ディズニーチャンネルの「ファイアボール」の完成度が異常です（色々な意味で）。

今期のアニメかなり面白いの多いですな。人にもよりますが、個人的にはかなりの豊作期なのではないかと思います。
そんな中、伏兵のごとく面白い作品が現れました。
ディズニーチャンネルの「ファイアボール」です。
　
ディズニーチャンネル　ファイアーボール
　
サイト上公開なので、日本全国どこでも見られるのがＧＯＯＤな２分ＣＧアニメです。
まあ、まず見てくださいよ。
サイトのＴＯＰを開くと荘厳な音楽とともに巨大なバベルの塔ともおぼしき建物がいきなりぐぐーっと画面に現れ、少女型ロボットが登場する、というなんとも日本アニメ＋科学のツボをついたような雰囲気にびっくり。
そして、最新のＣＧ技術でなんだか重々しい内容のアクションが始まるのかと思いきや、ドロッセルお嬢様と執事のゲデヒトニスがずっと同じ部屋でどうでもい会話をするだけという無駄っぷり。
おお、たまらん。
全力を注いで無駄なことしやがった！ディズニーやるな！
　
キャラクターもまたすばらしく秀逸です。
ドロッセルお嬢様がまたなんともかわいいんだ。萌えお嬢様ロボというとリアルでアニメチックなキャラクターを想像しますが、こちらは女性型ロボットＦＴやバーチャロンのエンジェランを彷彿とさせるデザイン。ものすごく無機的な機械のデザインでありながら、ツインテール型のアンテナ？と少女型プロポーションを記号化して詰め込んだ見事さよ。
またしゃべりもものすごく高飛車お嬢様なんですが、あえて無機的な棒読みの微妙なラインでおかしなセリフを吐くバランス感を保っています。このキャラデザの計算力あなどりがたし。
色々な意味で超日本的な「萌え」感覚が詰め込まれたキャラに仕立て上げられています。
　
執事のゲデヒトニスは重機萌えの人なら必見。
だって重機が「お嬢様をお守りいたします」って敬虔に話すんだぜ。今期最大級の萌えキャラですよ。
しかも声が大川透て。ハガレンのロイじゃん。
　
２万年続いたロボットの家系とか、４万年の歴史とかなかなかに重い背景を作っておきながら、アホな会話しかしないこのアニメ。
とにかく短い２分枠な上にかわいくて、大人も子供も本気で楽しめるので激プッシュしておきます。でかい歴史と小さい部屋。「ファイアボール」というかっこいい名前もだいなしなステキアニメです。
　
にしても、妙に日本の科学＋萌えのツボを完璧に把握しているなあと思いきや、スタッフ全員日本人なんだものなあ。
それをディズニーチャンネル枠でやろうとしたことに拍手したいですわ。