たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

本田未央を見て、羹に懲りて膾を吹いた話

すっごい馬鹿げた話をします。
いわゆるポエム。
 

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シンデレラガールズ」6話。
あんまりにもショックでね。
ほんっとうにショックでね。
 
アイドルの舞台を経験した本田未央島村卯月渋谷凛
その美しい光景を見て、アイドルを頑張ろう!と決意。
中でも一番テンションが高かったのは、本田未央
CDデビューが決まり、自分たちのための衣装が作られ、素晴らしいポスターが印刷され、あちこちにビラが撒かれ、サインも作るように言われ(多分武内Pに)、ボルテージマックス。
いざ、ステージに出てみると、以前経験したアイドルの舞台と全然違う。
途端にガラガラ崩れる本田未央の幻想。
わたし、バカみたいじゃん。
友だちも呼んだのに。
 
「いやいや、初のライブであの人数は多いんじゃね?」と思った自分にショック。全然気持ちわかってあげられてない側だ。
舞い上がって失敗した経験がある自分にもショック。経験者多いとおもう。
そしてショックを受けすぎている自分にショック。
 

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「たかがアニメ」でここまで凹む経験は……うん、あるんだよ。いっぱいあるのよ。
にしても、ここまで「答えがない」という人生経験をえぐってくるのは、もう拍手しか無かった。
ぶっちゃけ解決がどうなろうといい、「どうにもならないこともあるんだ」というのを、わざわざ6話もかけて、しかも3話で一回華々しい、美しい世界を見せた上で説得力を持たせることに慄いた。
 
まあ、詳しい解説はいろんなブログにあるでしょうから書かないです。
ただ、ぼくはあまりのショックに土日、何も出来ませんでした。
放心しながらポチポチと艦これやってました。
放心しながらだから資材いっぱい溶かしました。
 

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本田未央ショックの原因は、外から見ればわかるんですよ。
3人が麻薬を吸って「あの気持ちよさのために頑張ろう!」みたいになってしまったこととか。
武内Pが「だいたい50人が目標ですよ」「会場を先に見ておいてください」など具体的な話を先にしてなかったとか。
実際あれものっすごい大成功ですからね。めっちゃ人見てたし、本田未央の友だちも大歓喜だったし、あのカリスマアイドル城ヶ崎美嘉も絶賛だったし。
けれど、「0からのスタートで必死に手をつないであがった」ラブライカと、「1万点を味わってしまってから80点を見た」ニュージェネレーションズでは、見える景色が違いすぎた。
 
これがわかっているだけに、「じゃあ今の自分はどうなのよ」と何もかもが襲い掛かってくる。
ツイートすらままならない状態にまでメンタル追い込まれました。
何をしても「人から笑われているんだ」「自分は虚無の上にいるのに気づいていないんだ」という妄言が襲ってくる。
日曜の夜にラジオやって吐き出せてよかった……。
 

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今人間として、自分が存在しているところ。
これは「誰かに立ててもらったはしご」ではないというのは一応わかっているはず。
今まで積み上げて積み上げて……ちょっとずつだけど上に登ってきているんだろうな、くらいには実感はある。
 
はずだった。
ただ「自信」って、言い聞かせ続けないと、土台を見直し続けないと、あっという間に揺らぐ。
ぼくは今回の「たかがアニメ」なシンデレラガールズ6話という突風で、自信をストーンと見失ったのよ、お恥ずかしいことに。
なんてことはない、自分は土台の上に立っているはずなのに、めまいがして足元が見えないような感覚。
この下は空洞なんじゃないかという感覚。
 

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んで、今日のシンデレラガールズのラジオを聞きました。
クイズ的なネタで、読んで解説する、みたいなコーナーがありました。
出たお題。
 
羹に懲りて膾を吹く
 
???
正解は「あつものにこりてなますをふく」。
ある失敗に懲りてしまって、必要以上に無意味な心配をすること。
熱すぎるナベ食ったらやけどしたので、つめたい刺し身をフーフーしちゃうって滑稽でしょ?ということわざ。
 
そこでそのことわざ出すかー。
ぼくの中のありとあらゆるつかえが何もかも吹っ飛びました。
公式、俺の心を読んだな!!
読んでません。
でもちょっと、作中のキャラクターの心理をふまえてるような部分は、あったんじゃないかなあ。
 

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石橋は叩いて渡ったほうがいいでしょう。損はない。
でも叩き過ぎるとひびがはいる。いつまでたっても渡れない。
「杞憂」で空を見ながら憂いていても、なにも人生いいことがないのもまた同じ。
 
「たかがアニメ」でも、心が崩れてしまうほどのショックってやっぱあるのよね。
人によるよ。全然気にならない人もいるし、落ち込む人もいる。
作り手の狙い通りの場合もあれば、予想外に落ち込んでしまうこともある。
 
ぼくは完全に羹に懲りて膾を吹く状態でした。
ここまで「あつもの」を経験できたってだけで、やっぱり拍手ですよ。
でもそれを自分に反映させる必要は、ないわな。
 

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いやはや「たかがラジオ」の一言でハッと気付かされるとは思わなかったよ。
こういう経験があるから、アニメやマンガやラジオは、面白いし、おっかない。

トホホ……もういたずらはこりごりなん。
こういう感じで、後ろ向きに前向きに生きていこう。
 
 
 
おわり。