たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

君が姉で、私が妹で。「みつどもえ143卵生」

みつどもえ」って三つ子ですよ。三つ子。
んじゃーその3人の間に「姉」「妹」の感覚があるか?と言うと、これがびみょーーにあるんですよね。
と言っても基本は「みんな同じ」なわけですが、ほんのりと、ほーんのりと意識の中に「みつば・ふたば・ひとは」の順は3人の中にあるようです。
特にふたばは、ひとはの姉としての動きを自然にこなしています。
一方みっちゃんはと言うと・・・料理はしない、片付けはしない、食べて寝る。姉らしいことはほとんどしていません。
おや?姉っていう意識は・・・あるのか・・・?

あ、あったんだ・・・!?
 
今回はそんな、みつばとひとはの間にある「姉」「妹」の感覚を外側から見てみるというお話。
 

●よくできた姉●

重ね重ねいいますが、3人は三つ子です。
そもそも姉とか妹っつったって、何秒か差でしかないわけです。
とはいえ、ふたばはまあうまくその間を立ち回る術を身につけていますが、ひとはは「末っ子」みつばは「長女」として漠然とした何かを感じつつもどうにもできない日々が続いています。
そりゃ、ひとはが家事全部こなしているんだもの、姉も妹もへったくれもないです。むしろ「ひとはは母」ってなくらいです。
 
そこが問題なんですよ。
ひとはって、実質丸井家の母です。パパが帰りが遅いため、すべてをひとはがやっています。買い物だってひとはがします。家計も(ほぼ)管理しています。
褒められるべきことですよね。
しかしそれは同時に、彼女が頼るべき母親・姉の存在がないということになります。
姉としてはふたばとみつばがいます。ふたばはなにげにものすごーーーーくひとはのことを気遣っていますよね。ふたばが「ひとー」って呼んでいる時は姉モードなので要チェック!
みつばも、遊園地のチケットを譲ったりと姉らしいことはしています。いい子なんだよ!
でも、やはり確たる「母性」「姉性」がひとはには足りません。もう少し明確なものがあれば、いいのですが・・・それが丸井家の抱える最大の問題であり、ギャグにしつつも切ない部分です。
 
はて、姉や母との関係がものすごーくよいのが、杉崎家です。


姉は杉崎みく。弟は杉崎龍太。
姉のことを自慢できる弟ですよ!
うっわあ。龍太ってなんて生意気ながきんちょだろうって思ってましたが、ここに来てかわいさ絶大にアップ。お姉ちゃん大好きっ子ですよ。やばい、抱きしめたい。
また杉崎姉ができすぎるくらいできすぎた子で、龍太が好きで好きで仕方ないわけですよ。
どのくらい大事にしているかが今回描かれますが、このくらいです。

S・O・I・N・E!
添い寝入りました!やった!
なんですかこの幸せ空間。なんという仲良し姉弟
仲がいいのは以前から書かれていましたが、よもやここまでとは。
杉崎はみつばに対しては変態ですが、本当に、ほんっとうにいい姉なんです。ママを愛し、弟を愛する、素敵な娘さんです。
是非うちの娘に来てください。
 
これ、丸井家と対比させられているのが面白いですよね。
実はガチで対比するとすっごいシビアな問題なわけですよ。だって母がいない丸井家です。それほど裕福でもありません。
片やお金持ちの幸せ一家。片や節約しつつがんばる父子家庭。
 
では丸井家は不幸ですか?
そんなことはないです。
絶対そんなことはない。丸井家は幸せです。ひとはは寂しがりそうですが、それを笑いに変える技術を身につけています。
この2コマの比較で、重くなりそうな空気を一発で吹き飛ばしているのは桜井のりお先生の愛ですよ。「丸井家は幸せであってほしい」という愛。
 

●再確認しようよ●

丸井家は幸せ。
そんなことは4人とも分かって暮らしているんですが、それでも時々手応えは欲しくなります。
ふたばはそのへんの昇華がうまくて、パパとのスキンシップ、ひとはへの気遣いで表現出来ています。
みつばは不器用で失敗だらけですが、友人をはじめ多くの人に心配される子です。気にかけてもらえる子です。彼女自身幸せなのはしっかり感じているでしょう。
問題はひとはです。末っ子ながら、成長しすぎた思考とできすぎた生活力で、わがままがあまり言えない子になっています。
以前も夏休みの宿題で絵日記を描いたとき、「自分を描けない」ということがありました。
自分の幸せが分からないんですよね。いや、分かっているけど、感触をつかむ術を知らない。
 

そこでまさかの、姉交換。
ひとはが杉崎家でみくの妹に、龍太が丸井家の弟になります。
もっともこれもひとはの「ギャグ」ではあると思うんです。それほど深くは考えていないし、「そうしたら杉崎とみっちゃんが困って面白い」程度でしょう。
しかしこれが意外な効果を生みます。
 
そもそも「人の幸せ」って、その場にいると気づかないもの。
外部からの刺激があることで初めて「ああ、これでいいのか」と理解できます。

みつばは確かにお姉さんらしくないし、ワガママ放題でむしろ末っ子状態なところもありますが、それでもこういうところで素で出るやさしさがあります。
やってることはたいしたことじゃないけどさ。本人は恥ずかしがってるけどさ。
これ、姉だよね!?
みっちゃん、姉してるよ。ちゃんお姉ちゃんだよ!

このシーンは本当に最高ですね。どういう流れかはチャンピオンを読んでください。
 
三つ子の関係は、内部にいると時々分からなくなるけれども、それぞれがちゃんと姉であり妹であるのを龍太が示してくれました。
「結構やるぜ!」を聞いて、みっちゃんは「いや、あれをばらされると・・・」とうろたえたとは思いますが、嬉しいですよねやっぱり。
こういうことを言ってくれる年下の存在がいなかった、というのも丸井家の大きなポイントだったと思います。今回の一件でみっちゃんの中で大きな成長が起きたんじゃないかしら。
 

んでかわいいのはこのひとは。
WEB拍手より。

今回のみつどもえは、みつば回と見せかけたひとは回ですな。
最後に自分にも焼きそばを作ってくれとせがむひとはに悶えましたわ

まったくです。
ひとはがもっと、甘えられるようになるといいね!
・・・でもみっちゃんに甘えられる日は遠いなあ・・・。まず甘えたらみっちゃんが警戒しそうですしなあ。
 

                                                                                                                                            • -

 
で、今回のMVPは杉崎でした。

ひとはが龍太の代わりにきて寝られなかった杉崎なんですが、その理由がたまりません。
だってね・・・。

ひとはが寝るために官能小説を読まされるという羞恥プレイが行われたからです。
杉崎ったら・・・読んであげちゃうんだからもうたまらんよこの子は。かわいすぎだろう。
寝られなかったのは、きっと体がほてったからだね!
いいんだよ隠さなくても。「美代子は、その淫らな肢体を」を「みつばは、その淫らな肢体を」と勘違いして興奮したってことをな!
 

 
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