たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

修学旅行で澪が手に入れた、大切な宝物。「けいおん!!」第四話

けいおん!!」四話見たよー。
いやー、最高でしたね。

律のあぐらな!
原作の時も「律!あぐら!あぐら律!唯とオレ位置チェンジ!」とか思っていましたが、あぐら肉感具合3倍増しのむちむちふくらはぎを披露してくれました素晴らしい。
(原作は4コママスなので当然そこまで肉が描けないのもあります)
しかもここだけではなく、

駅待機中でもこの有様! 
ナイス!ナイス女子高生あぐら!

まあ、本当のところドラムやってるとどうしてもスネアを股の間に挟んでハイハットとバスドラに足をおくため、すぐ股が開くのがクセになってしまうというのはありますが、今回の「律股」は意図的に盛り込まれまくっておりました。
妙に生々しい女子高生代表、田井中律さん。多分「女子高生 Girls High」に参加しても遜色ないレベルです。いい意味で。
 
あとはやっぱりここですね。

りっちゃん隊員、胸皆無!
ああ、イエス、そこが大事。これでこそりっちゃん隊員。
りっちゃんは胸が小さい。それでいいんだよ!!(祈るように)

にしても今回のつるぺたっぷりは半端じゃない。
あぐらの肉感といい、この無乳具合といい、スタッフの愛情を感じました。
そうさ、それでこそ、りっちゃん隊員さ!
 
さて、今回は修学旅行回。梓は出てきません。
原作の一話をまるまる消費することになりましたが、原作での修学旅行回の焦点はここでした。

三年生の卒業に向かって(注・この高校は三年生で修学旅行に行きます)、楽しい時間を今過ごしているけどもう残りまもないんだよなあという「楽しい」と「寂しい」の落差を、コメディタッチで描いていたのが原作。
で、唯のモノローグ(「もっともっとみんなとバンドしたいのになあ」)は残されていましたが、上のりっちゃんの4コマは今回入っていないんですよ。
かなり忠実に原作のエピソードをさらっている回だったので(ムギの権力バレのネタはもうアニメではすでにバレているのでないのは当然として)重要なコマであろうこの律の台詞のネタだけがあえてカットされているのはどうも意図的なものを感じてなりません。
じゃあ、この修学旅行回は一体なにをしたかったんだろうか?
「楽しい!」を描く?
うん、それは間違いない。だって「けいおん!」という作品自体「楽しい!」がテーマですもの。
しかし、何度か見ているうちに違和感があることに気づきました。
それがヒントになるかもしれないので、書き綴ってみます。
ではネタバレ有りなので収納。
 

ペロペロ(^ω^)
 
 
 
 

●「幸せのバロメーター」ムギさん全開!●

今回の4話を見て多くの人がおそらく「ムギかわいい!」と思ったのではないでしょうかぼくは思った思ったよかわいかったよ!
いやあ、前から確かにかわいい子でしたが、二期に入ってからの彼女のかわいさの加速っぷりはとどまるところを知りません。
 
以前も書きましたが、ムギの笑顔が軽音部の「幸せ度バロメーター」になっています。
彼女の眉毛がどのくらい「充実眉毛」か。それでみんなの「楽しい!」度数が分かります。
ましてや今回は「修学旅行」という、お嬢様で海外にはいつも行っている子ですが、みんなと過ごす一時としてはレアな体験です、充実眉毛が出ないワケがない!と思って見ていました。

まずは、車内での記念撮影。撮っているのは澪なのでいません。唯の「ドヤ顔」と律のオチャラケポーズ、ノリのいいさわ子、そしてムギの満面の笑み!
「KO−FUKU」メーターがワンナップですね。
次に原作にもあった、金閣寺を京都弁ですらすらと説明するシーン。

完敗のりっちゃん隊員。ぴちぴち元気なムギさん。
幸せ度はまだまだ登ります。ムギを見る澪と唯の視線もまた、いいですね。驚きと同時にちょっと楽しそうです。
 
で、本領発揮は部屋に入ってからでした。

はい。フラグ立ちました。
見てくださいこの充実眉毛。
まくらですよ。ただのまくら。そのまくらの軟度を確かめる彼女の嬉しそうな顔……そう、これは。

枕投げフラグ!
 
