たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

人にものを薦めることの、恐怖感と喜びと。

●「おすすめ」●

WEB拍手より。

どーも。「国民クイズ」薦めた者です。楽しんでいただけたようで幸いです。
他人に何か薦めるときって緊張しません?
つまり他人にお金を使わせるわけですから。
趣味が合わなくて気まずくなったらどうしよう、とか。なので僕は自分で「鉄板」だと思うものしか薦めないようにしてます。慎重すぎますかね。

国民クイズ (上巻) (Ohta comics) 国民クイズ (下巻) (Ohta comics)
国民クイズ」あのあと即効で二冊買ってきました。いやあ、面白かった!本当にありがとうございます!感想はいずれ。
はて、太字部分は自分が同感だったので強調させていただきました。ですよね。
 

●基本は「人にすすめたい!」●

面白いものに出会ったときの反応って地味に二通りにわかれます。

1、自分が面白かったので満足。
2、とにかく人に薦めたい。

どちらがいいとかではなく、スタンスの違い。
自分も、オタクだから、というわけじゃないのですが、面白いものを人に薦めたくなる人間です。
この人に薦める事に関しては以前も書いたことがあった気がしますが、色々な思考が入り交ざってます。
 
・この作品で思いを共有したい!一緒に語り合いたい!
・とにかく面白いから、感動を伝えたい!
・相手にあうものを分けてあげたい
・薦める自己満足。プライド。
 
などなど。
これは至って当たり前の人間の感情だと思います。おいしいものがあれば食べさせてあげたい、かわいいものがあればプレゼントしたい。親が子供に感動を伝えたい。面白い話で一緒に笑いたい。
だから、本などのメディアだって薦めたいよ!読んで!見て!まじで感動するから!
…と言いつつへっぴりごしになっちゃうのにもわけがあります。
 

●ちょっと「すすめるのが怖い」●

先ほどの方も書いていましたが、自分が成長して周りを見回すようになると、人に薦めることの喜びと同時に、デメリットもわかってきます。

・相手にお金を使わせる事になる。
・相手の趣味に合うかどうかわからない。
・むしろ相手が気を悪くするかもしれない。

難しいです。相手がどんなものを好きか考えて、そっと差し出したり引っ込めたり。
ついでにこんな気持ちが自分は沸く事もあります。

・大好きで薦めた本が、否定されるのが怖い

もう涙して感動した本を友人に勧めたあと、「どうだった!」と聞いたら「んー、つまんなかった」と言われた時のショック。ああ、ごめん!と思いつつもそれ以上に、悲しさも100倍。
そうか、いまいちでしたか。いや、自分は好きだけど・・・その・・・。
 
あんまりむきになって薦めて迷惑かけたらやだなあ。ひょっとしたら薦めているこのこと自体、いやがられてるかもしれないなあ。
そんな加害者妄想にとらわれてつい、差し出した本を引っ込めることもまたしかり。
 

●最終的に信じるものは●

気づけば、人にすすめるすすめない以前に、自分が「面白い」と感じたものってなんだったのかな?と分からなくなる事もあります。「コレ面白い!」と思ったものが周りの人に「面白くないだろう」といわれたら、気持ちがしぼんでそんな風に思えてきたり。「これはあわないなあ」と思ったものの評価が高いと、面白い気がしてきたり。
後者はプラスだからいいのですが、前者は本当にしんどい。
こうなってくると、あとは自分の感覚を信じていくしかないです。
 
人にすすめたい、と思うのは「自分が感動したから」。
だってあの本を見たとき、あの映画を見たとき、あの音楽を聴いたとき、血沸き肉踊り涙したじゃないか。その気持ちを周囲の論づくめでおしつぶされる必要はないはず。
同時に、自分が面白いものが人が面白いと感じるかどうかはワカラナイのですが、決めるのは相手。その日の気分で変わる事もあるだろうし、紹介の仕方でかわるかもしれません。それを認めないからといって「相手の感性はだめだ」なんて思っちゃいけません。
自分も「いいのかな・・・でも・・・」とへっぴり腰になりながら日々へこへこ書いてます。もう思うことはただ一つ、自分が感動したことは否定したくないじゃん!
だから、色々角度を変えながら「自分はこう思った!」と1mgでも伝えられたらいいなと願うのみです。
同時に、人が本当に心揺さぶられるものには何か魅力があるんじゃないかなあ?と思うようにしてます。肌に合う合わないはあっても、それだけのパワーはあるんだから、自分のへっぽこアンテナにその刺激はほしいじゃないですか。
 
あんまり深く考えず、よいと思ったものを薦めたいなと思ってます。時には大胆でもいいかなー、って。やっぱりちょっと怖いけどね!
でもしょうがないじゃん、面白いと思っちゃったんだもの。
あとは相手がそういうのを欲しているかどうか。時間がなければ嗜好にあっていても楽しめませんし、疲れていれば笑えません。だから薦める時は引き際も大事。無理強いは逆効果。
時には直感にまかせて、時には相手を思いやって、お互いが「これおすすめ!」というプレゼンテーションできたら楽しいんじゃないかなあ
…あ、それがネットですね。
 
〜関連記事〜
オタクは人にすすめたがる人種。
「面白い物を人にすすめる方法」オタク編。
さあオタ会話だ、俺のターン!
大胆に、テクニカルに。どう薦めたら楽しんでくれるか考えるのも、楽しいんですよね。
色々なタイプの演出家・ソムリエに出会いたいなー。そうなりたいなー。・・・と、マリみてプリキュアをどう薦めるか考える日々。