たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

純ちゃんマジAKY(あえて・空気・読まない)かわいい。「けいおん!!」第五話 その1

けいおん!!」五話見たよー。
いやー、最高でしたね。

ムギのカメラ目線な!
いや、まあ、今回上級生ズはほとんど出てこないんですが、とにかく唯が送ってくる写メのムギがかわいくて仕方ない。
なにこれ、ムギートラップですか。悶絶しそうなんですが。
 
どう見ても、ムギを中心に撮っているとしか思えません。
否、違う! ムギが一番楽しんでるってことだよ!
ああもう本当にかわいいなあ!
コメント欄で、自分の気持ちを代弁してくれているような発言があったのでピックアップ。

hestigo
「そうしてみると今期ムギがやたら積極的なところは、「思い出作り」頑張ってるんだなあと思ったりします。」

全くもって同意です。他の子達も「めいっぱい堪能しちゃお!(by「GO!GO!MANIAC」歌詞二番)なんですが、ムギの「今この瞬間総てを全身全霊でエンジョイしよう!」という意気込み、吹っ切れたと言ってもいいほどの魂の盛り上がりっぷりが愛しくて仕方ありません。
また、特に律がそれを察知して「ムギと連携して遊ぶ」シーンが増えたがのがいいですね。これは原作にもあった「たんこぶ回」が楽しみでなりません。
 
で、それを今度は逆に残された2年生チーム、平沢憂(唯の妹)、中野梓鈴木純(二人の友人でジャズ研究部員)の3人視点で見てみる、というテクニカルな描写方法がされた5話目。これすごいなー、つまり4話と5話は同じ時間軸なんですものね。よくぞやってくれた!
そんな5話ですが、書きたいことがちょっと多すぎたので、二つに分けます。
一つ目は「純ちゃん」にスポットを当ててみます。
二つ目は、梓にスポットを当てます。
ではネタバレ有りなので収納。
 

ペロペロ(^ω^)
 
 
 
 

●純ちゃんマジフリーダム●

憂と梓は劇中で何度も描かれていました。

よくできた妹さんの権化のような、完璧超人の憂。
かわいくて抱きしめたくなる、でも一本気で真面目な下級生の梓。

とまあ……こうして文字にすると簡単なんですが、アニメはどうもそんな単純な言葉でこの二人を終わらせるつもりはないようです。
とは言っても、唯たち上級生視点ではこれ以上踏み込めません。そりゃそうです、だって高校生だもの。
この二人、相当心理状態的には、上級生4人と同じくらい、あるいはそれ以上に複雑な精神構造の不安定さと戦っているようです。
だが見えづらい、極めて分かりづらい。
それを浮き彫りにするには最低限もう一人必要だ。
それが。
それが!

純ちゃんだ!!!!!!
 
無論主人公は3人なのですが、今回初めてキャラ性が出たというのもあり、純ちゃん超目立っておりました。
しかも予想以上のフリーダムさ!
上級生チームでいうと唯や律も、まーいい具合にフリーダムでしたが、純ちゃんのマイペースさ加減はびっくりでございます。
ハートキャッチプリキュアのえりか様もびっくりの自由っぷり。
 
彼女のフリーダム人生を覗いてみます。
 
彼女のフリーダムさが発揮されたのは、主に平沢家に入ってからオープンになります。
とはいっても、学校に行った時点で相当フリーダムでしたが。

普段は買えない(三年生が買ってしまう)レア物パンを買えて有頂天になり、バッターのポーズを取る純ちゃんマジフリーダム。
女子校らしいノリノリっぷりがたまりません。
この1シーンだけで、純ちゃんが「滑りキャラ」として確立します。
律は基本的にアッパー×アッパーで突っ込む隙を与えない、唯はアッパー+天然で笑わせるつもりがないのに笑いを取るキャラですが、純ちゃんは「滑る間合いをわかって、そこまで含めて面白い」テンションの持ち主です。
どちらかというとアッパーからダウナーにつないでニヤニヤさせるまでがワンセット。