良く考えてみてくださいよ。一期の時は誰かがやっていたのを追いかけて「あ、私も!」と言っていたムギがですよ。
このシーン見ての通り、誰も何もしていないのに、自分から口火を切って枕投げをするんです。
誰もやろうといっていないのに、ムギがはじめるんです!
これを見て、「けいおん!」一期最終回の、ふわふわ時間」のアンコールの口火を切ったシーンを思い出した人がいたら、握手してください。
そうなんですよ、ムギはもう「誰かがやるのを楽しそうについていく子」ではなく「自ら楽しいを開発できる子」になっているんです。

眉毛充実度100%越え。
ムギの「やりたい!」に振り回される(乗る)軽音部ってなかなか珍しいパターンです。が、今後おそらく、律や唯が暴走しすぎているのと同じくらい……いや同じくらいはないですね、それをマナーを守って抑えつつも「やりたいです!」と率先して動くくらいのキャラとしてムギは動いていく気がします。
 
ん?
ということは今回の修学旅行は「ムギの心の解放」のスイッチを入れるためのステップではないのだろうか?
主軸になっているのはムギではないんだろうか?
 
見ての通り、今回は自らムギは楽しいことを謳歌しています。
たとえば第二話の「整理!」の回では、律や唯の「ジャンケンの予想」を見て真似していた彼女は、みんなと買い物にいくことで心を一つ開放することが出来ました。ある意味それがテーマの一つにすらなっていました。ただの買い物じゃない。「ムギの心を開く買い物」だったわけです。
しかし今回の修学旅行で言えば、間違いなく「ムギが自分から動けるようになった」という意味では大きなレバーが入ったと言えます。スイッチどころじゃないですね。線路の切り替えレバーレベルです。
しかし逆に言えば、もう修学旅行に行く前からもうレバーは自分で入れているんですよね。
修学旅行に「よって」ムギが変わったんじゃなくて、ムギの変わった姿が修学旅行で「発揮された」と言う方が正しいと思います。
回りくどい表現になってしまいましたが、簡単に書くと「もうムギの心は開いている」ということです。
 

●カメラの引きの構図●

「ムギの成長を確認出来る回」だけでこの回は終りませんでした。
多分一通り見た人なら、すごい違和感を感じる回だったとも思うんですよ。
それは、やけくそなまでにカメラの引きの構図が多かったから。
とにかく遠くから広角で、彼女たちのいる景色を撮っているシーンがものすごい多いんですよ。キャラはちんまりと景色の中にいます。
もちろん要所要所でアップはありますが、むしろ「引きの構図の合間にアップがある」くらい、一行を離れたところから写しているカットのオンパレードでした。
 
ちょっと追っていってみましょう。

新幹線から降りたシーン。降りたことを描くにしては不自然なまでに離れています。
しかしおかげで背景が良く見えて、シチュエーションはよくわかります。

みんなが写真を撮っているシーン。微笑ましいです。
が、なかなか描くのが面倒くさい構図になっています。かなり意図的にいじくっていますね。
  
金閣寺を見ているシーンと、お茶を飲んでいるシーン。
こうなってくると完全に「第三者視点で、修学旅行客を見ているカット」ですね。
フォーカスは確かに彼女たちに当たっていますが、景色の一部と化しています。かなり変わっている描き方だと思いますし、なんといってもとにかく描くのが面倒くさいはず。背景も緻密に描かないといけないし、余計な客まで入れないといけない。

ここまで来るとさらに第三者視点が深まります。
メインが背景でキャラはそこを歩いているだけにすら見えます。が、別に背景を見せたくてそうしているわけではなく、キャラはそれぞれのキャラらしく動いているのがミソ。見せたいのは「この景色の中にいるキャラ」であって「景色そのもの」ではありません。あくまでもスポットを当てるためにわざわざ小さくしています。

ちっちぇえ!!
どんどん視野は客観的になっていきます。
 
背景をでかくしてキャラを小さくすることは、「知らない土地に来た」という異世界観を与えてきます。
来ているのは間違いなくこの子達にしてみたら「知らない世界」です。うわー、こんなところがあるんだ!という新鮮な感動がこの引きにはダイレクトに現れていると思います。
 
が。
どうにもそれにしても多すぎる。

休憩しながら買ったものを見ているシーン。
こんなシーンまで引きにする必要があるのか?と言われると首をかしげます。
手前に同じ学校の女の子がいることからも、ただ単に引きの構図にして「異世界感」を与えるだけではなく、「第三者視点」にしようとしている空気が感じられます。

部屋の中。定点カメラみたいですね。
引きの構図にすることで、4人がバラバラに動いているのを観察できるのは面白いです。
ムギがケータイいじっているのとかなかなかレアなシーンじゃないでしょうか。多分家にメールしているんだと思いますが。
フリーダムな唯、わがままにしてそうでなんだかんだでみんなに気を使っている律、そこに行動を挟む澪。
一つのカットで4人バラバラに動くってすげー面倒くさいと思いますし、そもそも喉に突っかかるような違和感があります。もっと近寄ってもいいはず。なぜこんな距離を置いているの?
 
