たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

面白いってなんだろう

面白い、ってなんだろう?と考えることが最近多い。
そもそも「面白い」なんて考えるもんじゃなく、自分が思った通りに受け取ればいいだけの話。
 
ところが、年をとると余計なフィルタが増えてしまう。
知識だったり、雑念だったり。
特にネットの意見フィルタは本当に時には毒になる。
面白いかな、と足を踏み出した時に、反対意見を見ると一気に心が折れる
批評は、深く楽しむためにはいいんだけど、最初に読んじゃうと、色々心を折ってくる。
 

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年をとると、「面白い」のアンテナ自体は伸びていく、と思う。多分。
ただ、アンテナに色んな物がくっついて、ふらふらしちゃうのだ。
 

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なので、最近は「これを楽しもう」という準備を常にするようになった。
「面白い」は、「面白いと感じよう」としない限り、やってこない。
 
「作品が面白ければ、楽しめるでしょう?」
その通り。でも楽しんでいる最中に、横風にあおられてもぶれないためには、「楽しむ」覚悟が必要なんだ。
 

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自分の感受性くらい自分で、というのはもう全くその通りで。

ぱさぱさに乾いてゆく心を
ひとのせいにはするな
みずから水やりを怠っておいて
 
(中略)
駄目なことの一切を
時代のせいにはするな
わずかに光る尊厳の放棄
 
自分の感受性くらい
自分で守れ
ばかものよ
 
茨木のり子・自分の感受性くらい)

何度読んでも身が引き締まるなあ。そうなんだよなあ。
そうなんだけどさ、「時代のせいにするな」は、今はちょっとだけ変わった。
 

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ちょっと前までは、ノイズは自分から探しに行かないと入ってこなかった。
今は、ネットを見ているだけで、見ようとしていないノイズがばんばん流れこむようになった。
「見ない自由」が、失われてきている。
 
まあ、見ないようになんらかの手段を講じればいいんですが。
恐ろしいことに、それでも入ってくるんだよね。SNSとかは。
PCの電源いれなくても、スマホに勝手にニュースが入ってくる。
そんな時代。「駄目なことのほとんど」は自分のせい。「心が折れる一部」は時代のせい、ってこともある。
 

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だからこそ、感受性は、努力して守らないといけなくなった。
水を注がないといけなくなった。
「面白い」って、多少力んででも思わないと、楽しみ続けられない。
 

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体の中を、ビビッと電撃が走るような「面白い」を感じた経験。
青春デンデケデケデケ」で、ベンチャーズのエレキを聞いて、たまらずもがいたような。
アレは今も、あるんだよ。あるけど、その「ビビッ」を自ら閉ざしてしまっている気がする。
「ビビッ」は、自分から扉を開けないと入ってこない。
 

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というわけで、最近いそがしくてさぼりがちだったブログを、のんびり再開しようと思います。
面白いを探したい、吐き出したい、そしてまた探したい。
ニコ生で、色んなオタクカルチャー・サブカルチャーを扱った番組「なまたまご。」も金曜日の夜にたまにやってるのでよかったら聞いてね。
たまごまごごはん出張所-ニコニコミュニティ
 

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どんな年になっても、生きるテーマは「楽しもう」でありたい。
 
おわり。