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華麗でエロティックなシンシア・レーンに酔え!「OVER MAN キングゲイナー 6巻」

キングゲイナー、オーバー!●

キングゲイナーも放送からだいぶたちましたが、マンガは独自のペースでじっくり続いております。掲載誌はメディアファクトリーのフラッパーです。
この作品も、下手にあせって質を下げることなく、マンガ単品としてもかなり読み込める作品になっています。メディアミックス作品としてはかなり良質の部類じゃないでしょうか。雑誌掲載時は下書きのままだったりと不安な部分もありましたが、単行本になって大幅な加筆修正がされ、絵も完成されているので安心してオススメできます。
一応「キングゲイナー」がどんなものか簡単にまとめると、外のわからないシベリアの管理社会から「エクソダス」と言う名前の逃亡をみんなで行う、という話です。大雑把ですが。
その中で機械の操縦型ロボットがたくさん「乗り物」として登場するわけですが、それとは異質なものとして「オーバースキル」という特殊能力を使える「オーバーマン」が存在します。エクソダスの中で、オーバーマン同士が戦いながら、主人公ゲイナーが『自分はどこへ向かうのか』『何のためにエクソダスするのか』を探す物語です。
監督はかの富野監督。ですが、ほとんど人は死にません。そのかわり、かなりアクの強いキャラが勢ぞろいしており、個性的なセリフまわしと独特の思考回路で動き回る、そんな熱い作品です。
さて、今回の巻は、その中でも異彩を放つ「シンシア・レーン」がとにかく目立っていました。この子がね…すごくいいんだ。
 

●シンシアの変遷●


表紙の女の子が、シンシア・レーン。
さて、ここでアニメ版だけ見ていた人は「あれ?」となるはず。それもそのはず、4,5巻あたりからシンシアが出てきていますが、アニメ版とデザインが全然変わっているのですよ。

アニメ版のシンシア。かわいいですよね。ちょっと意地悪っぽい目が魅力です。そして、全身を覆う服を着ています。寒いですしね。
ところがマンガ版、布の部分が大幅カット。きわどいビキニ状態になりました。

胸もほとんど隠れていない状態。へその下もローライズ。
ど、どうしちゃったのシンシア!(鼻血
シンシアの描写、猛烈に中村嘉宏先生の気合が感じられます。あばらの部分の生々しさ、ヘソや腹筋の微妙なつき加減、ほそっこい肩のライン、やせぎすな脇、浅そうなヘソ、むっちりした太もも、肉のついていなさそうなオシリ。
そして、胸。ロリじゃないんですよ。「貧乳とはこのことか」といわんばかりの小さな乳。それがおしげもなく描かれているからシンシアはすごい。中村先生はすごい。
確かにこのマンガ、魅力的なキャラがものすごく詰まっていますが、今回の巻に関しては、シンシアの描かれ方の濃度が際立っています。また大ゴマが多いから、開けばシンシア、ってくらいこの子を堪能することが出来ます。
 
とはいっても「わからんちん」という人も多いと思うので、シンシアのキャラを簡単に説明します。
ゲイナーもなんですが、シンシアもゲームで非常な強さを誇る人間の一人。そして、そのっまオーバーマンに乗り、驚異的な強さを見せ付けます。オーバーマンの強さもあるのですが、とにかくこの子の操縦テクが天性のものなんですヨ。
しかし、少女性の強い彼女は、残虐性の塊。ゲーム感覚でばしばし敵をなぎ倒していきます。正直、目的があるから倒すのではなく、倒すことに快感を見出しています。

そんな彼女にとって、これまた天才的操縦者ゲイナーは、「自分に快感を与えてくれる相手」。実際にはお互いゲーム内でのライバルだったのですが、現実の戦闘では顔を知りません。
シンシアの求めるものは、ただひたすらに強く興奮させてくれる相手。
 
アニメでも相当そのへんイカれたキャラでしたが、マンガ版での拍車のかかりかたは尋常ではありません。なんせ目が違います。ものすごい黒目が小さいんですよ。一応こちらを見てはいるものの、彼女には現実は見えていません。ただ「勝つか負けるか」の恍惚に酔い続けているジャンキーの瞳です。それがね…その目があまりにも華麗でエロティック。
 