なんでこんなにも遠くから遠くからと、離れて彼女たちを見ているんだろう。
確かにデカイ画面の中で小さい彼女たちがうろちょろしているのは、小動物を見ているようなかわいらしさがありますが、それにしても妙に冷静に離れて見ている感が強すぎる。
これ、主要キャラの内の誰かが、乗りきれていないんじゃないだろうか? なんだか離れた位置から客観的になっちゃって、主観的に動けていないんじゃないだろうか?
 
ヒントは随所にありました。
まずここ。

部屋のシーン。
二期は部室でもこういう、部屋の隅っこから撮ったカット増えましたね。
で、一番手前にいるのは澪です。澪が3人を眺めているような……いや逆だ、3人の様子が澪になだれ込んでいるような右から左へ向かう構図になっています。かなり違和感のあるカットです。
 
次にここ。

フリーダムな行動をする律と唯を見守る澪。それを見るムギ。
引きの構図が多い中、ここは珍しく距離が離れています。計画通りに動こうとしている澪に対して、思いつきで行動している唯と律。
この視点、保護者とと子供という状況になっています。ムギが「保護者化」している澪を見ているのが面白いですね。
 
そして決定打。
 
道に迷った一行、唯がワンコと戯れるシーンがあります。
一期でも楽器を買いに行ったとき、横断歩道をわたる時に唯が犬にちょっかいを出して、あと数メートルのところで3人の元に辿り着けないシーンがあったのを思い出します。うまい具合にその対比になっています。
反応が右側。
ムギはもうチャクラ全開なので、楽しんでいます。律は「自分から言い出したのに道に迷った」という焦りで困惑しています。
で、澪の反応に注目してみてください。
台詞も「まったく・・・」なんですよね。
これもちろん、悪意のある「まったく」ではないです。保護者的視点の「まったく」です。
 
ここまで来ると、なぜこうも離れた位置からの目線が多かったのかが見えてきます。
今回はムギでも唯でも律でもなく、澪の心に大きな転機の訪れた回なんじゃないだろうか?
 

●澪の心が一つ開けた日●

ちょいと重箱の隅をつついてみます。

京都を高台から眺めるいいシーンです。
遠い土地に来て、高いところからそれを眺めるのは最高に気持ちイイですよね!
自分はバカなので、とりあえず旅行に行ったら高いところに登りたくなります。登るっきゃ無いでしょう!
まあそれはともかくとして、見て欲しいのは彼女たちのカバン。

3人が旅行用のよそ行きカバン(ムギも見えないけどかわいいカバンになっています)なのに、澪だけはスクールバッグなんですよね。
いや、だからどうしたと言われるとそれまでなんですが、わざわざ旅行に来てまでここまできっちりしなくてもいい気がしないでもないです。
和ちゃんたちもスクールバッグなので、逆に言えば澪の感覚はノーマル、他の3人がはっちゃけている、という見方もできます。
が、この対比をあえてこの状況で見えるように描いているのは面白いところ。
 
一旦最後まで見ると分かりますが、澪は実は最初の時点から、律・唯のお守り役を演じているんですよね。
「私がしっかりしなければいけない」「私が二人を引き止めなければいけない」。

もー、どうにもならんくらい唯と律はコンビネーション抜群すぎるくらいの勢いで暴走するわけですよ。クラスの中でも相当な問題児状態(悪いことをするんじゃなくて、モンキーに近いという意味で)であることが今回も分かります。
朝の集合の時点でテンションあがりすぎて勝手にどっか行ってしまうとか、ちょいと困ったちゃんすぎるよ!
(そこがかわいい!)
ムギはムギで、自分から「楽しい」を探します。少なくとも手を煩わせるタイプの子ではないので澪も心配はしていません。むしろ味方でしょう。
しかし、ならば「ムギは味方」「律と唯は保護すべき対象」という立ち位置になってしまってないだろうか?

