たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ひとりでやってみよう! ふたりでやってみよう!!「けいおん!!」第九話

けいおん!!」九話見たよー。
いやー、最高でしたね。

テストで運任せな律な!
なるほど、シャープを使っているためえんぴつで転がすのはできないので、消しゴムか……。同じのを買うか……。
今日もやられやく 『けいおん!!』第9話で特定した物や場所、動物、植物
ムギのペンケース
澪のペンケース
特定はええなあ……。ムギのペンケースはちょっと欲しいです。
澪のはリンク先ではもう品切れ中。はやい!
 
あとやっぱここですね。

ツインテール+ネギ=?
 
はて、今回は新キャラ、隣の家のおばあちゃんが登場しました。
ますます平沢家の実態が不明になったのと同時に、唯と梓が軽音部から高校、そして外へと開いて行く物語になっていました。
なんといっても、視点が唯の独り立ちの話から、梓の視点にシフトして行く流れがよく練られていたなあ。
唯視点と、梓視点。二つの側面からちょっと見直してみます。
 
ではネタバレ有りなので収納。
 
……とその前に、気になるネタがあったので。


唯ちゃん、なぜ泣いてるの?
そんなことも踏まえつつ。
 

ペロペロ(^ω^)
 
 
 
 

●Runner●


いきなり最初の時点で走り出す唯さん。
理由が面白いですよね。「がんばる」と進路調査表に書いたから。
でもこれすごく正しい高校生してると思うのですよ。
そうそう。頑張るときはまず走るもんだ!
意味なんて無くていい、とりあえず走ればわかるさ。
青春だなー。自分もわりと今でも詰まると散歩にいったりしますが(走る体力はない!)若い時の悶々は走ることが解決してくれます。

なんといっても、色々考えたりしながらも、全部リセットできますからね。
 
さて、この走っている唯の顔を見て思い出したシーンがあります。

そう、OPのここ。
アップ。

もうずーーーーっと気になってたんですよね。ムギとか律とか他の子たちは割とニコニコしてるのに、なんで唯だけOPで仏頂面なんだろう?と。
しかも「律と澪」「梓とムギ」とセットになっているのに、唯だけ一人。単純に考えれば「遅れて急いでいる唯」と見ることも出来ますが、ちょっと深読みしてみましょう。
 

●一人でできること●

実は今回の話、唯がはじめて一人で決めて、一人で行動する回だと思うのです。
今までも「あれやろうよ!」「これやってみようよ!」と、律と一緒にエンジンになっていた唯ですが、おそらく一人で全部やろうと決めて行動したのは初めてじゃないでしょうか。
無論、一人でやらないといけないことがなかったというのもあります。軽音部で協力してがんばる、これ大事。あとは憂に甘えすぎていたところとか。
ところが今回、憂に一切甘えないんですよね。軽音部のメンバーにも甘えないんですよね。
無論、理由もあります。
自分が大好きな、隣の家のおばあちゃんのためにやってあげたいから。
なるほど、この子は人の為なら動けるタイプの子なんだな。
 

けいおん!!での大人キャラは基本的にさわちゃんが中心で、他はモブばかりでした。一応楽器屋の店員とか、となりのクラスの先生とかも出てますが……まあちょい役ですよね。
しかし今回、一人の人格として、唯の中の人間性に大きく関る存在としてこのおばあちゃんが出てくるわけです。これは快挙というか、ものすごい作品の視野ががばっ!と広がったことになります。
ようは「高校」「家庭」の枠から外に飛び出すんですよね。
これが謎になっている平沢家の父母でもいいんですが、それだとまだ開けていない。やはりあくまでも「他人」であり「他の世界の住人(高校・家庭ではない)」の隣人のおばあちゃん、というのは大きな意味がある気がします。