かなり珍しい、高校での購買部の様子。売店があるのではなくて、時間になると並べるタイプみたいですね。
余談的になりますが、実はメインキャラに「買って食べている」キャラが他にいないため、このシーンはまさに純ちゃんのためだけのシーンとも言えます。
他の子みんなお弁当なんですよね。
と、ここまで考えてようやく気づく点としては、「憂と梓はお弁当なのに純ちゃんの買い物に付き合っている」というところでしょうか。あるいは「一緒に行こう!」と連れてきたのか。
梓も憂もあんまり自分から「こうしたい」と言わないタイプなので、純ちゃんフリーダム伝説がこのへんからはじまります。
 
その後、ジャズ研に行って「ジャズ研ってああでこうでー」と自慢をする純ちゃん、いろいろ言った割に自分のベースを教室に忘れてくる有様。

ここではまだそこまでフリーダムっぽくはないんですが、重要な台詞として「相変わらずだなあ、純は」という梓の言葉が入ります。
そう、相変わらずなんです。
つまり、これからはじまるフリーダム伝説は常時今までも起きていたということの証になります。
 

●純ちゃんフリーダム伝説●

平沢家に行ってからの純ちゃんのフリーダムっぷりにはもう圧倒されまくりでした。
いやもう、空気読めないというレベルじゃありません。何が起きているのか一瞬わからなくなるくらいのマイペースっぷり。
 
なんといっても一番強烈なのはこれでしょうか。

自分で買ってきたお土産のドーナッツを一口ずつ全部試食してしまってこの有様。
それはねえよ!
さすがにこれには驚きましたというのを通り越して尊敬します。いやあ、なかなか出来ないぞこれは……。むしろ友人がこれをやっていたら「おいこら」を通り越して、どう突っ込むべきか20秒くらい悩む気がします。
ここでポイントになるのは、以前自分の飲んでいたジュースを、そのストローのまま梓に飲ませていたシーンがあったことでしょうか。
要は純ちゃんは特に「食べ物を食べる時の壁」があんまりない、かなり密着しても平気、相手のテリトリーに気軽に入ってこられるキャラだ、ということです。
無論、相手が憂と梓であることが前提ですが。そういう意味では「親しい」というレベルから頭一個飛び抜けているかもしれません。
 
とはいえ「梓、あと食べていいよ」といいながら寝っ転がる様子、まじフリーダム。自分が食べたのを意に介しもしない有様マジフリーダム。
ただ、「チョコのやつとかおいしいよ?」と言って梓を見るこの目線はちょっとだけチェック。後ほどもうちょい考えてみます。
少なくとも、梓は純ちゃんの口つけたところと違うところから食べます。このへん、梓には純ちゃんと違って、一定の相手との距離感を持っているのが見え隠れします。
 
その後、唯から憂にメールが来て、梓と憂が微笑んでいるシーンでの純ちゃん。

起きようとすらしない。
そしてそのまま、まさかあんな大回転をするなんて……。マジフリーダム。
あ、このコマの純ちゃんの表情はちょっとだけチェックです。
 
さらに加速する純ちゃんフリーダム伝説。

人んちに来て、一番に寝た上に憂のベッド使う純ちゃんの図。
うむ、図々しいにもほどがあるな!(嬉しそうに)
しかも朝になったら。

ベッドから落下した上に梓の布団にくるまり、顔を足蹴にするときたもんだ。
このメチャクチャっぷり、愛情をこめて全力で叫びたい
「うぜえ!」と。
ああもう、本当に純ちゃんはうざかわいいな!
(自分は「うざかわいい子」が大好きです。)
まーこんなことが日常毎回つづいていたら「相変わらずだなあ、純は」と梓が呆れるのもよくわかります。
 
まだまだ続く純ちゃんフリーダム神話。

動物園に行く予定が、雨になって行けなくなった時の3人の様子。
非常に個性それぞれよく出ていますね。
甲斐甲斐しくお茶をいれる気配りのできる憂。寂しさとやりきれなさでちょっぴり不機嫌になる梓。そしてマイペースに人の家の漫画を読み続ける純ちゃん。
マジフリーダム。
「友達んちでそれやってると、友達無くすと思う」という梓のツッコミが入りますが、全く動じることが無い大物です。
あ、ここでの三人の距離感もちょっとだけチェック。
 

