たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ほたるとサヤ師と、だがしかし。

ぼくサヤ師派です。

だがしかし(1) (少年サンデーコミックス)

アニメはじまりましたね。はやいね!
しかも30分枠とは……駄菓子うんちくってより、青春アニメになりそうですね。
 

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で、だ。
「だがしかし」のヒロイン2人、ほたるとサヤ師の対比って、結構細かい部分まで凝っていると思うのです。
 

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だがしかし(3) (少年サンデーコミックス)
ほたるさんのバストは、豊満であった。
胸がでかい。とにかくでかい。机に乗るくらいでかい。
で、主人公のココノツの理想の姿なわけで。ココノツ巨乳好きだし。
 
普段はわりとほたるさんの狂ったテンションにヒいているけど、割りと好意的。
慣れてきたというか、なんだかんだで駄菓子好きだから会話あうもんね。
でも本当にそれだけ?と言われると、やっぱりちょっと違うと思う。
 
田舎に住むココノツにしてみれば、ほたるは降ってきた爆弾。今まで変わらずにいた人生をひっくり返す存在。
ドラえもんみたいに何かしてくれるわけじゃないけど、価値観をぶっ壊すには十分。
そのへんの「日常が変わる」感覚は、「落ちものヒロイン」に近いと思う。
 

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で、ほたるさんって思春期の少年の中に芽生えた性そのもの。

おっぱいが大きいのは、たまたまじゃない。
彼の中には「女の子」像があんまりなかった。サヤ師は友達という感覚がすごく強い(ほたるが来るまでは強かった)。
目の前に現れたのは、「この近辺では見かけないモノトーンのおしゃれな衣装」「胸が大きくて意識してしまう」「黒いタイツで足が長く見える」「吸い込まれるような瞳」の少女。
うわーっ女の子だーーーっ!っていう、衝撃。
中学生だよ、風ふけばちんちんたつような年だよ、なのに健全に暮らしていたココノツだよ。
そりゃ胸元チラリや、雨での濡れ透けや、めくれそうなスカートや、間接キスに悶絶もするよ。
衣装変わったら、ちらっとみて幸せな気分にもなるよ。
 
ほたるさんは、ココノツの精通みたいなもの。
だから彼女と一緒にいると、不安とワクワクとが入り交じる。
 

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一方サヤ師は、ココノツとはたくさんの思い出を保持している幼なじみです。
だがしかし(2) (少年サンデーコミックス)
彼女全然きかざんないんだよねえ。
そこがいいのだけど。ナマ足で駆けまわる少女よ。
 
彼女わりとアクセサリー系は凝っている。
大きなヘアピン、イヤーカフス。よくみるとピアスも開けてますね。
彼女は彼女なりに、背伸びを精一杯しています。
 

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サヤ師最大の特徴は、やっぱり三白眼。
ココノツもお父さんも、このマンガ自体どのキャラもけっこう三白眼ですが、それに輪をかけてサヤ師の瞳は小さいです。
ほたるがグルグル巻いた瞳をしているのと、あまりにも対照的。
加えて、胸がぽわんぽわんしてるほたるに対して、サヤ師はスレンダー。というか全身がすっごくほっそりしている。

ココノツのことが好きなのがバレバレなサヤ師(かわいい)。
彼女が好意を寄せているのは、ココノツだけ知りません。
 
面白いのはココノツが、サヤ師の前でだけ、天然ジゴロになること。
嫉妬したサヤ師がコーヒーに砂糖を大量に入れた際、飲み干して彼女をさらっと褒めた姿は、全然少年じゃなかった。あれ経験値高い30代以上の男性だったぜ。
学校でも「サヤちゃん」と呼び、話しかけてくる彼女と同等の立場に立ちながらも、さらっと褒めます。
見習いたい。
 
サヤ師に対して、ココノツは性的な目線を向けていませんでした。
3巻でスカートをめくられ、過去のお医者さんごっこを思い出し、お祭りでちょっとドキッとしたときに、目の前の少女の「女性」に気づきました。

3巻でココノツがほたるとサヤ師をマンガのキャラとしてイラスト化したとき、ほたるを巨乳に描き、サヤ師の胸に矢印をいれて「重要(小さい)ムネが」と注釈していた時、もう彼女を1人の女の子として意識しだしているのかも。
 

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ほたるといる時のココノツ→幼く無邪気な少年の目覚め
サヤ師といる時のココノツ→自ら成長しようとする少年
と、相対的に変わるんじゃないかと思うわけですよ。
 
本来なら、「新たな存在」であるほたるといる=成長(変化)、「幼なじみ」のサヤ師といる=変わらない関係(保守)、なのかな、と思ってたんだけど、どうもそれだけではなさそう。
ほたるがやってきたことで、「性への欲求を芽生えさせ、男性を翻弄する、得体のしれない存在としての女性像(ほたる)」「自分の今までとこれからを、同等の立場で考え歩んでいく、寄り添ってくれる女性像(サヤ師)」の二つが、ココノツの心の中に生まれている。
 
巻を進めるにつれて、
女の子って不思議だなあと感じさせるサヤ師
一緒に感覚を分かち合ってくれるほたる
の姿を彼が発見するのも、面白い。
 

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4巻のこのシーン素晴らしいんだよなー。人間関係は駄菓子屋にいる時のイマジネーションからうまれるのだ、という理論がきっちり詰まってる一コマ。
2巻の最初で、ふたりきりの会話が成立(セブンネオン)。
3巻後半から4巻で、ココノツ抜きのやり取りが深まっていきます。
元々仲良しだったけど、さらに輪をかけて仲が良くなってきている。
ほたるペースに飲まれただけかなあ。
 
もっともほたるはココノツに全然恋心ないし(大好きなのはポッチくんだよ!)、恋愛的には2人はぶつからんですね。
とうのココノツも、色々な感情や性が生まれたばかり。好きとかそういうのじゃない。
 

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ココノツもほたるもサヤ師も、まだまだ子供。中学生って設定いいと思うんだよなー。
(※追記:マンガではずっとぼかしていましたが、アニメではっきりと高校1年生と明記されていました。サヤ師と豆も同じ学年。ほたるさんの年齢は謎のまま)
だから、駄菓子は「懐かしい」の段階じゃない。
男女の仲も、進路も、まだ通り過ぎてない。
こいつぁヨーグレットより甘酸っぱいや。
ぼくは断然、二人一緒にいると、一緒に成長できる、そんなサヤ師を応援します。
というか見た目がめちゃくちゃ好みです。
ほたるも好きだけど、サヤ師には勝てなかったよ……。
 

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ちなみにお好み焼き屋の玉井ちゃん(大人の女性)にほめられると、完全に子供の男の子状態になるココノツ超かわいい。
そして、このマンガ、一番エロいのは手だと思います。
 
 
 
 
おわり。