あくまでも他人。そして大事な存在。
そんなおばあちゃんに対する唯の顔は、今までになかったものでした。

おばあちゃん「高校に入ってからずっとよね。唯ちゃん本当にがんばってるのね、えらいねー」

おばあちゃんの褒め言葉は、仲間やさわ子が言う「えらいね」と重みが違います。
 
ここで先程の「唯が一人で走っていた」シーンを思い返します。
この回はたぶん、唯にとっての大きな転機ではないかと。
というのも「けいおん!」一期の番外編で、澪、律、ムギ、梓がそれぞれ一人での行動をしていたにも関わらず、唯はしていませんでした。その補完として、一人で行動に乗り出す唯になっているのではないかと思います。
この「みんなは一人で動いていたけど、唯が一人で動くのは今回はじめて」という差も、前回の「ウサギとカメ」を踏襲しているかのようです。
一期は彼女たちが「集団」になるまでを描いて、そして番外編の二つで「個人」であることをあぶりだした。
二期は彼女たちが「個人」であることを再確認しながら、その上でどのように関係を築いていくかに向かっていく。
だから唯は一人で走っていたんじゃないだろうか?
漠然とした「がんばろう」という言葉を胸にしながら、どうすればいいかわからずに。
 

●やるって決めたから●

彼女の「がんばろう」の空回りは、リード組(澪・ムギ・律・和)はちゃんと分かっているようです。

この図なんかは非常に象徴的だと思います。
学校に遅れて走ってきた唯に声をかける4人の図です。
ムギの「青春って感じ」というセリフが非常にキいてきます。
 
実はムギ、唯が一人の行動を決めてからものっすごく唯に執心するんですよね。

ここで、こう手を握って応援するんですが。
その後。

ずーーっと手を握りっぱなしなんですよね。相当長い時間。
動かさなくて済むからかなあなんて邪推しましたが、握ったまま動いているのでここはやはり、ムギがものすごく唯に感情移入していると考えてよさそうです。
考えてみれば、このメンバーでもっとも一人で何かに挑戦しているのはムギです。
他の子も挑戦しているでしょうけれども、なにもしらないお嬢様状態からあらゆることに挑んで、ついには一人でファーストフードのバイトまでするというチャレンジャーっぷり。大人から見たらたいしたことないかもしれませんが、ムギにとっては大冒険だったはずです。
そんなムギが、はじめて一人で舞台の上に立とうと決めた唯の手をしっかりと握りしめている。
この手のぬくもりは、唯に伝わったのかどうかは定かではありませんが……一人で歩いてみようとしたムギと、一人で歩くことに挑戦する唯の間を、固くつないで決して離すことの無い絆になっているのは間違いありません。
 

●誰かのために●

唯はたぶん「自分のために何かしなさい」と言われたら余り出来ない子なんじゃないかと思うんですよ。
それは決して「自分を大事にしていない」とかそういうのではないです。
そうじゃなくて、単純に「自分のことはよく分からない」からです。
そもそも第一期第一話で、不安いっぱいのまま部活を決めることすら出来なかった子です、よくぞ3年生でここまで大きな度量の子になったもんだ!というくらいです。が、それでも「自分は何がしたいのか」「自分は何が出来るのか」なんて分からない。
わかんないですよねえ。高校時代で分かる状態ってなかなかないです。ある程度決まっている子でも、悩みはします。

過去の回想シーンの唯の顔がまたいいんだなあ。
唯はこういう、宙を見つめながら物思いにふけるシーンが人一倍多いと思います。逆に言えばそれが多すぎてテンポがずれるんですが。
彼女がこのシーンで思い出していたのは、おばあちゃんのことでした。

