たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「料理が下手な女の子」というギャグの呪い

ブコメギャグマンガって、「女の子が、料理下手だった、残念!」っていうネタを描かなければいけない法則があるような気がする。
 
別に嫌いじゃないんだ。
だけど「笑えるか」と言われると、どこが面白いのかとんとわからない。
友人の作家がやっぱり「面白さ」について悩んでいたことがあって、ずっと気になってた。
ひょっとして「料理ヘタ」ネタは、描かないといけないルールが!?
ないか。
 

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ギャグって、「お約束」だから笑えるのと、「予想外」だから笑えるのの、大きくわけて2通りかなーって気はする。
あくまでも客観的に見た場合ね。本来はこんな簡単なもんじゃない。
 
で、「料理ヘタ」ネタは、どっちかというと、お約束のほう。
あーくるぞ、この子ヘタそうだぞ、やばいくるよ、キター!っていう。
 
ただ、これが面白いかというと、面白い……か?
「あるある」かというと……ないよね。そんな「まずい料理」ってあんまみたことない。
いや、おいしくない料理はあるかもだけど、笑えるかなあ。
 

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「料理下手くそ」ネタがなぜ欠かせないのか。
 
ギャグじゃないから、だとぼくは思う。
 
結局は、「女の子が失敗している」のが見たい。
で、最も身近で失敗して、みんなが困るものといえば、料理。
裁縫でも別にいいのよね。ただ、日常必須度は高くない。
 
「料理下手くそ」は、そのキャラクターのパーツの一つ、と考えると、ちょっと理解できる。
 

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もう一つは、水戸黄門の印籠なんだろうなと。
「料理下手くそキャラ」が一人いる、という定番があると、安心する
安心させる作用は、ギャグマンガやラブコメでは重要。
だけどラブコメで「安心させる要素」を恋愛部分に持ってくると、危うくなる。
だったら個性の一つとして「料理下手くそキャラ出たー!」とした方が安心して読める。
 

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あとはもう、「萌え」。
 
「料理下手くそ」キャラといえば。
・幼い
・できそうなのにできない(ギャップ)
・粗雑な性格の強化
 
二番が一番でかいですよね。
 

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で、ぼくは「料理下手くそ」ネタのどこが好きかというと。
「本人がヘタだとわかっていない=コンプレックスに感じていない」
という、女の子の図太さが感じられると、ほっこりします。
 
ギャップ萌えだと、「意外な男の子が料理うまい」という逆転現象も。
こっちはわかる。
まあ、女の子もか。すごいヤンキーの子がめっちゃ料理うまくて、褒めたら「なんだよ」とか照れるのって。
いいじゃん。
 
「料理下手くそ」ネタもいいけど、「料理うまい」ネタが増えますように。
 
 
 
 
終わり。