たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ソーシャルアプリに掲載されるマンガってどこまで規制されるんだろう?

とりあえず速報 【モバマス】シンデレラガールズ劇場72話が修正される
この話題興味深いのでちょっと紹介。
っつってもソーシャルやらない人にはなんのこっちゃの話ですね。
 
最近、ソーシャルアプリもキャラものが増えて来ました。
アニメキャラを使ったアプリ、ではなくて、ソーシャルアプリの中で産まれたキャラクターです。
そのキャラを使ったアプリ内マンガ、ってのもあるんです。
 

●『アイドルマスターシンデレラガールズ』の場合●

一番わかり易いのは『アイドルマスターシンデレラガールズ』だと思います。
もともとアイマスのゲームから派生してモバゲーになったもので、本来の765プロのキャラも出ていますが、『シンデレラガールズ』のマンガには、アイマスキャラは一切出て来ていません。
今後出てくるかもですけれども、あくまでも「シンデレラガールズ」で成立してるんです。
アイドルマスター シンデレラガールズ×スクウェア・エニックス - 漫画 - ガンガンONLINE -SQUARE ENIX-
マンガは、モバゲー本体内、ガンガンオンライン内、各種ガンガン系雑誌に連載されています。(あと各種アンソロ)
オリコンでもベスト10内に5枚ともCD入りましたし、いやはやすごいこってすよ。
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 011 小日向美穂 THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 012 多田李衣菜 THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 013 十時愛梨
THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 014 川島瑞樹 THE IDOLM@STER CINDERELLA MASTER 015 本田未央
ゲーム内SRカードついてるっていっても、そんなに強いわけでもなく、多くの人の反応を見ていてもやっぱりキャラ目当て。
知らない人が見て「これアニメキャラ?」って聞いたとしたら、なんて説明すればいいか。そんな時代です。
あ、ぼくは今回のメンツならちゃんみお(本田未央推しです。
幼なじみになりたい。
 
で、今回気になるのは、アプリ内マンガの話です。
ガンガンのは多分スクエニ基準値+バンナム基準値内でやるでしょうから。
 
上で話題になっていたのはこれ。
before
 ↓
after
ふーむなるほど……。
ちなみに告知等は一切ありません。
 
モバゲーやGREEなどのアプリは、その作っているソフト会社の基準がまずベースにあって、その上に「モバゲー」「GREE」という大きな「憲法」みたいなものがあるようです。
つまり、そのアプリを作っている会社がどんなに「これはOK」と言っても、モバゲー側から指導が入ったらNG。
基準値はさっぱりわかりません。
上のコマだとおそらく推測できるのは、
「・未成年(小日向ちゃん、ちゃんみお)が徹カラはよくない」
ってことなんだろうなー、くらいしかわかりません。
もっともこれも、「川島さんが保護者だから」とか「誰かの家だから」とか言い訳はできるんでしょうけど、無難に差し替えたというところでしょうか。うーん、告知一切ないから全くわからないんですが、別にだからアカンというもんでもないですし、どこが修正のゴーサインだしたかもわかりません。
逆に考えるんだ、川島さんは3日耐久で歌っていたら面白いじゃん、と。
 
シンデレラガールズ』のマンガの場合、もう一個謎がひとつありました。

通称「コンブ劇場」。最初アップされて、その後丸々削除されました。
謎です。
というのも、まあ上のコマなら推測がつくものの、このキャラに関してはカード自体はコンブの絵のままなので、なにがNGなのかさっぱりわからない。
そもそもこのコンブ巻いてる「イヴ・サンタクロース」というキャラ自体がファンタジーなものなので、別にいいんじゃないのかなーとは思うのですが、何がどう引っかかったのか。うーん謎です。
 
でもまあ、ここは表現の問題としては戦うべきところではないので、別にいいかなー、程度の感覚です。
コンブ劇場まるまるカットはずいぶんだなあとは思いますが、さっきの修正は内容自体は悪化したわけじゃないですし。
ただ、不思議だなーとは思います。
ひっくり返して考えると、「さすがアイドル」と捉えたり、「アイドルキャラの第一次情報だから」と捉えることもできるので、慎重なのはいいこと……なのかも。
フィクションなんだから自由にやってほしいなーって気もしますが。
 