憂と和ちゃんの幼少期も見られるとてもかわいらしいシーン。
面白いのは、この頃から「おばあちゃん」はもうすでに「おばあちゃん」だったと言うことですね。まあそうだよね、老人の10歳はそんなに変化はないですし。しかし記憶の中で最初から「おばあちゃん」だった人物の存在は、唯にとっては大きなものであるはず。しかも両親ではない、すごく親しい「他人」です。
「他人」って書くと冷たい感じがしますが、赤の他人という意味ではないです。自己と他者の境目と言う意味での他人です。
唯は特に高校一年時には自己と他者の境界線すら曖昧な子でした。もう全部が自分のペースで動いており、置いていかれることもしばしば。「人に迷惑をかけていないだろうか」「相手のことを助けてあげたい」と思い始めたのが一期の中盤以降。
そして今回。おばあちゃんという「他者」の存在と、「自己」(今回で言えば「期末試験」というイベントがその象徴)を重ねあわせて、きちんと境目を見つけながら「両方頑張る!」と決めることになります。

決意したシーンの唯の顔がまたいいんだー。今回はほんと、唯と梓の表情で語られている回ですよね。
私は、三日坊主どころじゃないくらい続かないけれども、がんばれる。

好きな人の笑顔のためなら、がんばれる。
彼女が「誰かのために」を見つけたのが、今回の最大の一歩だったと思うのです。
 
無論、「誰かのために」というのは見返りを求めるものではありません。
唯は見返りを求めて、何かを得るためになんて計算はできません。
だから、演芸大会でも彼女は賞を取ることが出来ません。最高に思い通りのハッピーエンドとはいきません。
いかないですが、彼女は最大の喜びをも得るんですよね。

おばあちゃんは、喜んでくれた。
喜んでくれたんだ!
もう十二分ですよ。そりゃ褒められたら嬉しい、というのはありますが、褒められるためにやったわけじゃありません。かといって「喜んでもらうために」という大義名分を付けているわけでもないです。がむしゃらなんですよね。とにかく「決めた!」と自分の中にひとつ生み出して、あとはもうひたすらそこに向かって何も考えずに、まさに走る!
もちろん、がんばったらがんばった分のご褒美も、あります。
ここクライマックスだったと思うんです、唯の表情の変化。



おばあちゃんに褒められた時の顔です。
いい顔してるじゃないか!
おばあちゃんも実はすでに彼女たちのためにちらし寿司を作っていたりと、やっぱり「子供を見るおばあちゃん」視線ではあるんです。あるんですが……おばあちゃんじゃなくても分かりますよ、自分のために頑張ってくれた子が、その子の成長した姿を見られることが最高にうれしいことであることは。

ちょっと戻りますが、唯がおばあちゃんに演芸大会の話を聞いて決意する前のシーン。
やはりヒキのショットが多いですね。特にこのシーンは印象に残ります。
きっと唯には、一瞬客観的に自分とおばあちゃんがこう見えていたんでしょう。友人でも家族でもない、でも大好きな人に対して話している自分。ちょっといつもの自分と違う、違うよ。
その「いつもと違う自分」を見つけられたことで、唯は「自分から動ける」ものを見つけることができたんでしょう。
序盤でムギが、浦島太郎の恩返しの話をしますが、同じカメでも唯カメはただ使命と恩返しで動くのとはちょっと違うのぜ。人のために動くことで、自分を見つけることが出来る、一歩進んだカメなのだぜ
 
余談的ですが、友人夫妻が「唯は友人とか恋人というより、私たちの娘だねー」と言っていたんですが、その気持ちすごくわかるよ!
 

●梓の目線●

やっぱり一期から二期になり、卒業というイベントが控えている状態だと色々やきもきするものがあります、こっちとしては!
もっとこのままでいて欲しい、永遠に終わらないで欲しいと。唯もそう思っていました。ずっとバンドできればいいのにと。
しかしそうも行かないわけですが、きっちりこの部分フォロー入ってきていますね。
今回の話も唯が「一人で行動する」という大きなイベントをこなすわけですが、一人になる=孤独じゃないわけですよ、一人になることで、さらに別の大事な絆が生まれるわけですよ。
そうか、卒業しようが個々バラバラに活動しようが、人間関係はそういう形式だけで壊れるものじゃないよなあ。
 
