たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

絶頂音楽オーガズム

音楽はセックスである。そんなお話。
以前のコメント欄にあったepsomさんの記事が異常に面白くすぎました。
あそこに埋もれたままではもったいないので表に出してみます。

epsom
例えばワーグナーの楽劇《トリスタンとイゾルデ前奏曲
いわゆる「トリスタン和音」といわれる冒頭のコードからして電波ゆんゆんなのですが、徐々に盛り上がって音量が大きくなっていった、クライマックスの頂点で射精出来なければ一人前のワグネリアン(熱烈なワーグナーマニアのこと)とは言えないんだとか。2ちゃんの「オナニー(あるいはセクース)するときのBGMは?」スレで常にトップランクの人気です。
 
ブルックナー交響曲なんて、徐々に音量が大きくなっていき、25分くらいたって頂点になり、サブドミナント(下属調)からドミナント(主調)になって打楽器の一撃がドカーン!ときたときの開放感は超気持ち良いです。アドレナリンがドクドクです。

またはR・シュトラウスの《家庭交響曲》。
作曲者自身の家庭の様子を曲にしたとされ、3部構成のうち第3部は「夫婦の愛の営み」と題されていて、夫婦のセクース場面だといわれています。
 
あるいはスクリャービンの《エクスタシー交響曲》。
あまりにもエロすぎて各国で演奏禁止。
 
はたまたプロコフィエフの歌劇《炎の天使》
乱交、レイプ、男色、SMなんでもありで、最後に、何十人もの修道女たちが悪霊にとりつかれ、全裸になって踊り狂うという禁断のオペラ。宗教的にも問題で、クレムリンからもバチカンからも否定されて上演禁止&廃棄命令。リバイバルされたのはほんの20数年前です。
 
そしてショスタコーヴィチの歌劇《ムツェンスク群のマクベス夫人》
帝政時代のロシア。カテリーナは愛人と結託して夫を殺害するのですが、その愛人が使用人の女をレイプするシーンと、カテリーナが愛人と密通するシーンは、大体舞台上で真っ裸にする演出がされます。特にカテリーナと愛人のセクースの場面は「ポルノフォニー」と呼ばれています。スターリンの激怒をかい共産党機関紙「プラウダ」で「音楽ではなく荒唐無稽」と叩かれ演奏禁止。作曲者は私刑寸前でした。
 
他にいくつもありますが、まあこんな感じ。マクシム・ゴーリキーは「ジャズは性的興奮を呼び起こすから不道徳だ」と論文で主張していました。
 
余談。オーストリアのあるオペラ劇場の地下にある男性用トイレは発展場として有名です(笑)

音楽に眠るエクスタシー芸術!
クラシックぜんぜんわからないのですがこれは興味深い。「炎の天使」の破壊っぷりはすさまじいですね。
セックスドラッグロックンロールとか言いますが、ロックよりはるかにロックな気がします。
ひいては、音楽を演奏する人のセクシーさにも通じるものがありそうですね。
 
参考になりそうなリンクも掲載。
禁断のオペラ プロコフィエフの問題作「炎の天使」
交響曲第4番 (スクリャービン)
ムツェンスク群のマクベス夫人 by Shostakovich 舅を殺し夫を殺し、そして・・(オペラ三昧インロンドン)

ワーグナー:楽劇「トリスタンとイゾルデ」プロコフィエフ: 歌劇「炎の天使」全曲 [VHS]