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超高速博多弁漫才アニメ『波打際のむろみさん』のスピード感


波打際のむろみさん』のアニメおっもしろいな!
15分(13分?)アニメなんですが、ほんと一瞬で過ぎてしまいます見ていて。
マンガ自体は目を通していますが、これか、このテンポか、とドハマリしてしまいました。
いやあ、むろみさんかわいいわ。
 
で、このアニメで「何が面白いか」はすごく明確にされている。
というか、監督がおそらくその一点に現時点では力を注いでいるんだろうなと思ってみています。
それは日本語の(博多弁の)テンポ。
 
むろみさん、といえば博多です。博多弁です。
友人から聞いた話によると、先行上映も福岡のみで行ったとかなんとか。なにその郷土愛。
その博多弁のスピードと、それ以外の土地の東京弁のリズムの組み合わせがとんでもなく気持ちいいのです。
 
すごくざっくり言うと、博多弁漫才なんだよなあ、としみじみ思います。
東京弁漫才のリズムと関西弁漫才のリズムが違うように、博多弁で漫才をやると、やっぱりテンポ変わってくると思うんです。
そこに、福岡県出身の田村ゆかりをむろみさん役に据えて、声を固めました。
ぼくは北海道人なのであの博多弁がばっちりなのかどうかわからないんですが、博多弁独自のリズムにときめいたわけですよ。
 
それに対しての、たっくんの東京弁
ボケは完全にむろみさん(博多弁)で、ツッコミはたっくんです。
この二人の掛け合いのスピード感ときたら。セリフのキレもいい。
意味とか理由とかは、完全に無視。もともと意味があるなしのはなしじゃないってのもありますが。
それよりも、博多弁・東京弁・博多弁・東京弁の会話のやりとりの、音の響きを重視しています。
だからすっごい聞いていて耳に気持ちいい。
セリフにセリフをかぶせるのも巧みに使ってくるので、それがまた楽しい。
緩急の緩、間も適切に挟まれ、かつ話の切り替えもうまい。
 
漫才なんですが、同時に音楽のように流暢で気持ちいいんだもんなー。

一話の中で、最初にスタートダッシュをかけ、緩急でぐぐっと盛り上げ、一気にいい空気にして落とす。
ギャグアニメの基本といえば基本なんですが、それをシンプルな構成だからこそ味わえるんだなあ。
アニメーション表現としては、スピード感だけじゃなくて、どうでもいいことを大げさなアングルで描けるという強みがあります。
ひとでのシーンの無駄な労力ときたら! 最高です。
これによって、むろみさんの理不尽でめちゃくちゃなアクションも、日常も、並列で笑いに変えてくれます。
まずOPの時点で宇宙レベルですし。
 
今後どうなるのかわからないですが、一番思ったのは「博多弁のテンポ分かる人はマンガ読む時このくらい気持ちよく楽しんでるのか!」という羨ましさでした。
いいなー。北海道弁アニメないかなー。
あ、北海道弁マンガはそのテンポで読めてるのか。やったね!
 

OPの「七つの海よりキミの海」については、上坂すみれプロジェクトの話や、戸川純ゲルニカに近いニューウェイブ感、ロシア感など思い入れがあまりにも強すぎるので、CDが出たらなにか書きたいです。
上坂すみれさんが大好きなのです……。凸守の影響大ですが。
神前暁さん素晴らしい仕事すぎるよ……。
 

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カップリング曲楽しみすぎて両方予約したった。