描く方も大変だよね・・・というのがネットでよく見かける意見。
そこ、そこなんです。
シンデレラガールズ劇場』は作者名がない。
っていうかソシャゲってイラストレーター名がないのが多い。
ゲーム会社の場合、社内の人のクレジットを出さない文化がどうもあるようなので、そのへんの絡みかもしれませんが、どうも気になります。
最近になって、名前を出すのもどーんと増えましたが、こういう修正の問題があるからなのかな?なんて思ったりもしました。あくまでも推測です。
個人的には出して欲しいです。好きな漫画家・イラストレーターには「有名」になってほしいんですよ。
 

●『拡散性ミリオンアーサー』の場合●

一転して、スクエニは基本名出しです。
このへんはエニックスが外注が多かったせいもあるらしいんですが、よくはわかりません。少なくとも『拡散性ミリオンアーサー』ではイラストレーター・漫画家、両方名前出ていますね。
で、その『ミリオンアーサー』アプリ内のマンガ、『弱酸性ミリオンアーサー』を描いてるのがちょぼらうにょぽみ先生という時点で、ぼくはぎょっとしたものです。
一番危険な作家を!

アウトという領域じゃなくて、もう理解ができない。
基準値はわかんないけど、多分モバゲーでやったらほぼアウトなマンガばっかりです。
ちょぼ先生を知ってる方は、そのままのイメージでいいです。あのまんま……ヘタしたらもっと悪い。
ちなみにこの回は、オチのコマが最悪でした(褒め言葉)。
 
というわけで、スクエニなんでもありです。
出てくるキャラが人間じゃないのが多いから、ってのもあるんでしょうけど、まーこれを超えてひどいのを描けって言われても、よっぽど狙わないと無理なんじゃないかな……。
 
ここまで自由にできるのは、『拡散性ミリオンアーサー』が単独アプリだから、ってのは大きいと思います。
ようは、モバゲーやGREEのような上のストップが入らない。作っているスクエニ内でどうにでもできる。
あと名出しなのも大きいとは思います。あくまでも「ちょぼらうにょぽみ作品」である、ということ。
 
にしても、『弱酸性ミリオンアーサー』は、本当に『拡散性ミリオンアーサー』のネタやったことないからね……。
むしろ茶化してます。
最初のほうで、魔法のアーサー(魔ーサー)の技量を見るシーンがあるんですが、妖精に「ちょっとそのへん歩いてみ」っていわれて少し歩いたら、「エリア1……クリア!!! ほんと大した奴だよお前は!!」と言われる始末。
ソシャゲって歩くだけじゃん、っていうのをここまでストレートにネタにしたのをぼくは見たことがありません。スゲェ。
おかげで、最近は『弱酸性』が『拡散性』を乗っ取り始めているという逆転現象が起きているほどです。
まさかカラオケボックスで人目をはばかることなく交尾するさんま」がカードになるとか……。
人間じゃなければ交尾もOK! スゲェ。
 

●『戦国武将姫MURAMASA』の場合●

モバゲーに戻ります。
修正のテストケースとしてすんごいわかりやすいのが、『戦国武将姫MURAMASA』。
戦国武将を女体化、というパターンですが、完全に女の子のみなのが素晴らしい。
システムやストーリーも凝っていて、今1・2を争うくらいに好き。みの吉チュッチュ。
 
初期はエロいカードが売りで、それはもう大層過激でございました。
まあ、今となってはもっとすごいのがあふれかえっているので、あんま大したことがない、という不思議な現象が起きてますが、エロが売りだったのは間違いないです。
ところが、11月22日に、203枚描き変えるという、ものすごい大修正が入りました。
わかりやすいところだと、このへん。
before
 ↓
after
すっげーわかりやすいですね。
修正カードの大多数は、おっぱい・股間・おしりの布の量が大幅に増えました。
 