ことあるごとに先生状態になる澪が見られます。
唯と律は全力全開で修学旅行を楽しんでいます。いつも通りです。
ムギは今まで開けなかった扉を自力で開いて修学旅行を楽しんでします。
澪は?
そう、澪も当然修学旅行を楽しんでいるけど、どうしても保護者視点が抜けきらず、自我を出せていないんです。
 
象徴的で、非常に良く出来ていたのは布団の中での会話のシーンです。

「じゃあねるねー」と言った後からが楽しいんだよねー。これ男女共に経験あるんじゃないでしょうか。
寝静まった後に、どうでもいい一言に反応して笑ってしまう手前の唯と、右奥のムギ。ムギに至っては笑いすぎて「ブフ」と豚っ鼻声を出す始末。これがまたすんげーかわいいんだもうムギはかわいいな!
しかし澪は「だめだぞ、早く寝ろよ」というスタンスを崩しません。笑いたいんですよ律のどうでもいい冗談に。
ところがどうにも、自分の中で見えない使命感のようなものがあって、乗り切れない、はっちゃけきれないんです。
大げさに聞こえるかもしれませんが、このほんのちょっとした気のやり場の差があるかないかはでかいです。
修学旅行で自我を出し切れないのは後悔にもつながるほどに。
 
これは自分の見方です。
一旦総てを見終わった後もう一度見ると、今までの妙に引きの多いカットは、実は乗り切れていない、客観的になってしまっていた澪の感覚そのものに見えるんですよ
そう捉えるとしっくりパズルのピースがはまっていきます。なるほど、「自分達はこうあるべき」「こういう自分たちがいるんだ」と冷静になりすぎてしまって、テンションが上がりきらない。
 
修学旅行経験を終えた大人だから言えることですが、修学旅行はハメを外して怒られるくらいで丁度いいです。あ、暴力沙汰とかお酒タバコはだめよ!!(←予防線)
そうじゃなくて、遊びに関しては多少テンションあがりすぎて、走っちゃうくらいで丁度いい。走って先生に怒られてげんこはられれば*1いい。
しかしそれが出来ないと、修学旅行は面倒くさい思い出になりかねません。ここで迷惑かけられて、ここで困って、ここで苦労して……苦労も楽しさの一つなんですが、笑えるか笑えないかの差は天と地ほど違う。
 

初見で見たとき、道に迷った一行の中で、不意にしゃべった律の発言で大笑いしはじめる澪を見て「何事!?」と大困惑しました。
あんまりの出来事に壊れたのか!?と。
しかし違いました。いや、最初はほんと、壊れたと思いました。壊れた、でもいいと思います。しかし厳密に言えば澪が「保護者」の立ち位置から開放された瞬間でもあったんですよね。和が来たと言うことと、全員集まってもどうにもならないというバカバカしさ故に。

最終日の夜。
唯や律が言っている会話はどうでもいいことばかり。普段なら笑いにもならないことでした。
しかしもう開放された澪は、それまでの重荷を全部突き放して走りだしましたよ!
このシーン、すごくいいんだなー。説明とかなんにもないんです。会話もホントどうでもいいことなんです。でもクラス全員が注目するほどに笑うんですよ澪は。
あのクラスの隅っこで、目立たないようにしていた澪がですよ。人目を気にせず大声で笑うんです。
ちょっと、泣きそうになった。
 
あーそうか。
澪という子は今までの2年間で確実に軽音部には心を徐々に開いていきましたが、そもそものスタート地点が非常にクローズドな子でした。歌うのを嫌がっていたのが懐かしいです。
それから一期の終りになって、自ら歌を歌うほどまでに成長しました。律と喧嘩をして仲直りをするという経験も経てきました。
しかしそれでもまだ、唯や律やムギに対して「自分はこうあるべきなんだろう」という思いがくすぶっていたんでしょう。まあ澪は特に軽音部の大黒柱ですから折れてしまっては困ります。
しかも下級生の梓が、先輩として自分を見ています。もう澪はこの時点で色々な「楽しみ」とともに「責任」も背負っていたんです。
だけれども、修学旅行と言う非日常の中ではそれは捨てていいんだ、自分を開いても受け入れてくれるメンツがいるんだ、ということに気づいた時、澪の心の鍵がカチリと音を立てて開いたのです。
 
むしろ「もうすでに心を開いているんだろう」と思い込んでいた自分がちょっと恥ずかしいほど。
そうだよなあ、澪は自ら気負いすぎていたんだ。
もっと唯や律みたいに、そしてムギが自分から動いたように、走り出してもよかったんだ。

こちらは原作でもあった、唯がテンションあがって子供みたいにお菓子をこぼすシーン。
それに対してラスト、最後の最後でこうですよ。

行きでは写真を撮ろうとした唯と律をたしなめていた澪ですが、帰り際の新幹線では澪が自分から「私も!」と行って立ち上がり澪がお菓子をこぼす!
うまい!
この対比を見た時に思わず声出ちゃったよ!
澪だって、唯みたいに無邪気になっていい。
律みたいに冗談言ったっていい。
ムギみたいに笑ったっていい。
むしろ、みんなは澪に笑って欲しいんだ。

