たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

邪眼は月輪に飛ぶ

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)

邪眼は月輪に飛ぶ (ビッグコミックス)

きっちり1巻でまとまっている藤田先生の傑作。「この作品がすごいのは当たり前です」という帯には説得力もあるのですが、正直これだけの作品を生めるエネルギーは尋常じゃない気がします。ヒトコマが、一本のラインが、すべて全力投球。物語や絵の面白さ以前に気迫と念が練りこんである気がします、って書いたらおおげさでしょうか。
「当たり前」に面白い物を要求される漫画家は、本当に魂を削っていますよネ。
 
それにしても藤田先生の描く黒髪元気少女は本当にかわいいですよネ。うしおととらの麻子しかり、からくりサーカスのリーゼや中国の姉さんしかり。ミステリアスな真由子やしろがねもいいのですが、藤田先生の真髄は黒髪少女にあると思ってます。凛とした空気と瞳が、作品のメリハリとあっていると思うのです。