たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

唯による「りっちゃん隊員」という呼び名を考える。

WEB拍手にはけいおん!考察の面白い物がたくさんあって、ニヤニヤしています。ありがとうございます!
全部はさすがに紹介し切れないのですが、ちょっとずつ紹介します。
今回「すげー!」とうなったのはこちら。

たまごまごさんこんにちは

ところでアニメ版けいおん!で最大の発明は実際に音が出るという事も確かにあると思いますが、それよりも唯による「律ちゃん隊員」という呼び方だと個人的には思っています
あれによって友情の距離が縮まったというか、律×澪とは違った意味で唯が律を如何に信頼して慕っているかが想像出来るんですよ
でも夢判断的に考えると唯から見た律ちゃんの脳内ヒエラルキーは(仮にも軽音部部長なのに)隊員扱いなんですよね(笑)

これはすごい納得!
 

●りっちゃん隊員●

りっちゃん隊員が初登場したのは、第三話です。

みんな猛吹雪の中避難しているというのに、一人で外でかまくら作って、お餅を焼いているというりっちゃん隊員。横には唯の雪だるまが!
・・・という妄想だったんだよ。唯の。
 
面白いのは、りっちゃん隊員がこの時点で「笑顔しかない」ということです。
澪とむぎは、夢の中とは言え非常事態に焦ったり泣いたりしているんですが、りっちゃん隊員は終始笑顔。平気の平左です。
加えて、横にわざわざ唯の雪だるまがあるというこのポジショニング。
 
すでにこの時点で唯にとって、律はいつも笑顔で一緒に遊んでくれる存在というキャラクターになっています。
横にいる雪だるまが澪でもむぎでもなく、自分ってのがいかにも唯らしいですよね。すごい信頼度です。
夢に見るほどの状態で笑顔、というのも大事だと思います。それだけ律がいつも楽しそうにしているのが分かってるんですよね。
 

ヒエラルキー

で、4人の間に力関係なんてないんですが、コメントにもあったように唯にとって「部長だけど隊員」というのは全くもってそうだと思います。
身近に一番いてくれる、一緒に遊んでくれる存在だからというのもあるんですが。

やっぱこれですよねえ。
まじめにやる澪ちゃん。ふざけて怒られる(殴られる)りっちゃん隊員。なぜか殴られない唯。
これで「澪>律」という関係はどうしてもついてしまいます。
もちろん!唯だって「律と澪がそういう信頼できる間柄なんだ」というのは理解しているでしょうけれども!
そして、その間に入ることは出来ないのも、おそらく理解していそうです。だから学校祭の唯の一言が、澪の心の支えになりました。
 
ただ、澪と、律と、むぎといるのが楽しいから、唯はここにいます。
それを律はまた察知していると思うんですよ。
無論自分も楽しみたい!そこに唯の「楽しいことしたい!」オーラを感じ取って増幅!
 

●唯と律の息のあいっぷり●


海水浴の回での唯と律は見事なまでのシンクロ律400%でした。
この窓を開けるシーンでは律が「唯!」って呼びかけて、二人で一気に「せーの!」で開けています。
 
基本唯は、ナチュラルボーンのほほんさんなので、自ら考えて何かをするということはあまりないです。現時点では。
とはいえ、何でも柔軟に吸収し受け入れる、まるでプリキュアのリーダーのような性格といい、打ち込むと真剣になる才能といい、多くの人に愛されています。
実際、彼女友人多そうなんですよね。このへん見るとわかるのではないかと。
『けいおん!』第6話で焼きそば作ってるとこにいた女の子は唯の中学時代からの同級生(2ch)
これは気づかなかったけど、それなら「中学校の頃から唯と仲がいい」のがよくわかります。唯が変な格好していたのも、彼女らは分かって理解している感じがします。同時に唯のその純粋さが、周りの人間を引き寄せている部分もありますよね。特に澪やむぎなんかを。
 
そんな「楽しいことしたい!」オーラいっぱいの彼女ですが、自主性はまだそれほどでもない感じ。澪がしっかりしているからというのもありますが、行き当たりばったりなのも事実。そこがいいのですがー。
 
そこに現れるのが、我らがりっちゃん隊員!

彼女はぐんぐん唯を引っ張っていきます。遊ぶ方向に。
「真剣に遊ぶ」ってやっぱり能力がいると思うんですよ。それだけの思い切り、行動力、そしてなりきる度胸。それらを備えて、かつ周囲の雰囲気を敏感に読み取るりっちゃん隊員は、唯の「楽しいことしたい!」を吸い取り、自分の「遊びたい!」と一緒に増幅させて、二人で大暴走します。

何を言うでもなく、するっとネタをあわせてくる二人の関係はもう見ていてこっちまで楽しくなるから不思議。
澪律とは別の「ツーカー」だと思います。
学校祭だとやっぱりこれですよね。
 
どすこーい。
唯の「もっと楽しもう!」っぷりが加速したのも、軽音部にいち早くなじめたのも、やはり律の影響は大きいと思います。ちょうどいい受け皿になっているなーと。
もっとも律も同じです。たぶん一人でも遊んでいたでしょうけれども、唯と遊んでいるのが彼女にとってはやはり楽しくてしょうがないんです。だから「この部にいる幸せ」をちゃーんと理解出来ていると思います。
 
唯が「りっちゃん隊員!」と呼ぶのは、普段のごっこ遊びの延長でもあります。
確かになまけ癖の強い、まるで走り回るわんこみたいな二人ですが、崩壊しないのは彼女らもそのバランスをわきまえているから。律は唯を、唯は律を大好きで、信頼しきっていますが、二人はむぎも澪も大好き。
 
「遊ぶよ!」「楽しむよ!」「あ、やることもやる、やるよ!だいじょぶ!これ終わってから!」
「いい加減にしろ!」ごつん。
 
澪の突っ込み待ちをして、げんこつから逃げない、むしろおでこ差し出してるだろおまえ的なお約束っぷりにニヤニヤします。
唯はその二人の関係を見て納得しているので、きっと「りっちゃん隊員」はいつまでたっても「部長」にはならず、下手したら一生「りっちゃん隊員」なのかもしれません。
そんな「お互い分かってる」特別な信頼関係って、いいなあ。
 
こりゃあれだね。
唯の仲人で、澪と律の結婚式だね!神父はもちろんむぎゅー。
 

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んで、むぎの位置がいいわけですよ。
基本じゃれて遊んでいる唯&律、それをたしなめる澪、それを見守るむぎ。
これがあることで、きりっと引き締まると思うんですよね。
あとほら、百合フィルター担当ですし。むぎは「唯×澪」が好きなのではと踏んでいます。
どんとこいです♪
 
あとこれは気になっているだけで調べていないから勝手なことはいえないんですが、それぞれのキャラが「軽音部」という狭い空間にとどまっていないのが面白いところ。律は学園祭でのリーダー格でしたし、唯もクラスが別で友人も多いです。見えないのはむぎと澪。むぎは特にお嬢様だったため、軽音部ほど心を許している人間とは接していなさそうです。澪は学園祭の時、一人だけ出し物に参加していなかったのが気になります。それだけ真剣なのかな?
和と澪が仲良くなるのも実は楽しみだったります。「閉じた空間」から「積極的に人前に出て、開いた空間へ。」。これがある意味「インナーで内輪受け」が多いのが心地よいハルヒSOS団との違いかもしれません。ライブアライブでの爽快感は「そこからの脱却」というのもあったと思います。
 

ふわふわ時間」はまだか・・・いやむしろ「翼をください」の方が期待大すぎて楽しみです。