たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ポップカルチャー・サブカルチャー・カウンターカルチャー、そしてサブカル・オタク

メモです。殴り書きで証拠はないので、あんまり真に受けないように。
 
NHKニッポン戦後サブカルチャー史」面白いんだよねえ。
去年放送していたものが、また年始にやっていて見直しました。
NHK ニッポン戦後サブカルチャー史

(ただ、出ている本は番組とあまりに違いすぎてびびる)
 

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番組の中身がすべてではないけど、参考になるのでメモだけ。
 
サブカルチャー」と「サブカル」がそもそも違う。
かつては外部からの圧力、文化的な圧力があったので、それに対してカウンターになるために文化を作ろうとしていた。
これがいうなればサブカルチャーカウンターカルチャーと線引は曖昧。
 
しかし、80年代に入って文化的圧力はどんどん減っていく。
そうなると「マイノリティ」な文化が集合体になっていく。
 
サブカルチャー」はいわば「外側に向けての発信」。
「サブカル」は「同じ趣味や思想が向き合う内向きの発信」。
……という説(あくまでも説)がでていて、はーなるほどとなりました。
 
サブカルチャー」って言葉自体、どっからどこまでよ、と言われたら「メインじゃないもの全部じゃねえの?」ですからね。
あくまでも見る人によって切り方は変わる。
よく自分を「サブカル野郎」なんていう人(自虐的に)ネットで見かけます。これって後者だよね。内向き。
 

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今は大きく分けて
ポップカルチャー
カウンターカルチャー
サブカルチャー
の3つだそうで。
 
ここからぼくの主観ね。なので反論はあってしかるべき。
ポップカルチャーは、「メジャー」ではあるけど、「マイナー」でも「ポップ」たりえる。別に「主流」とは限らない。
90年代は「売れたもの=メジャー」だったけど、今はマニアックでも売れてるものあるし、売れていても「広く」ない場合もある。
AKBやEXILEは数は売れていても、ファン層が厚いからで、外側に広がってない。ファン以外は聞いても知らない、という現状に似ている。
曲のいい悪いじゃなくて、コロニー化なんだろうな。
一方で「エヴァンゲリオン」や「けいおん!」や「初音ミク」がカジュアルになって、コンビニに並ぶようになった。
これは「ポップカルチャー」だと思う。
エロマンガサブカルチャーっぽいけど、「快楽天」「ゼロス」のワニマガ系はポップカルチャーです、僕の中では。
 
カウンターカルチャーは、芸術や音楽のジャンルで強いと思う。小説はあんまりよくわからないな……多分あるよね。音楽だと主にラップ。あとロック系音楽は、「昔の音に戻ろう」とすることで、ポップカルチャーにカウンターしている気もする。
あとはネット……なんだけど、2ちゃんねるのカウンター力がばらけて、Twitterでのカウンターが一瞬で出たり消えたりの繰り返し。ニコニコはさらに一瞬で消えていく。表現者が多すぎてカウンター力が分散している気がする。
でもpixivやニコニコ含むネットの奥底には、とんでもないカウンター野郎がいるから、侮れない。
そして、何よりも今マグマになっているカウンターカルチャーは、エロゲーじゃないかな……。大きな市場じゃない分、とんでもない思想で作ってるのがゴロゴロある。
まあ、ぼくは詳しくないのでカウンターカルチャーについては、詳しい人がまとめたのが見たいです。
 
サブカルチャーは、「その他」ではない。
ポップではなく、カウンターでもなく、時代とどう向き合っていくかを考えるために、逸脱しようとする文化のこと。
マンガは多いかな。「サブカル」じゃなくて「サブカルチャー」なマンガ。メジャー誌にも「逸脱」しているマンガはたくさんあると思います。
音楽は幅広すぎてわかんないなあ。
コミケとかM3とかインディーズで売りたいもの売ればいい。無料でもよければニコニコやYouTubeでいい。テクノ・ハードコア系はこっちの流れになりつつありますね。
といってもポップとサブカルの橋渡し的なミュージシャン、例えばアーヴァンギャルドやくしまるえつこ後藤まりこ大森靖子なんかがいることで、サブカルチャーの枠自体は溶けてきてる気はする。
 