ええ、そうです、そうですとも。
そう気づいたのは梓ですとも。
唯の大きな一歩は、梓にものすごく大きな影響を及ぼしました。
一人で動くこと。それは梓の未来に関わる巨大な壁でした。
ただしそれは「高校」という枠の中での感覚。個と個の間での認識には至っていませんでした。つか高校生の段階で「個」の大切さなんて分からないですよ、部活ばらばらになったらさみしいもん。

しかし、梓は見るんですよね。唯が一人で頑張っているのを。
実際のところ、ムギも澪も、一人で頑張っているシーンたくさんあります(律は一人で頑張っているシーンは描かれていないけども、ほのめかされてはいる)。ただしそれを梓は見ていません。
梓がここで唯の頑張りを見たと言うのは軽い衝撃だったと思います。
普段から、梓は唯をあまり信じていないわけですよ。表現はちょっと悪いですが、でも「あの先輩頑張っていない」と言うふうに見えざるを得ないというか。実際唯は憂や和に甘えっぱなしでしたしね。
その人が、まあ多少あっちいったりこっちいったりしているけど……でも間違いなく何か頑張ろうとしている。一人で。
これだけでは弱いですが、追い打ちをかけるように憂から事実を聞きます。

演芸大会の話を聞いて「何も考えてないだけなんじゃ……」と言う梓の口調はキツいです。
しかしお世話になっているおばあちゃんの推薦という話を聞いて、表情が変わります。

「ふうん」
二期の梓の「ふうん」は重いよね、ほんと毎回重い。
「ふうん」って言ってるときはだいたい何か考えている。
 
川原で練習している唯を見かけた梓の反応も面白い。
冷静に考えてみたら唯の「憂に迷惑をかけるから」という、川原の単独練習は、さりげないながらもものすごいことですよ。
あの唯が! 憂にここまで気を使っている!


自分の中ではクライマックス級に大きなシーン。「一人で歩く」ことをはじめた唯を見ているこの瞬間、梓の心のなかにどれだけ複雑なものが渦巻いたかを考えるとじわじわ来てなりません。
笑うでも泣くでもない本当に微妙な表情。悩むでも苛立つでも無い。ただ、目からウロコを落とされていることに気づいて困惑しているのに限りなく近い。

梓の心には色々なものが行き交っているはずです。
吹っ切れたと思っていた部員問題も、なんだかんだで毎回彼女の中で引っかかる問題として登場しています。だよね、気にかからないわけがありません。きっと、「一人」で練習している唯を見て、自分の今後についても考えたことでしょう。
しかしね、唯は笑っているんです。
がんばれること、誰かのために出来ることを見つけているから。
 
唯がカメ、梓がウサギ。
いつもどんなときも、先輩なのに自分より前に行ってくれない。たよりなく、歩みは遅い。

でもね、気がついたら唯は自分より遙か先に向かって進んでいました。
カメだろうとなんだろうと、マイペースに、じっくりと一歩ずつ前に進んでいるんです。
そりゃ唯だって心配事はあるけれども、憂い顔で後退しない。後退したとしても笑顔で前に進む、一歩ずつ、一歩ずつ。
 
本当に一人きりなのか?
 
「個」であることは孤独じゃない。
軽音部の枠にとらわれなくても、「個」と「個」がつながりあっていれば新しいことが出来る。
新ユニット「ゆいあず」はそんな思いからうまれた、梓にとって大きな存在なんじゃないかと思うのです。
名前のセンスがすごいけどな!
 

