンバーが変わっていたのはアダムに近づいたから、でしょうか。このへんは解析班にお任せしたいです。
 
・鈴原サクラ
一言で言うと早くフィギュア出して。
かわいい! 本当にかわいすぎる、何なのこの子!
トウジの妹がこんなにキュートになるなんて。たれめな見た目もいい。ベレー帽もいい。かわいい!
序盤が胃が痛くなる展開なだけに、彼女の存在はものすごい癒しです。
で、気になるのは他のニューカマー組がシンジを嫌悪しているのに、サクラだけはそんなでもない、というところ。
むしろ好意的ですらあります。……いや違うかな、普通なだけ、かな。他が避けているだけで。
エヴァには乗らんといてください!」と叫ぶあたり、ニアサードインパクトについて知っているようですが。
考えてみたら、トウジの妹ってことはシンジのこと、間接的に知ってるんですよね。
あのトウジが自分の友人のことを悪く言う訳がなく。妹にも相当話していたでしょう。
となると、シンジがどう苦労をしていたかはわかっている存在です。
でも、14年間の間にとんでもないことになったのも知っている。
極めてフラットな、貴重な存在なんじゃないか、と感じました。
両方知っていて、けれども責任は自分にない。ミサトさんがシンジの見張り役を彼女に任せたのも、意図的だと考えるとなんだかクるものがあります。
問題のトウジですが、Yシャツこそ出てきましたが姿は確認できず。死んだかどうかは全くわかりません。
彼女が引き続き出てきたら、フラットな立ち位置で話せるキャラとして重要な役回りになりそうです。
 
赤木リツコ
彼女は見た目が一番変わったんですが、立ち位置も変わりましたね。
あくまでもミサト艦長の補佐役に徹しています。今までは同等で口論していたのに。
これは何らかの意図や作戦もあってのことでしょうが、もしかしたら心労度重なりまくったミサトさんの補助に回ろうという決意なのかもしれません。
出番自体がすくないので真意はわかりませんが、少なくともリツコは、爆破スイッチを押さなかったミサトを責めなかった。
それだけで十分です。
次回も出てきたら太鼓を叩くことでしょう。
 
碇ゲンドウ
わからん。
つーか今回地味になんもしてないです。なんもかんも想定の範囲内だっただけで、あとなんもしてない。
人類絡みの騒ぎになって、シンジくんももう父さんがどうのこうのじゃなくなってしまった。
あれ……本当に孤独なのって、ゲンドウなんじゃないの?
 
冬月コウゾウ
すげーいいキャラになったね!!!
あの将棋のシーン素晴らしいですよ。冬月が能動的に選択して動いたって初めてじゃないだろうか????
裏切り、とまではいかなくても、ゲンドウの意思から離れた行動を自主的に取っているだけで驚かされます。
実は、現実の立ち位置もよく見ると、後ろに立っているだけじゃなくて離れているカットがいくつか。
冬月、相当にゲンドウに対して距離を置いています。
むしろ彼が動いているのは、ゲンドウのためじゃなくてユイさんのためなんじゃないか、ってくらい。
それでもまあ、脳みそだけのゼーレのブレーカー落としてさよならさせてるあたり、ゲンドウの意向にそって動いてはいますが、かなり懐疑的になっていますし、彼なりの「義」が生まれているように見えました。
老いた冬月のかっこよさを見るためだけでも映画の価値あります。
ところでNERVって今二人+レイ・カヲルしかいないの?
 
アヤナミレイ
綾波とはいえないので割愛。『破』で救ったあの子はどこに?
(通称>ポカ波=『序』『破』のレイ、黒ナミ=『Q』のレイ)
あと、シンジくん、レイんとこに本積み過ぎ。
 

●14年ぶり●

旧劇場版が上映されてちょうど14年。
ニアサードインパクトが起きてから14年。
いやあ、うまいことやってくれやがる。
ここに製作者の意図があるのか無いのかはわかりませんし、どっちでもいいです。
それよりも、14年経って子供がシンジしかいない、他の人間関係が変わっている、って方がやはりグッサリきました。ロンギヌスの槍が心臓に痛い。
子供たちの物語だと思ってたんだよー。違ったんだもんなー。
だからこそ、アスカに期待したいんですよ!
彼女は確かに14歳+14年ですが、「ガキシンジ」と今の世代の子達を、そしてミサトをつなぐ、本当に貴重な細くて硬い糸なんだよ。
旧劇場版では数に陵辱されてぷっつり切れちゃったけど、今回はマリがいる。ひとりじゃないって素敵なことね。
やられ役なアスカも確かに絵的にいいけどさ、アスカがシンジのケツ引っ叩いて、みんなでなんか突き破って欲しいのですよ。
それが「最善」じゃなくても、少なくとも「最悪ではなかった」になってほしい。
今回も悲劇に見えるけど、見方を変えれば「最悪ではなかった」。最悪はちゃんと食い止められている。
新劇場版は『序』『破』『Q』すべて、BADではないんじゃないかと思うんですよ。人間の意志が入って、何らかの形で前進している。それだけでもすごい。
次の『シン・エヴァンゲリオン劇場版:│┃』が、「:│┃」のリフレイン(フランス語でルフランだそうです)でリピートなのか、コロン(:)+「│┃」で終止符なのかわかりませんが、ミサトが、アスカが、そしてシンジが「少なくとも自分たちで選んだ最善だ」と言えるような作品になるだけの布石は、今回できていると思います。
うん、マリはわからん。
 
もっとも、わからん謎は山ほどありますが、旧劇場版に比べたらそんな曖昧というか、わざとぼかしている感はないんですよね。
何らかの「かたち」になっていて、その謎自体がヒントとして明確化されている。
言葉だったり、モノだったり、背景だったり。あの地球みたいのなに?とか。
ならば、なんとかなる、って勝手に思ってます。

緒方
「私が言うのも何ですが、だいたい世の中って女子の方がたくましくできているじゃないですか(笑)。で、男はリードしているように見えて、女子に転がされているという(笑)」
「ここまで世界がムチャクチャになってしまってるのに、こんなに女性が元気で、「行くわよ!」って男が引きずられていって、そこから何か復活してくるかも……っていうラストの感じ。生命力を感じます」

ほんと、女性の強いアニメになったなーと思います。そこがいいんだなー。
絶望的なシーンが多いですが、そんなに絶望じゃない。むしろ希望の芽がいっぱい生えた『Q』。
次期待してますよ……何年後だろう。
 
あげあげニュース : 【エヴァQネタバレ注意】ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q考察part1
あげあげニュース : 【エヴァQネタバレ注意】ヱヴァンゲリヲン新劇場版Q考察part2
うわあああおもしれー。
カヲルくんが自分に首輪はめた理由はわからなかったけど、なるほどそういうことね。