たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

アンケートはがきで、雑誌のターゲット層を見てみよう。

フランさんと昨日ちょっと話していた、「萌え4コマ雑誌の勢いでゆるめいつ増刊買ったら驚いた」というお話です。

まんがライフですね。いわゆる「萌え系」の4コマ雑誌ではないです。
最近は以前ほど明分化はされず、大量発生&淘汰を繰り返したため、残っているのは良質な4コマ漫画の海という幸せな状態だと思います。なので「萌え系」とくくられるきらら系列などの雑誌でも「萌え」だけでしばることのできない傑作もたくさん出ていますし、逆に一般4コマ誌でも萌え要素が大きく女の子がキュートな作品が増えています。理想的な状態だなあー。
 
んで、この「ゆるめいつ」増刊のアンケートはがきが面白いのですよ。

性別が「女・男」になっています。
あと「独身・既婚」の欄があることにびっくり。
ああーそうか。一応「まんがライフ」は既婚女性層狙いだったのか、と。
少女漫画雑誌などだと「女・男」の並びは普通かもしれませんが、「ゆるめいつ」のようにどっちがターゲット層かわからない作品でこれをやられると意外な感じがします。
「独身・既婚」なんぞどうでもいいわ!と思われる方もいるかもしれませんが、主婦向けに受ける4コマとそうでない層に受ける4コマは明らかに違うでしょうから、これは必要だと思います。家庭ネタとかほのぼのネタ、独身狙いなら働く女性ネタや大学ネタとかの比率にも関係してくるでしょうね。
 
ちなみに比較対象として「まんがタイムきらら」のアンケートはがきも載せておきましょう。

はい、「男・女」ですね。結婚がどうこうの欄もありません。
むしろ「小学生」の欄があることにびっくりだよ!小学生が買うのきららを!?と思いましたが、アニメ化する作品が目白押しな昨今なので買うかもしれませんね。
あー、小学生が「GA」とか「ひだまりスケッチ」とか「けいおん!」とか読んで美術や音楽に興味持ってくれたらすっごいいいなー。読んで欲しいなー。
 
さて、買う層の性別がようわからん雑誌といえば「百合姫」があります。
これもアンケートはがきを見てみましょう。
まずは本家百合姫

はい、「女・男」でした。
フリフリな枠、ハート柄のポイント、どっからどうみても少女漫画のアンケートはがきです。
百合姫自体は一応購買層は「女>男」だという話(一迅社いわく)ですが、実売は6:4くらいじゃないかと思います。推測ですが。
では百合姫から萌え度高いのを抽出した「百合姫S」はどうかといいますと。

「男・女」です。デザインもいい意味でそっけないですね。
百合姫S」はかなり明確に「男性向け百合」を意識し、キュートな女の子たちがキャッキャウフフしているので、これは納得であります。
思っていたよりもはっきりと「男性向け」「女性向け」を意識して雑誌が作られているのがわかります。
 

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最近では小中学校で「男女別で順に分けるのは男尊女卑」的な動きがあって、ごちゃまぜにしてあいうえお順に並べるというのが、実際に行われていてびっくりしたりします。
とはいえ雑誌において「男女の感覚差」は超重要。それによって雑誌の方向性の面白さが明確になっていくので、今後もアンケートにおいては最重要項目でしょう。
一応どちらにも対応している雑誌だと空欄だけあって、自分で男女を記入するタイプもありますね。
 
にしても「独身・既婚」はなんだか答えづらいなあ。「ヤングアニマルあいらんど」にもこの項目があったと聞いてびっくり。
エロ漫画雑誌なんかでこんな項目あったら泣いちゃうよおいら。