たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

みっちゃんはいい子なんだ、いい子なんだよ。「みつどもえ第129卵生」

みなさんこんばんわ。
みっちゃんの事好きですか?僕は好きです。

ぎゃー!みっちゃんかわいい!舐めたい!塩キャラメル味!
 
唐突ですね。いやあ、「みつどもえ」ファンは3姉妹みんな好きな人が多いですが、とりわけみつば人気は高い気がします。まあ統計とったわけじゃないですが、出番も多いですしね。
そんなわけで、今回はひとはメイン回なのですが、「なぜみつばは愛されるのか」を如実に感じるいい回でした。
 

●女帝、みつばさん。●

みつばは基本、裏表ありません。
もう欲望に忠実。嘘なんてつけない、つこうと思っても無理。学校においてもそうなのですから、家庭ではさらにあけっぴろげになります。
にしても、今回はひとはの分のたいやきまで勝手に食べておきながら、これです。

なんという二段わがまま!
鯛焼き→ココア→生クリーム。呆れた雌豚にもほどがあります。
その呆れたひとはの顔がまた最高ですよね。拡大します。

この顔全体からあふれる「だめだこいつなんとかしないと」臭の見事さときたら。衝撃を受けすぎて出来た目の下のクマといい、あきれすぎてよせあげられた眉毛といい、あいてふさがらない口といい。みつどもえはこういうところの細かさが本当にうまいです。うますぎて、ひどいシーンなのに笑えてしまうんだもの。
この二人の感覚のギャップは普段からある日常のやりとり。普段ならそれを逆手にとったひとはがみつばを陥れるオチになるのですが、今回はちょっと困惑が深かったのか…ひとはの動揺ははげしかったです。
そう、はげしい動揺を見せる妹を、みつばがどう見るのか、そこがポイントになっていきます。
 

●みつばが見るひとは●

みつばがひとはに激しいショックを与えたのは、気づいてないふりをしていますがなにげにちゃんと分かっていたりします。
このあと一悶着あってひとはが大変なことになるんですが、それは見てもらうとして、みっちゃんの視線を見てみましょう。

この姉妹、基本的に仲がいいので(一見悪そうだけど!)なにかあったら会話はするんですよね家で。なのでひとはを見てみっちゃんがすぐに声をかけるわけです。
この顔つきもまた絶妙です。そこまで真剣に興味があるわけではない何気なさ。でも家族の会話ってこんな顔してぼそっと「どうしたの?」って何気なく聞くんですよ。
この何気なさが次々と連鎖していきます。

笑いながら茶化すみつば。普段豚豚言われているからその仕返し的な感覚が、彼女の幼さを際立たせます。
ようは、彼女は「いじめたいドS」でも「いじめられたいドM」でもないわけです。
人との接点を持つのが好きで、だから色々ちょっかいを出したりしては返り討ちにあうわけです。杉崎のような「寂しがり屋」というよりは、積極的にコンタクトを取るタイプです。
 
実はこれが彼女の魅力の一つだと自分は思います。
受け身ではない。不器用でわがままで迷惑をかけるけど、人と接したい気持ちは誰よりも強い。
以前もそれをパパが心配していましたが(不器用で誤解されやすい)、ふたばが「大丈夫だよ!」と言ったのはここにあります。彼女はちゃんと人とのつながりを持とうと、意識しなくても動ける子に育っているのです。
 

●みつばの、ほんと●


みつばはとても逆境に弱い子です。
人間同士のトラブルについて、寝れば忘れる子ではありません。物とかお金とかそういうのは「喰えば」忘れるのですが、対人関係についてはこの作品の中でも屈指に気にかけるキャラです。
このシーンではまあなんてことのないことでトラブるわけですが、みつばの顔とセリフのないコマが彼女の心中を強く物語っています。
いや、ほんとうにちょっとしたシーンなんです。このあと何事もなかったようにギャグパートなひとはの日常に移っていきますし。でもみつばは、ずっとずっと気にして忘れることがないのです。

彼女のこの顔、見てください。この、顔!
多くは語らない。自分の犯した罪についても、ひとはがそれどころじゃなくて忘れていたとしても覚えている。
みつばにとって、ひとははかけがえのない家族であり、姉妹であり、友人なのです。
実は、彼女が行動をとるときは「自分を許して好いて欲しい」という見返りはほとんど求めていません。純粋に相手を思いやって、「ごめんね」というただそれだけの気持ち。
ツンデレというよりも、もっともっと純真ですっきりとした、人への思いやり、なんです。
 
みつばがかわいいのは、自分の欲望に正直でありつつ、ここまで人に対しても素直なところ。
もちろん3人とも魅力的だけど、みつばが愛らしくて仕方ないのはこんな「そばにいたらいいな」というにじみ出る人間性ゆえなんだと思います。
うん、最初はSだったけどもね。
ちゃんと育ってるよ。
腹も。
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