●小さな私たち●


川原で語り合う唯と梓。
今回のシンボルとも言えるカットだと思います。
このヒキの構図、ものすごく世界が開けて見えるんですよね。
アップで、身内の目の前の出来事に夢中になるのもいいけれども、今唯と梓の中にあるのは次のステップ、形容の出来ないまた別の絆の段階です。
だから、こんなにも彼女たちは世界の中で小さいけれど、なんだか見ていてホッとする。

おばあちゃんが梓に対して「あずにゃんさん」と呼ぶシーン、ぷっと吹き出してしまいそうになりますが、なんだろうこのあったかい気持ち。
ちょっと、むずかゆいけどうれしいじゃん。

おばあちゃんの存在はでかい。大きい。
おばあちゃんが来ると、一気に視野が「高校の部活」から「大きな社会」へと広がっていく。
まあ、まだ町内レベルですけどね。でも大きな差です。
このカット、見ての通りものすごく唯と梓が小さいです。
まるで、子供のよう。
 
実際、子供なんです。
どうしても高校の部活視点で見ると、そこそこ育った高校生ということで大人っぽく見えますが、実際はまだまだ子供。
おばあちゃんの目から見た「大きくなった」ものの、飴玉もらって喜んでいた幼児の頃も、今も、子供であることには変わりがありません。
自分たちは小さい。
がんばらないと。
それを認められたとき、ふっと視野が切り替わるのです。
ああ。
自分一人で頑張っていこうと思う時、それは孤独じゃない。手をつないで歩いてくれる人は、いる。
だから梓は、自ら唯に、一緒にやろうと言い出したんでしょう。
確かに「唯先輩だけだとちょっと心配」という気持ちもあったはずです。
けれども。

始まる前だというのに眠りこけてしまった唯に対してのこの表情を見れば、彼女の中に何か新しい視野が芽生えているのが見えてくる気がします。
 

いびつだけど、間違いなく生まれた新しい絆、「ゆいあず」。
梓の今後の「部活一人ぼっち問題」に対しての大きな解答になるのは間違いないと思います。
人のつながりには色々な形がある。頑張ることは「誰か」がいることだけによってもたらされるわけじゃない。
こんな、ちょっとダメだけど面白いつながりだって、出来るんじゃないか。
じゃあ、梓は今後どうするの?
そこまではまだ、分かりません。
分からなくていいです。梓もまた、ウサギのようではありましたが、一人の着実に歩みを進めるカメなんですもの。
おばあちゃんが言った「無理しないでね」が響きます。
頑張れあずにゃん! でも、無理はしなくていいんだよ。
 

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余談コーナー。
 
余談その1。

もう、「ゆいあず」の衣装がかわいすぎて卒倒しそうです。
お祭り系の和服、大好きなんだぼく……ふくらはぎがたまりません……。
貴重な二人のポニーテール姿も素敵です! 素敵です!
HTT全員がこの衣装になるとかそういう展開希望で。ででれこでん。
 
余談その2。
ノートチェック

ものすごくキレイなノートのムギさん。

かわいいマスコットキャラを入れた澪さん。

途中で寝て文字が化けた律さん。
あるあるある。
 
余談その3。

勉強じゃないところでもりあがるのはよくある話ですが、ムギの盛り上がり方がすごい。
彼女の充実眉毛を見るとホッとするんだよ!
 
余談その4。
 
こういう「ごく当たり前の女子高生の日常」を俯瞰視線で見られることが、「けいおん!!」の最大の楽しみだと思います。
高校生活の追体験でありながら、ものすごくまぶしいものを見ている憧れのような、ね。
にしても二年生チームの左隅の子が「あるある」すぎて微妙な気分に!
話すこととかなくてぼーっと一人でそっぽ向いていること、あったなー……。
 
余談その5。

唯の変Tは「実は憂が作っていた」説(「聖☆おにいさん」のように)を唱えたかったのですが、やっぱり買っていたようでした。
今回の変Tオンパレードはなかなか見所満載。
なんだよ「ハイテク」って。
 
余談その6。


なんだかんだで和ちゃんに助けられていて、一人では歩けていない唯。
でも「助けてくれる人がいる」というのも、その子の幸せの一つですから、いいと思うなー。
 
余談その7。

それぞれの衣装も見所なんですが……さわ子UV対策頑張りすぎ。
あと澪の衣装に激しくエロスを感じました。しまむら脱却か?!
 