最初はぼくも大ショックでした。R柴田勝家ちゃんとかすっごいいい褐色ケツだったのでニコニコしながら4MAXにしたのに!
でも、修正されたとこでよくよく見ると、そんなに変でもないんですよね。
上のも「明らかにはいてない」から「多分はいてない」に変わったくらいで。
中には、見せないことでエロくするを逆手にとって、まるまる描き変えたキャラもいます。
むしろ、よりドキドキするようになったのはぼくだけでしょうか。
今も大事に持ってます、SR今川義元-玉響-。
 
とはいえ、203枚の描き変えってすさまじいことではあります。
だって、その労力の分プラス一切ないですもんね。
基準値もこちらは明確。

mobage様の指導により、一部カード画像の修正を11/22(木)のメンテナンスにて行います。
修正対象のカードは203枚となっております。
修正対象を最小限に抑えるべく可能な限り努力して参りましたが、多数のカードを修正することになったことをお詫びいたします。
MURAMASA 11/15分告知より)

これは、モバゲーからシリコンスタジオMURAMASAの制作会社)への指導なんですね。
シリコンスタジオ的にはOKだったけど、モバゲー的には「アウト」ですよと。
見比べてみると、ほとんどがおっぱい・尻・股間の布面積の問題。ふんどし系はことごとく修正になってました。
布の面積サイズ比は、おそらく十中八九「自主規制」の範囲内だと思うので、明確にはわかりません。
 
タイミングがよかったのか、それともMURAMASA自体が大幅に方向転換していたのかはわかりませんが、もうこの修正の話あたりで、エロ売りじゃなくなってるんですよ。
キャラクターもデフォルメキャラになっていったり、みの吉Twitterが元気に活動したり、イベントのストーリーにやたら凝ったり、ゲーム性がどんどん膨らんだりと、エロ無しでも十二分に面白いものとして出来上がり始めている。
初期がエロだけでゲーム性なかったわけじゃないですけどね。システム複雑で面白かったとおもいますが、大きくキャラコンテンツにも寄り始めています。
年末年始の特番なんて、完全にキャラコンテンツな上に、テレビ番組同様毎日テキストがごっそり入れ替わるという力の入れよう。
咲姫とみの吉のねんどろいどとか出たらマジで買うよ。ってくらいにかわいい。
 
で、面白いのが修正時期に始まったマンガ『よんまさ。』が、キャラコンテンツ方面とセクシー路線をここぞとばかりに詰め込んできたこと。

第一話なんですが、「……露出度40倍」「それだ!」なんて言っておいて、実際に起きてるのは露出度半減ですからね。
その他の話も、かなりギリギリのラインを攻めてきます。ほんわかな話もありますが、どちらかというと攻めの姿勢。
その攻めによって描かれたエロも、エロじゃなくてギャグ枠なんですよ。
 
なんというか、ささやかな抵抗をしているように感じます。
もちろん、ケータイやスマホという子供でも見られるもので、セクシーすぎるのが簡単に見られるのはよくない、というのはもっともなんです。
でも同時に「表現」としては、もっと自由にほがらかにエロくてもいいんじゃないかなーと。
フィクションなんだもの。
そんな思いが詰まっているかのような「よんまさ。」。セクシーなのにセクシーじゃない、アホっぽくてギャグになっている。
なんか……応援したくなります。
がんばれ。
でもガチャは高すぎる。
 

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性表現のみならず、暴力や法律順守などもかなーり窮屈な感じはします。
『ギャングロード』はモバゲー版が終了するのですが、そちらは回復アイテムがエナジードリンクと救急箱でした。
しかしアプリ版ではタバコとビールで回復。あー、だからアプリにしたのね。
150近くソシャゲいろいろ興味あってかじりましたが、線引きギリギリで綱渡りなアプリはそこそこあります。
 
今年・来年はおそらくソシャゲ大変革期になると思ってます。増えるのも減るのも。カードゲームだけってならないでしょうし。
その中で、どのくらいの基準で表現が許されるのか、あるいは枠の中でどのくらい表現できるのかが問われてくるでしょう。
多分、ある程度厳しくなるとは思うんです。なんでもかんでも「アリ」ばかりがいいわけじゃない。
どのくらいその中で、面白いものを作れるか。魅力的なキャラが作れるのか。これをぼくは見たい。
 
だから『シンデレラガールズ』の「歩くセックス」こと新田美波さん好きなんだよ。
ほんとうまいよね。