●シンシアにとってのオーバーマンと、戦闘の形●

 
下卑た言い方でアレですが、シンシアにとって戦闘は、愛のない独りよがりなセックスです。勝つか負けるかで言えば、勝ちたいわけですが、蹂躙したいわけではない。強い相手を探して、組み伏せることも組み伏せられることも快感で、それをただ欲求のままにケモノのように追い求めます。
もちろん、上からものを見る視線で襲ってくるような敵はところん嫌います。このように、上から自分が、強い相手を組み伏せるときに最高の快楽を得るわけです。誇張なしに、エロティックですよねこれ。
時には、攻撃をすべて避けられた時に、その現実を見ていない小さな目を輝かせて大喜びするシーンも。
彼女にとって戦闘はゲームで、そのゲームはエクスタシーを得られるセックスなわけですヨ。

彼女のあやつるドミネーターというオーバーマンの動きが、また気持ち悪い。全身変形する上に、ばらばらにしても再生するというとんでもない敵です。それをシンシアは自分の身体のように動かすわけですが、変形自由なだけにまとわりついて組み伏せる場面が多いのもまた、彼女らしいというか。
あ、アニメ版のドミネーターの動きは神がかっているので、必見です。
 
アニメと比較ばかりしてもアレなんですが、アニメのは割りとシンシアの性格が丸いんですよね。わりとさらっと仲間になるし。しかしマンガのシンシアは完全に「恍惚を得るためにのみ動く」というキラーマシーンになっています。他のストーリー展開も大きくアニメと違ってきているので、マンガ版はどうなることやら…。何はともあれ、美麗でフェティッシュ極まりない絵で描かれるシンシアを見るだけでも、価値のあるマンガですよ。
 

●魅力的なヒロインたちは、さらに魅力的に。●

キングゲイナーもこのへんになると、アデット・キスラー(元は敵の、ボインバインの先生(?))、サラ・コダマ(ゲイナーの思い人で、優等生な女の子)、アナ姫さま(一番大人っぽい幼女)、ジャボリ・マリエーラ(黒人めがねで、アスハムをひたすら追う一途な子)、リュボフ(アナ姫さまのドジな家庭教師)と、個性的すぎる魅力的な女性キャラで満載になっています。
 
今回はあまり派手な出番がないけれど、本当のヒロイン、サラ・コダマはやっぱりかわいいです。

ゲイナーとはまだ、友達以上恋人未満な関係。でもちょっと気になりだしている自分を否定している、そんなサラさん。サラさんのまじめな性格と、ゲイナーのオタク思考もあってなかなか恋仲に発展しませんが、確実に一歩ずつ進歩しています。出番自体は1巻からかなり多いので、順を追ってそのデレへの過程を見ることをオススメします。

またこの子、思い込んだら命がけー、でなんでもムキになっちゃったりはっちゃけちゃうのも魅力。何に対しても一途でまじめでまっすぐゴーな彼女。とってもポジティブで応援したくなるキャラです。後半、大変な問題を抱えてしまいますが…。
 

もっとも大人な幼女、アナ姫さまは今回出番少な目。といってもおいしいところ持って行きますネエ。前髪ぱっつんはかわいいですよ。お気に召さないようですが、そこがいいのに!
 

エクソダス、ってなによ●

さて、この作品のテーマ「エクソダス」が一体何なのか、というのがかなり今回は核心に触れる部分まで描かれています。それがただの逃亡なのか、あるいは逃亡の中に何か人間として求めるべきものがあるのか。
主人公のゲイナーはまだ「自分自身」についてもわかりかねている状態ですし、ゲイナーすら知らない事実もばんばん出てきます。読者側にも「エクソダスとはなんなのか」をじっくり考えさせるような角度で6巻まで続いています。シンシアや「運行ダイヤフェチ」カシマル・バーレなど、奇抜なキャラに隠れてしまって明るく燃える勢いに飲まれがちですが、その点をじっくり考察しながら読み進むのがかなり面白いと思います。シンシアのことばっかり書きましたが、かなり色々な角度から読むことのできる作品です。
 
そして、成長しているようでまだまだ振り回されっぱなしのゲイナー君が、一番萌えさせてくれます。あーんもう、しゃんとしなさいよほんと。

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キングゲイナーエウレカセブンなどのアニメーター・吉田健一さんのHP。つまり本物デス。TOPに特エロシンシア。シンシアもいいけどアネモネもいいですよね!
シンシア連盟特設ページ
マンガ版シンシアのファンイラストページ。シンシアが好きなら見ましょうゼヒ。
  
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オーバーマン キングゲイナー 5.1ch DVD-BOX (期間限定生産)リボルテックヤマグチ No.07 キングゲイナー
リボルテックキングゲイナー、めちゃめちゃ出来いいです。関節はクセあるけど、かなりアクロバティックなポースとれるのでいつも机の上で変なポーズ取らせてます。