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瞳に光の灯った日。「フレッシュプリキュア第24話」

あにはともあれフレッシュプリキュアなわけですよ。
今まで半年間かけて培われてきた、敵だったイース様がプリキュアに合流するという今の流れ。
先週は拳と拳を交えて通じ合ったラブやんイース様。少年漫画の主人公そのもののような熱いバトルの末、まさかの「イース死亡」「キュアパッション生誕」というバプテスマを施されました。
 
見てない人のために簡単に説明すると、今回の「ラビリンス」という組織はプリキュア5の頃の企業と違って、まるまんま呪縛のような組織です。命の日数すら管理されているその様子は子供番組ながら激しく恐怖レベル。デスノートもびっくりですよ。っていうかデスノートですよ。

決まりが厳しく、すべてが管理されているラビリンスに所属していたイース様ですが、その環境しか知らないので、命を投げ出してまでラビリンスにしがみつこうとしていたわけです。
核家族しかしらない幼児、と考えるとわかりやすいかもしれません。離れることが恐ろしかったんですよね。

で、そこから逃れるには死ぬしかないと。
 
しかし、生き返ったからといってそう簡単に心が変わらないのがこの作品のすごいところ。
前回の殴り合い、今回の交わりあい、そしてもう一回かけてやっと心が氷解していくという丁寧さ!
すごいぞ、フレッシュプリキュアがすごいことになっているぞ。
 

●瞳●

ふたりはプリキュアスプラッシュスター」と見てきた人は分かると思いますが、イース状態の時って、瞳にハイライトが入っていないんですよね。
今回前半は「私は幸せになってはいけない」「私はプリキュアになれない」と後悔モード。罪を背負った状態でした。
その時の目がこちら

スプラッシュスターでは満と薫がこの状態でした。
実はこれヒロインのみならず、男性キャラにも適用されています。

こちら西さん。やっぱり目にハイライトなし。
彼の純真なラビリンス愛と、イースへの友情(愛情?)を見ていると涙が出そうになります。南さんはさっくりイースを捨てたのに、西さんは今でも「イース!お前を取り戻す!」的なこと言うんだもの。お前いいやつだな…。
いいやつだけど、純真ゆえに目に光なし。
 
イースが一歩進み、キッとなって視点を切り替えたとき、目に光が灯ります。
ここで、本当の意味で「せつな」「キュアパッション」が生まれると言っていい!

この変化を見て「ぶわっ!」と泣いてしまいそうになった人は自分だけではないはず。
前回は外側が変わっただけ。心が、彼女の中身が変わったのは、まさにこの瞬間でした。
 
満・薫といい、せつなといい、目に光が入るまでにすごい時間がかかるわけですよ。

こちらが瞳に光の灯った満と薫、彼女たちもこうなるまで苦労と時間がものすごくかかりました。
そうそう簡単に「いいよー」と切り替わるもんじゃないのです。
 

●痛み●

特に今回のイース≠せつなは、特段の痛みを伴います。
今までは物理的な痛みを伴っていました。体が苦痛に冒され、あげく死に至るまでに。
今は心の痛みを伴います。

これはもう見てもらうしかないと思うんですが、ラブの家がすごい幸せの権化なわけですよ。
自分の今までの境遇とのギャップに戸惑い、幸せな家庭に触れて困惑するわけですよ。
 
といっても、その幸せが湯水のようにわいて出るものじゃないのが面白いです。
幸せな食事の雰囲気を保つために、ラブもお父さんもお母さんも、ちゃんと「楽しい」ように努力しているんですよね。
だからこそ、せつなはそこに心打たれるし、気を遣ってもらえることに幸せを感じます。
でも幸せになっていいんだろうか?たくさんの罪を犯してきたのにいいのだろうか?
 
ある意味、前回が「体の死と復活」であれば、今回は「心の死と復活」かもしれません。
悔い改めて蘇る構図は、まだまだ続きます。
 

●お母さん●

あとやっぱり、お母さんですよね。


ラブは最初の頃はまだ迷いの多い子でしたが、最近は男前すぎます。プリキュア5ののぞみさんと同じような寛大でキモの座った成長を遂げています。それがお母さんに似ていく様だった、というのが今回明確に描かれているのがいいんですよ!
また、どんなにラブがキモの座った子に成長したとはいえ、やっぱり不安は多いし、あくまでも子供。今回は徹底してせつな視点と母親視点で描かれているので、男前ラブさんも幼い子供です。

最初、ラブママが一人寂しそうにしているせつなを見て、知りもしないのに声をかけたのには驚きました。
しかしこれこそが、せつなの知らなかった、求めていた母性のあたたかさ。
ラブだけでは救いきれない、一番重要な部分なわけです。
 
甘えていいんだよ。
一歩ずつでいいんだよ。

そう言ってくれる存在がいるということがどれだけ貴重か。
彼女の生誕には、ラブの力だけではなく母親と家族が必要、というこの流れ、何度見てもたまりません。いい。すごくいい。
もちろん、そんなのが無くても改心するヒーロー、ヒロインもいますが、弱くていいよ、すがっていいんだよ、って言ってくれるこの作品がすごく好きです。
半年欠かさず見てきてよかった!
 

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で、これからイースとラブの同棲生活ですヒャッホウ!
 
どれみといい、この回といい、親目線・先生目線で子供を見る作品がたまらなくツボというか、無条件で泣いてしまうというか。年取ったのかナー。
 

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とにかく見て損のないオールスターズ。むしろ男の子向けレベルのアクションが最高です。
 
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