一部では「けいおん!らしい回だった」という声もあがっていますが、そうだと思います。
けいおん!」のテーマの一つは「楽しい!」。
その「楽しい!」のために泣いたり笑ったり苦労したりさぼったりするわけですが、それぞれが色々な試行錯誤をした末の結果として「楽しい!」が発生するんですよ。自分から引いていては「楽しい!」は起こりません。
澪は「楽しい!」を自分から握りしめていいんだ、とこの旅行で理解したんだと思います。今までが決して楽しくなかったわけではないです。そうではなくてもっと自由に進んでいいんだと気づいた、と言う感じでしょうか。
多分また、日常に戻ったらマジメで立派な澪先輩として梓の前に現れることになるでしょう。それはそれでいいんです。

たまたま梓がいなくて、4人の空間の中で「ああ、私はもっと楽しんでいいんだ」と再確認した澪の顔。
実際に彼女がどのような事を考えたかはあえて言葉として表現されていません。
しかし、この顔だけで色々な彼女の感情が伝わってきます。
それでもう十分。澪は、いや彼女たちは、また一つ階段を登ったんだと思うんだ。
 

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今回、まさか原作の中のエピソードで「保護者」になっている澪の側にスポットが当たるとは思いもしなかったので、あんまりにも引きっぱなしのアングルに「?」を抱きっぱなしでしたが、こういうふうに落としてくるとはもう感服。「けいおん!!」の目の付けどころの優しさがもう嬉しくて仕方ないんだなあもう。
そのかわり、ではないですが焦点がぼやけないようにするために、律の「もう私たち三年なんだよなあ」がカットされた可能性が高いんだろうなと納得しました。今後への不安は「今楽しんでいいんだ」という澪の感覚とぶつかってしまうこともありえますし。
とはいえこの「今後への不安」は二期のテーマの一つでもあるので、どこかで生かされて欲しいエピソードではあります。
 

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ここから余談。
 
余談1。

クラスメイトにスポットがとても当たっている二期ですが、まさか唯が他の子達にお菓子を分けるとは思わなかった!
ほんと今回全体を通してみると、結構まじめなクラス(多少の差はありますが)の中で、唯と律は目立存在で友達が多いんだなあと再認識しました。
 
余談2。

4人で描いた絵馬がかわいい。
これ、勝手な思い込みで泣きそうになっちゃったんですが……澪とムギは現実的に未来を見ているじゃないですか。唯がよくわからんのはいつも通りです。
それより律ですよ律。
「武道館進出」……ネタかもしれないけどさ。
この子は、ずっとこのメンバーでバンドやりたいって思ってるんだよ。
もちろん現実的な夢だとは思ってないでしょう。
でも部長なんだよ。
律はこのメンバーでバンド続けたいんだよ。
ああ、泣くよ。ぼくは泣きそうだよ。
律の、オチャラケながらもこういうところが真摯で繊細なのが本当に愛しくて仕方ない。
 
余談3。

精神解放後の澪と律の図。
ご結婚おめでとうございます!!
とか言いつつ、やたらさわ子と律のやりとりが多くてニヤニヤ。さわ子・律の妙に相通じる関係はちょっと妄想かきたてますね。
 
そして余談4!4!

残り二年生組で一話やっちゃいますか!!!!!!!!!!111111
いや、ずっとみんなで言ってましたとも。「梓・憂・純ちゃんで一話やったら神だよねー」と。
実現するだなんて!
うわあ、やばい、もう落ち着かない。ちょっと走ってくる!
GW中だから、東京でリアルタイムで見られるといいなあ。感想を書くのが帰宅後になるのが歯がゆいくらい無駄な心配をしてしまうテンションの上がりっぷりヒャー!
これで、唯から梓に電話するシーンの時間が同じだったら背筋がゾクゾクして卒倒しそうです先輩!
 

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追記。必見的追記。
すごい目ウロココメントいただいたので追記します。

すがると

今回、携帯をいじるシーンがやたら多かったわけですが、
たぶん次回へのひきではないか、と。
 
澪が行きの列車の中。
ムギが夕食前。
唯が初日就寝前。
 
おそらく律だけが梓に連絡せず、それを突っ込まれるの
では…と。
律ならあり得る…。

何はともあれ、来週が楽しみです。

これは気付かなかった! ムギがケータイいじるの珍しいなと思ってましたが、そうか、あれは梓にメールしていた可能性大ですね。
来週これがリンクしたらすごいぞ・・・。
 
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さて、Mステ……どうなるんでしょうね。
 
※本感想は、本放送放送地域在住の友人が録画したものを送ってもらった上でキャプチャ・引用しております。
 
 
 

*1:北海道弁でげんこつで殴ること