文化といっていいのかわかんないけど、飲み屋を巡るおっちゃんたちがふらふら独自の文化圏を作っているのは、サブカルチャーだと思ってる。うーん違うな、それを「観測すること」がサブカルチャー
だから、オシャレ居酒屋は「サブカルチャー」じゃなくて「サブカル」。どっちも好きだけども。
アニメは、これは諸説あると思うけど、ぼくは「ドオタク萌えアニメですよ!」ってのはサブカルチャーだと思ってる。だって外から見て「おかしい」もの。おかしいってことは逸脱して作られているのだから、パンクロッカーがものぶん投げるのとも、裏町のおっちゃんが独自の飲み屋文化を作るのとも並列じゃないかな。
逆にアニメ評論なんかは「サブカル」の方じゃないかな。
映画もサブカルチャーな作品多いと思う。井口昇とか。あれってどこからお金出てるんでしょうね……? 
エロマンガは基本サブカルチャーだけど、劇画とか「Mate」とか、あのへん。
そして風俗界隈……もうこっちはぼくはわからないです。といいつつ風俗嬢のブログや記録本はよく読みます。面白いよなー。
 
ファッションとか雑誌とかゲームとかも考えたら、さらに面白そう。ゲーム自体がサブカルチャーじゃない時代だもんなー。
 

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で、分ける意味はというと、消費者側としては、「ない」
好きなもの取って食べればいいだけの話で。
 
一方で作り手側になる場合は、ある程度意識しないとやっていけない、続かない。
「純文学作家だ」「大衆文学だ」「ラノベだ」「ミステリーだ」「SFだ」くらいにぼんやりと。
ただ、今売れるのって「ポップカルチャー」「サブカルチャー」の中間くらいの、自己承認欲求に飢えている層への働きかけができる作品なんじゃないかなー?
例の「「メジャー」を生み出す」の受け売りですね。
 

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人によっては「オタク」と「サブカル」を分ける人もいる。なるほどなーと思う。仲悪かった時期あったきがする。
ぼくは「サブカルチャー」が好きで「オタク」文化に入った人間なので、「サブカルチャー」の中に「オタク」は包含されてると思ってた。
 
で、答えないんだけど、こうなんじゃないかな。
サブカルチャー」の中に「オタク」がある(逸脱)。
「サブカル」と「オタク」はそれぞれ別の島(内向き)。
……だとなんか納得。別に拮抗してない。
 
というわけで当然、「ポップカルチャー」の中にも「オタク」がある。
今は。
 

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カウンターカルチャー」の中の「オタク」はぼくはよくわかってない。
例えば、リョナ物、ゴア物、獣物はぼくも好き。でもこれって「カウンター」なのかな、「サブ」なのかなあ。
いわゆる悪趣味系、「スカムカルチャー」。
好きでやってるだけなら「サブカルチャー」の方だよね。
 
一方でサブカルチャーだったはずのBLや百合が一般化したら、大きな潮流としてポップカルチャーになる。
もう「普通」「一般」って言葉は存在しなくて、いくつかの大きな柱が平行に走ってるんだろうな、今は。
 

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その中において「普通」を保てる人、つまり「あえて中庸にあろうとする人」は強い。
どこにも属さない人だから。
 

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これからは……いや本当は今までもそうだったのかもしれないけど……ここまで文化が混沌とした時代だと、サブカルチャーポップカルチャーとかじゃなくて「個」になっていくんだろうなー。
ただし、その「個」は、他の大きなジャンルを牽引する磁石のようになって、また新しい潮流を作っていく。
たくさんのコロニーができ、そこから外に向かおうとする人が別の「個」を作る。
 

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よくわかんなくなってきました。
 

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脳の整理のために書きだしたので中身はめちゃくちゃです。
またどっかで書き直すかも。
あえて考えなおしたのは、作品をジャンル分けするためじゃなく(ジャンル分けすると矮小化しかしない)、自分がどのへんを歩けばいいのか考えなおすためです。
 

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最終的にはこうなる。
「で、何が好きなの?」
これを確認するために、生きてる。
 
 
おわり。