読んでいた本の6巻が見つからず、しかも読んでいたのが野球漫画だったからと言ってバッティングセンターに行っちゃう純ちゃんマジフリーダム。
フリーダムっていうか、なんだもうこの子は考える前に行動しているのか!?
平沢家に熱血系野球漫画があった、というのも面白いんですが(まあ唯のらしいですからおかしくはない)、影響を受けてバッティングセンターに行くのもまあ分かる、それに振り回されつつもついていく梓と憂のシチュエーションもまだわかる。

だが、諦める速さが超速すぎてマジフリーダム。
ちなみにここは、梓も休んでいるところがチェックポイント。
 
その後、学校にトンちゃん(亀)の餌やりにいくのですが。

餌やりは気にせず、漫画の6巻を部室で見つける純ちゃんマジフリーダム。
すげーメチャクチャなように見えて、全部がつながっているのが面白いところ。うーん、彼女の中ではきっと一本のルートにはなっているんでしょうね。最初の方でバッターのポーズとってますし。
とはいえ、自分の部ではない部室で本を漁っていること自体がフリーダムとしか言いようがありません。
普通、それは、しない。
 
そして帰り際。

バスに乗って帰る純ちゃんに梓と憂は手をふるのですが、6巻に見入って顔を向けない純ちゃんマジフリーダム。
憂に「7巻よろしく」と言っちゃう純ちゃんマジフリーダム。
あ、ここの純ちゃんの表情は、チェックです。純ちゃんはここで、憂達の方を見すぎて階段を踏み外し、梓には「大丈夫かな」と不安がられます。
梓にしてみたら、純ちゃんは「フリーダムすぎて心配の多い子」なんです。まあ、そうですよね。
 
いやはや。
ここまでフリーダムなテンションを保ったまま、気分があっちにいったりこっちにいったりとまさにぶん回すようなキャラなかなかいません。
とは言ってもテンション高いわけじゃないんですよね、どちらかというとノーマル状態より少し低め、ダウナー系のフリーダムさです。
個人的にはこういうバカで(ほめ言葉)うざかわいい子(ほめ言葉)が大好きなので、純ちゃんには心奪われまくりました。
 
しかし、ここまでメチャクチャな上に、梓には「友達無くすよ」とまで言われているのに、なぜ純ちゃんは梓や憂とここまで親友関係でいられるんだろうか?
 

●あえて、空気読まない純ちゃん。●

先に結論から言いますが、純ちゃんは、あえて空気読まないことで場を保っているキャラなんじゃないかと思うのですよ。
メチャクチャやってるのはもう分かっているんです。でも、あえて、あえて空気を読まない。あえてフリーダムに振舞う。
そうすることで、梓と憂との関係をうまく保っているのではないか、と。
ではちょっとその理由を追って考えてみます。
 
まずはここ。学校で「お姉ちゃんとしばらく会えない」と泣きそうになる憂のシーン。
 
憂の依存的な性格は、今後の方向的に不安な部分もありますが、それは一旦置いておいてここでのセリフを見てみます。
純ちゃんはこう言います。

「ごめん、今日遊びに行ってあげるから。何なら泊まってもいいから!」

うん、これは本当にマイペースな子の言うセリフではないですよ。
梓はこういう局面にはめっぽう弱くて、たじろぐんですよ。この後ジャズ研で下級生が来たときにも梓は咄嗟に反応できません。
しかし純ちゃんはすぐにこう言えるあたりが興味深いところ。まあ思いつきで行動する子なので咄嗟にでた言葉だとは思いますが、休みの間の時間を憂のために捧げるわけです、十二分に「気配り出来ている」と言っていいと思います。
 
次に、ジャズ研でのシーンです。
 
ジャズ研の一年生、ハウス名作劇場的娘っ子達に、梓がギターを教えるシーンです。
実際はここでは純ちゃんは、教室に忘れたベースを取りに行っているのですが、後輩の口を通してこんなセリフが出てきます。

「もしかして梓先輩ですか?」
「純先輩にいわれてたんですよ、軽音部にすっごいギター上手い先輩がいるから、教えてもらえって」

純ちゃんは自分からは梓には直接そういうことは言わないタイプでしょうね。むしろ茶化す方。
しかし人づてに、裏でホメられていることを聞くのは……これは嬉しいですよ!
どこまで意識しているのかは分かりませんが、純ちゃんは少なくとも梓のことをしっかり認め、大切にしているのがよくわかるシーンです。そもそもギターやってる先輩は他にもいっぱいジャズ研にいるわけで、わざわざ梓の名前出さなくてもいいんですよね。なのに出す。
うむ、良い子じゃないか。
 
