たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

このマンガがすごい!2008 コミックLO版超主観編

ついでに、昨日ラジオでこのマンガがすごい!コミックLO版」をやるとか言ってやらなかったので、簡単にここに記述しておきます。いやあ、しゃれで書いたら意外と「見てみたい」という方がいて、非常に申し訳ない気分に。まじめにやります。

1、東山翔
2、町田ひらく
3、雨がっぱ少女群
4、佐々原憂樹
5、鬼束直
6、スミヤ
 
別格で好き・うさくん

 

東山翔先生はもうすぐ新刊が出ます。ものすごい絵がうまいというわけではないんですが、ラブラブ感をきちんと保ちながら、それが少女らしい幼さを持っているところと、同時に細かなしぐさや空気の生々しさを描くのがものっそいうまいのですよ。ロリに限らず、ニヤニヤ転がりながらエロマンガ読みたい人は今月出る新刊を心待ちにしましょう。マジおすすめです。ノリを見ていてつくづく思うのですが、この作家さん、本当にロリマンガを描くのが大好きなんだと思います。
 

3の雨がっぱ少女群先生は単行本が出たばかりです。町田ひらく先生的な退廃感を持ちつつ、男がそれほど堕落しておらず、それでいて少女は高貴な女であるのを描ける稀有な作家です。ラブラブな回と鬼畜な回のギャップもものすごいのですが、廃墟や死をにおわせる雰囲気を、ロリマンガだから描ける実力には恐れ入ります。おそらくLO読んでいる人の中でもかなりの注目株なのでは。これで新人なんだからびっくりです。大好きなのでもうちょっときちんと感想を書きたいところ。
 

佐々原憂樹先生はかなり個人的な好みです。もうひたすらに、少女が強いんですよ。男性も凛々しくてカッコイイやつばかりなのですが、みんな少女にかなわない!踏まれ、ののしられ、けなされ、そして愛を持って抱きしめられ。幼女に踏まれたい属性の人は読むといいですよ。

というのはさておき、この人の描く特異な「男性から見た手の届かない少女性」は、敬愛に満ちていて、性的な喚起と同時に少女至上主義を感じます。少女は絶対、少女は至高。エロマンガだからできる面白さだなあと思います。ちなみにハードエロはないけど、そのへんをおさえたM度の高い上級者向けかも。
 

鬼束直先生は、深いロリ好きの方には物足りないかもしれません。というのも、少女が女性らしいかわいらしさを持っていて、何気に大人びているんです。しかし逆を返せばそこが最大の魅力。ロリが苦手な人の脚をロリマンガ界に一気に引きずり込んだ作家の一人だと思います。
あとこのほっこりした、ゆるやかな絵柄が大好きです。加えて、「遠くまできちゃったなあ」とこぼす作者本人にもちょっと萌えました。
 
スミヤ先生は毎回カラーのエロマンガを描いておられます。これがもう純度の高い結晶のような存在で、ひたすらキレイ。ページ数も少ないためシンプルにまとまっていますが、それがまた効果高いです。やはり「少女のいる世界はなにかが変わる」のが根底にある、そんな美的センスがスキです。
 
最近のLOはとんがり度が低いのですが、逆に言えばバランスがよい気がします。いやあ、自分もロリマンガ大好きですが、リトルピアス系列の鬼畜は苦手なので。「ミルクコミックさくら」と「コミックアリスクラブ」を集めていたのが懐かしいです。売っちゃったんだよなあ。
それでも、他のエロマンガ雑誌と比較してかなりとがった部類に入りますし、それを編集側も配慮して、投稿欄なしという措置をとったり、時にはロリコン宣言を載せたりする、サブカルチャー代表選手。加えてそのへんは作家さんの中でも、妙に生々しいEB110SS先生とか少女漫画タッチでハード鬱な漫画を描くH-magic先生が背負っていってくれそう。その一方でめためたかわいい絵のガビョ布先生やらする先生が飛び込んでくれたりと飽きません。
エロマンガはエロありき、という意見もあるでしょうが、LOに関しては一部の作家さんがやっているような、「少女という存在をいかに追求するか」の路線も掘り下げ続けてほしいものです。
 
 
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そんなこんなでおまけ宣伝。だんげさんのところで「マンガ冬10 エロマンガ編」をやるそうですよ。
エロマンガ(現在活躍している人から、昔の作品までOK。人妻からロリまで、サブカルからほんわかまで幅広く。)の中から好きな作品を10冊あげるという、なかなか他で出来ない面白い企画になりそうです。サイトの関係上アップしずらい人は、はてな増田での受付もするそうです。
そのうち詳しいことが発表になるそうなので、参加できる人は是非。今年中に発表があったらうちでも応援したいと思います。