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「【獄・】さよなら絶望先生」の筋肉少女帯パロディ集

「【獄・】さよなら絶望先生」のOPがね。
とにかくものすごい労力とセンスを詰め込んでるんですよ。
曲自体は「空想ルンバ」のままなんですが、コラージュ技術を駆使して異常な躁空間を作っています。
そんなわけで、こちらでは「筋肉少女帯パロディ集」、もう一つでは「OPアニメーションとヤン・シュヴァンクマイエル」の話をします。
 

大槻ケンヂの楽曲パロディ集め●

ちょっとずつ解説を入れながら、パロディの元ネタをオーケンオタ視点から列挙します。
リンク先はアルバムのレビュー。

わかりやすいこのへんから。
元ネタは「日本印度化計画」

アルバム「猫のテブクロ」より。
どんなにつらくともこれでいいのだ。筋肉少女帯「猫のテブクロ」
日本を印度にー、しーてしまえ!で有名なあの曲です。最近の人でもポップンミュージックで聞いているかもしれません。
アニメ本編にもカレーネタがありますし、やはり相性は抜群。
 

「絶望へ行ける切手」はアルバム「断罪!断罪!また断罪!」の中の「何処へでも行ける切手」のパロディ。

そしてダメ人間の王国を作ろう。筋肉少女帯「断罪!断罪!また断罪!!」
この歌の「包帯で真っ白な少女」という歌詞が綾波レイのイメージの源泉だったのは有名なお話。
その絶望的な展開といい、逃避感といい、ある意味今のオタク文化に多大なる影響を与えた名曲です。
そして、絶望先生もいつも逃げてます。
 

「絶望禅問答」。これはアルバム「エリーゼのために」の「スラッシュ禅問答」とアルバム「UFOと恋人」の「バラード禅問答」より。

エリーゼのために
エリーゼのために
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筋肉少女帯
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人生つらけりゃ俳句を詠めよ。言葉が足りなきゃ短歌があるぜ!
「スラッシュ禅問答」は絶望先生好きな人ならすんなり楽しめるのではないかと思う名曲です。曲が超絶かっこいいので、オススメ。
「バラード禅問答」は、歌詞というか相談室みたいな内容なんですが、そのストーリーがとてもじわじわ絶望的で、まさにこれも禅問答。
 

「UFOとおとこ祭り」の元ネタは、アルバム「UFOと恋人」
UFOと恋人
UFOと恋人
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筋肉少女帯
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オーケンがUFOにどはまりしすぎて、お医者さんに「UFOは少し控えた方がいい」とまで言われたのは有名なお話。禁酒禁煙禁UFO。
 

「ペテン教師の最後に見る夢は」はアルバム「仏陀L」の「ペテン師、新月の夜に死す!」より。

「筋少のライブにいったまま、帰ってこなかった…」筋肉少女帯「仏陀L」
ちなみに解散前のアルバムである「最後の聖戦」の最後の曲も「ペテン」
最後の聖戦
最後の聖戦
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筋肉少女帯 大槻ケンヂ P-子 茉莉花 本城聡章 内田雄一郎 橘高文彦
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なんだか音の響き的に、江戸川乱歩の香りがしますね。
 

ちょっとみずらいですが、ここ。
拡大してみます。

「日本の宝」は「久米田」の名をあわせて、アルバム「SISTER STRAWBERRY」の「日本の米」
レティクル座星人はまぎれもなく、名盤レティクル座妄想」より。

脳髄は人間の中の迷宮であるという観点からあえて許そう。筋肉少女帯「SISTER STRAWBERRY」
レティクル座妄想
レティクル座妄想
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筋肉少女帯
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愛されずに死んだ人はレティクル座の入り口に超特急で向かう、けどつまらない人間は降りていただきます。人間狩り!という超絶展開なアルバム。
筋肉少女帯はアルバムを一貫したテーマでやることが多いのですが、それを体験するには一番いいアルバムだと思います。絶望先生イズムはかなりここからエキスを抽出していそうです。
それがここにきてOPで融合なのです。
 

こちらの本「Life is 大車輪」と書いてあるのですが、元ネタは「エリーゼのために」に収録されている「人生は大車輪」
 

これちょっと自信ないなあ。たぶんアルバム「サーカス、パノラマ島にかえる」の中の「元祖高木ブー伝説」の歌詞「予定調和の中で離ればなれになる」かな?とも思うんですが、ちょっとこじつけかしら。
そしてコウモリは黙して語ることがなかったのであった。筋肉少女帯「サーカス団、パノラマ島へ帰る」
 

はい。きました!筋肉少女帯といえば「釈迦」
よくよく見るともう一枚釈迦ネタがあります。

「釈迦」の副題「どろろの脳髄伝説」より。
あと「いくじなし」の中でも「脳髄は人間の中の迷宮であるという観点からあえて許そう!」という名フレーズがあります。
 

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こんな感じで、今回はオーケン筋肉少女帯をフューチャーするだけではなく、もうあからまさにリスペクトしまくり、融合させまくりでございます。
ぜひともこの機会に興味のある方は、筋肉少女帯の過去アルバムを聞きあさってください。是非。
「釈迦」は「仏陀L」に入ってますが、実質手に入りずらいので「筋少の大車輪」の「大釈迦」を聞くといいです。
 

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後半、「絶望先生とヤン・シュヴァンクマイエル」のお話。