続けて、純ちゃんが先に平沢家に着いて、梓を出迎えるシーン。

この肩に手を置く仕草はものすごく印象的。
そういえば「けいおん!」って、手を繋ぐシーンなんかはあんまりないですが、肩に手を置くシーン結構ありますね。梓がジャズ研でキョドる時に、憂が咄嗟にとるのも肩に手を置いたり。このスキンシップが少女同士の重要なコミュニケーションとして描かれているようです。
そもそも梓が来たからといって、わざわざ憂の肩に手を置く必要はないわけですよ。
そう、最初にこれを企画した言い出しっぺは、純ちゃんです。憂を励ますために言い出したのは純ちゃんなのです。
このシーンは梓に対しての純ちゃんの感情がこもっていると同時に、寂しがっている憂に対しての純ちゃんの心の現れでもあるわけです。
 
雨天でみんなの気持ちが沈んでいたとき、セッションの話を持ち出した純ちゃん。

全体的に「純ちゃんの適当っぷりに振り回されている」回、として捉えることも出来ますが、この行動があるおかげで「純ちゃんが場を引っ張っている」という見方も出来ます。
 
セッションはねー、いいよ!
練習をしてそれを完璧に弾きこなす演奏とは違い、それぞれがアドリブを入れながら、技術を組み合わせつつ失敗なんて気にせず、自分たちが演奏を楽しむために音を重ね合わせるのがセッション。
誰に聞かせるでもありません。3人が楽しむためにやっているものです。
ようするに、憂が完璧の頂点を目指すべくきっちりこなす奏者的なキャラだとしたら、純ちゃんはいつも気ままに、自分の好きなように演奏しながらセッションを繰り返し、アドリブをどんどん入れてもり立てていくタイプのキャラ、なんじゃないかと思うのですよ。



ものすごい印象的な純ちゃんの笑顔!
三枚目は「いち、にー、」とカウントしている顔ですが、とてもこのは記憶に残ります。
そういえば歯磨きのシーンもありましたしね。純ちゃんは歯が命。
 
非常に気配りが出来る。しかしお姉ちゃんへの依存度が高すぎて、自分から「何かをしたい」という行動が取れず停滞してしまう憂。
とても真面目でやさしくて、しっかりもの。しかしこれから一人になってしまう不安が強く、心がどうにも落ち着かない梓。
二人は二人でおそらくすごい仲良しでしょう。二人で笑顔になれることは沢山あるでしょう。
しかし二人は抱えているものが大きくて重くて、自分から動こうとすることが意外と出来ない部分があります。
 
すごい極端な話ですが……たとえば上にもあった布団のシーン。
これ梓と憂だったら譲りあってしまって「どっちがベッドで寝るか」ですごい微妙になってしまうんじゃないかと思うんですよ。
しかし、純ちゃんならいいんです。こういう時「じゃあ私がやるねー」と言えちゃう人間って、実は停滞しがちな人間関係にあって非常に重要だったりします。
もっとも単に「寝ちゃったからとりあえずベッドに」という憂の思いやりがあってこうなったんだろうとは思いますが、計算とかではなく純ちゃんは、自分はこの二人と接するときはマイペースな方がいいというのを分かっているんじゃないかと感じました。
純ちゃんまで、悪い意味で「空気を読みすぎてしまう」と、3人は完全に停滞してしまいます。
二人が「なにやってるのさ」と突っ込むくらいマイペースに、フリーダムに動く方が、人間関係の大きな原動力になるのは間違いないと思うのです。
だから、あえて空気読まない。
純ちゃんがドーナッツを一口ずつ食べた後に、梓の方を見た時の視線が思い出されます。
 

●純ちゃんの目から見た世界●

一番「自分は空気を読まないキャラのままの方がいいと分かっているんじゃないか」と感じられたのは、このシーンです。

修学旅行から帰ってきて、真っ先に梓を部室に連れて行く唯。いつも通りですねえ。
原作にもあった「あずにゃん分が足りない」というアレです。
この視点、なんだか違和感ないですか。
そうこれ、唯と梓の視点ではありません。
3人で楽しく過ごしていた、そこから梓を連れて去られるのを見ている憂と純ちゃんの視点なんです。
 
