たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

プリンター使わなくなったから使いたい話

プリンターを買い換えることにした。

ようやくだ。だって前買ったプリンター10年近く前だよ。だいぶ前にシアンが完全に詰まっちゃって、どうやっても変なしましまになっちゃってから、面倒くさくてそのまま放置。多分3年くらいそのままだった気がする。物持ちがいいんじゃなくてずぼら。

だって、プリンター使うのって請求書印刷する時だけなんだもの。黒出ればいいんだよね。フルカラーを欲し無くなってしまった。

 

新しく買おうと思って色々調べていたんだけど、びっくりするほど、どこの店にも在庫がない。オンライン販売も全然ない。ほとんどが「取り寄せ」。近所の家電量販店に電話して聴いたら「取り扱いはあるんですが、在庫はハイスペックなモデルが2つしかなくて…あとはお取り寄せで…」と申し訳無さそうにしていた。ハイスペックを売りつけようとしないいいお店でした。

なるほどな、これがリモートワークの影響なのか! なんて短絡思考でいた。しかし家電屋の友人に聴いたらそうではないらしい。

プリンターはでかい。幅を取る。だから店舗は基本在庫を持ちたくない。注文を受けてからの取り寄せが今は主流。なるほど、たしかにガンガン買い換えるタイプのものじゃない。

 

10年以上前はプリンターは必需品だった気がする。書類や課題を提出する際に紙で出すのが当たり前だったからだ。大学ではプリンターやコピー機に学生が並んでいたし(WiFi接続なんてそんなものはない)、仕事では書類のひとつの誤字のために全員分印刷しなおしたりしていた。

紙、使わなくなったよね。ほんとよかった。

印刷の費用は尋常じゃないし、間違えチェックと印刷の時間のストレスもすさまじいし、紙が貯まると邪魔で仕方ない。捨てるのもそれを作った人の前ではなあ…みたいなとこもある。書類が全部メール送信になるなんて、考えもしなかった。北海道でもメディアの仕事ができるのは変化のおかげだから、ありがたいったらない。

最近はメールすら使わなくなった。ダイレクトメールやLINEやDiscordやSlackなんかで十分だ。っていうかそっちのほうが確認しやすいから、最近だとメールを全く使わないで生活している人も多い。

 

学校の課題提出の際は先生側が困っていたこともあった。なんせ学生はネットで拾った資料をそのままコピペして出したりするもんだから、ひとつひとつ自分で書いたかどうか、確認しないといけない。分厚いレポート用紙をいちいち。それがデータ提出になったおかけで、1発で検索できるようになった。用紙を高く積み上げなくて良くなった。断然データのほうが楽。

仕事の書類だと、もらった書類の専門用語の意味がわからないことがたまにある。いちいち聴くのもなんだし、紙だとパソコンに打ち直さないといけない。でもデータならペッと貼ってパッと検索してなるほどと理解。楽。ごくたまにメールで届くビジネス文書をそのままコピペしている会社を発見して、ひとりニヤーっとすることもある。いや、挨拶類なんてそれでいいんです。

 

過去に戻りたいなんて一ミリも思わない。紙はないほうがいい。全部データでいい。一時期は「データと違って紙で保存しておくと整理しやすいことあるよな」とか思ってたけど、んなことはない。データだって紙だって、整理できる人はできるし、できない人はできないだけだ。

 

となってくると「プリンターいらないのでは?」という気持ちが強くなる。写真印刷はすごく重要だと思うけど、撮ってもデータでいいなあ、という気持ちがわいてきていて、あんまり印刷したことがない。

 

これ、プリンターがいらないのではなくて、ぼくが単に腰の重い人間になっているだけ。「やれること」を考えるとそれはもう山程ある。「必須じゃなくなった」のと「不要」は同じじゃない。

今回ほしいなと思ったのは、工作がしたかったからだ。ペーパークラフトが好きで以前は印刷してちょいちょい作っていたのだが、壊れてからやらなくなった。逆だよ逆。「壊れたからやらない」じゃなくて「壊れたけどやりたい」という気持ちを起こしたい。

かつては一眼レフのフィルムカメラ持ってパシャパシャ撮っていたくらい、写真は好きだった。なので、やりはじめればそっちもスイッチは入るんじゃないかな、という気持ちもある。

 

多分「コスパのいい機種です!」とかは、ぼくのような使い方ならあんまり考えてもだめかなーと思ったりした。絶対コスパにあう使い方しないもの。それで足が重くなるくらいなら、コスパ悪くてもいいから考えないで、やりたいこと、面白そうなことを探せよ、ってなる。

 

買い替えたところで、忙しくてなんだかんだで使ってないなあ、となる可能性はある。シンプルに、データを生活の中心に、という思いはまず変わらない。でも家電やPC関係、服や家具などどんなものでも、「このままでいいや」から一歩抜け出せる、ってだけでよいのかもしれない。