たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

上連雀三平先生の「射精・オブ・ザ・勃起ングおちんちん」が大変よろしい件。

今月のコミックRinに、上連雀三平先生の新作「射精・オブ・ザ・勃起ングおちんちん」が掲載されていますがこれがすげー面白い。今までの上連雀先生作品は全て面白いですが、その中でもかなりの異色作です。(異色作しかないけど。そこがいいのだけど。)
 
なんつーかもう題名に土下座どころか土下寝ですね。
なんでこんな題名思いつくの?上連雀先生。天才なの?
で、題名で出オチかと思ったら中身はもっとすごいから心してかかってください。
 
普段はコマを引用して「ここがすげえ!」って書くのがうちですが、ぶっちゃけ引用するコマがない(すごすぎて)ので今回は文章だけです。
 
1ページ目でふたなりの女性がお墓でセックスをしていたところ(いきなりこの時点でおかしい)、お墓の中から突然生けるフタナリが飛び出して襲ってきます。
 
……この時点で脱落した人はもうちょっとがんばってみてください。ここからがハイパーですから!
生けるフタナリに襲われると、自らも生けるフタナリになってしまいます。
そのため町中は生けるフタナリが徘徊する廃墟と化します。
主人公のいっちゃんとななちゃんは解体直前の農家に逃げ込み、窓をふさいで閉じこもります。
やったね!死亡フラグだよ!
 
ちなみにこの生けるフタナリを倒す方法は「おちんちんを切るか、頭を破壊するしかありません」とのこと。
ゾンビ映画やゲームでは「ヘッドショット」で倒せ、とはよくいいますが、この場合おちんちんショットが必要です。スナイパーライフルの精度が試されますね!
 
立てこもり、窓に板を貼付けなんとか逃げ延びた二人。
しかし生けるフタナリの脅威はそんなもので多い付くことは不可能なのであった。
無数の生けるフタナリが襲い来る様は恐怖……じゃなくて狂気
果たして二人の運命やいかに!!!!????
 
……。
突っ込むコマしかない!
なんだもう、なんでこんなの思いつくんだ。奇才か、奇才なのか。奇才だな!
すげえ、今までのあらゆる上連雀先生作品がすごかったけど、ここまですごかったのはひさしぶりです……いやそうでもないかも、いややっぱりすごい(と混乱するくらいオーバードライブしすぎてます)。
 
ここまで来て分かる人はわかると思いますが、元ネタはナイト・オブ・ザ・リビングデッドです。冒頭の墓参りのシーンからリスペクトされ、一軒家に逃げ込む様子もそのまま。……うそです全然そのままではないです。
ただ、ラストシーンは「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド」を知っている人だと、逆にニヤっとするかもしれません。
 
ナイト・オブ・ザ・リビング・デッド(リンク先カラー写真ですが、映画はモノクロです。写真はその後の「ナイト・オブ・ザ・リビングデッド 死霊創世記」のものだそうです。情報に感謝!)

一応ネタバレ注意……って今更言うまでもないですね。むしろ映画を知らない人はこれを見てから読んでください。3倍面白くなります。
しらなくても余裕でおかしくなれるので、「体に優しい合法麻薬」だと思って楽しんでください。すげーーー楽しいよ!
 

                                                                                                                                          • -

 
超余談。
何度も書いてますが、ゲラゲラ笑いながら見るも良し、おちんちん握りながら読むも良し。
上連雀先生作品は「狂う」ことで生きる楽しさを見つけることのできるナチュラルドラッグです。

少し視点を変えるだけで、人は楽しく狂う事が出来るのです。
酒もクスリもナイフもなしにね。
常識や偏見には、何の力もない事を知るべきなのです。
(快楽天 2004年9月号)

本当に名言だと思います。
 


上連雀先生作品を読んで、笑いたくなったら笑いましょう。
泣きたくなったら泣きましょう。
興奮したらオナニーしましょう。
それはとても健康なストレス解消法だぜ。
 
関連記事
少し視点を変えるだけで、人はこんなにも楽しくなれる。
おちんちんが運ぶ幸せは、地球を救う!「もほらぶ」
美しい日本の風景(おちんちん的な意味で)「わたしを有明に連れてって!」
 

もほらぶはショタです注意。でも基本ナチュラルドラッグなことには変わりません。
笑いながら興奮しながら読めるんですが、そこはかとなく人の悲しさや生きる歓びの描写が非常に秀逸なので、是非とも見て欲しいところ。