正直、自分は「梓的には唯が帰ってきてよかった」という思いはわかりつつも、ものすごい寂しさをここに感じました。
だって、走り去っていくんですよ。一話まるまる3人で楽しく過ごしていたというのに、そこから唯が帰ってきたことで、梓がまるで引き抜かれていくかのようじゃないですか。
ましてや、憂にしてみたら「親友の梓」「大好きなお姉ちゃん」が、軽音部という別のつながりに行ってしまうわけです。自分達3人の中にいるわけじゃないんです。
まあ大げさだなあと思いつつも、自分はなんだかちょっとだけ胸がキュッとなって「あっ」と声が出ました。
その時純ちゃんはこんな顔をしていました。

あのフリーダムでめちゃくちゃな純ちゃんとは思えない表情。
そして、口から思わずもれた「あっ」という声。
ああそうか。
やっぱり純ちゃんから見ても、この唯と梓の構図は「去っていく」姿なんだなと。
 
純ちゃん自身が、梓という親友が引き抜かれて行く寂しさを感じているのもあるかもしれません。
しかしそれ以上に、純ちゃんには気になることがあるんじゃないかとも感じるのです。
憂が寂しいからと言ってお泊り会を言い出したのは純ちゃん。
梓を振り回すような形でありながらも大事な友達として見ている純ちゃん。
その純ちゃんの目に、このシーンはどう映るんだろう?
「憂の親友の梓」と「憂が大好きなお姉ちゃん」がいっぺんに「自分たちの世界」とは別の世界に行ってしまうことに、憂が不安をいだいていないかと、まさに空気を読んでいるんじゃないだろうか。
あと1年もない梓と唯の高校での関係、梓が不安に感じている関係を目の当たりにして思わず声が出たんじゃないだろうか。
 
フリーダムで空気を読もうとしない純ちゃんは、この作品における第二の原動力(第一はりっちゃん隊員)になること間違いなしでしょうけれども、実は「空気を読みすぎて空気を読まないようにしている」雰囲気はかなり濃厚そうです。
それでいて、気を使いすぎてしまって実は誰よりもナイーヴな律とはちょっと違い、本当にある面マイペースなのも好感持てます。決して律のコピーキャラではないんですよね。
まさに「うざかわいい」の極地のようなキャラ。もちろん自分が楽しいのが一番、というのも押さえつつ、憂と梓のことを心から大切にしている様子が見え隠れするのがどうにもこうにも愛しい!
友達も多そう、後輩との関係もよさそうな純ちゃん。彼女がめちゃくちゃな、本当にハチャメチャな行動をとりつつも憂に、梓に、後輩たちに愛想つかされないのは、きちんと理由があるんじゃないかと思うのです。
 

                                                                                                                                          • -

 
かなり自分の中での「純ちゃんいい子補正」が強いので、色々大げさな部分もあると思います。
ぶっちゃけ、あの帰り際のバスのシーン、友人とも話していたんですが「別れ際に手を振って漫画を読んでいるけど、二人が見えなくなったら漫画閉じて振り返るんじゃないだろうか?!」と感じるくらい。うん、考えすぎ。でもあり得ないとも言い切れず。
梓にとっての純ちゃんの大切さも大きいと思うのですが、完璧超人ながらも「お姉ちゃんがいないとどうにもならない」「誰かのために動くのが基本」という完全依存型の憂が成長するには、純ちゃんのような対極的存在、大雑把で適当でマイペースな純ちゃんのような存在が必要なんじゃないかな、と思ったりもするのです。
もし、純ちゃんが梓と唯を見た時にもらした「あっ」が、憂に対してのものであったとするならば。この子達の関係は面白おかしいだけじゃなくてかなり深いものになるんじゃないでしょうか。
 
このあたりを、逆に梓中心に考えてみます。続き。
まだまだ続く、中野梓の憂鬱「けいおん!!」第五話 その2
 
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※本感想は、本放送放送地域在住の友人が録画したものを送ってもらった上でキャプチャ・引用しております。
 

すっげー考えすぎかもしれませんが。
「6巻が足りない」「7巻目はある」というこの数字。
現在のけいおん部員が5人。仮に純ちゃんと憂が入れば7人。
……いや、それは考えすぎですかね。