余談その8。

律の「今回は梓にまかせるか」というセリフがちょっと面白い。
みんなで唯を支え、そして自分たちもみんなに支えられている…という感覚はきちんとあるようですね。
 
余談その9。

今期はものすごくフィーチャーされている唯の部屋。
前回出た写真も今回の背景になっていますし。この空間は今後ちょっと特別になるのかもしれません。
 
余談その10。

今回は純ちゃんが適切に織り込まれていましたね。相変わらずフリーダム。
にしても「憂のお姉ちゃんほんと面白いよねー」の「面白い」がどういう意味なのかとても気になります。そのままの「面白い」なのか、あるいは興味深いという意味なのか。
純ちゃんが唯を見るとき、面白いとは何度も言っていますが笑ってはいないんですよね。
二人は似ているようで似ていない部分もありますし、それでいてマイペースさに関しても「空気読めない」のか「あえて空気読まない」のかも不明。このへんもうちょっと見守りたいところです。たぶん二年生チームの鍵になる子なはず。
 

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番外編。
一個どうしても引っかかるところがあったので。

ここです。
二年生チームが、唯が「勉強も演芸大会もがんばる」ということについて話していたとき、クラスの子がハードルを蹴倒してしまってコースから外れるんですよ。
どういう事だろう? どう考えても意図的に入れているシーンなんですが、ちょっとストンと理解が出来ない。
これは「コースからはずれたっていいんだよ」ということなのか「コースどおりだけが答えじゃないよ」というプラス思考なのか、はたまた逆に「コースからはずれちゃうこともあるんだよ」というマイナス思考なのか。
梓の目にはこれがどう映ったのかちょっと分かりませんでした。
今後、何かにつながっていくかもしれませんので、覚えておこうと思います。
なーんかこういう「気になるところ」が多いんですよね、「けいおん!!」って。
 

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追記。
WEB拍手で面白い意見があったので。

>普段から、梓は唯をあまり信じていないわけですよ。表現はちょっと悪いですが、でも「あの先輩頑張っていない」と言うふうに見えざるを得ないというか。実際唯は憂や和に甘えっぱなしでしたしね。
 
どうなんでしょう?自分は、実は梓はかなり本気で唯の事を尊敬してるんだ(し、大好きだ)と思ってるんですが…
尊敬してるんだけど、素直に尊敬させてもらえないものだから「きちんと尊敬させてくれよ!」って思ってるんだと感じてます。
理由の一端としては、梓が想像する「ちゃんとした唯」がかなり先輩風吹かせてるキャラなことがあげられます。
その方がいいって思ってるんですから、そういう言動をするに値する人だと思ってるってことなんじゃないかと。
 
で、その上で、梓が唯を手伝おうと思ったのは、唯がおばあちゃんを喜ばせようと思ったのと同じ理由だったんじゃないかと。
お世話になった…というのとはちょっと違う(というかお世話してるw)にしても、もうすぐ卒業してしまう唯のために何かしたい、という気持ちがあって、その上でのことだったんじゃないかなぁ…と。

あああー、なるほど!
「おばあちゃんを喜ばせたい唯」「唯を喜ばせたい梓」の構図なら、唯の喜び顔で梓は報われたことになるわけですね。納得!
「きちんと尊敬させてくれよ!」の部分は、澪に対しての梓の行動と唯に対しての梓の行動から見て取れますね。そう考えると梓の中の唯という存在がいかに大きいかよくわかる気がします。考えてみたら2年生チームは(憂が姉の話をするからというのもあるけど)唯の話題ばっかりですものね。
 
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※本感想は、本放送放送地域在住の友人が録画したものを送ってもらった上でキャプチャ・引用しております。