たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ぼくたち、わたしたちのおかあさん。「みつどもえ148卵生」

湿度の高い日が続いております。北海道ですら梅雨がないのにじとじとです。
そんな湿気溢れる日々に、一回に一人、丸井みつば。

みっちゃんまじ暑苦しい美人。
丸井家の子達の「かわいい」の感覚は、杉崎とかと違って時々妙に90年代チックですよね。そこがなんともいえず、大人の心をくすぐってかわいいです。
 
とはいえ暑苦しいのも事実でして。

自分で暴走自ら爆死。それがみっちゃん。
まあもっとも杉崎も似たようなもんで。

もうなんというかアレですよね。
お前らはやく結婚しちゃえよ。
あと吉岡フォローしてあげようよ。
 
さて、今回は雨の日を巡る、軽快な勘違いギャグだったのですが、終盤になって子供達の間の、みつばのせいで広まってしまった、梅雨のようなどんよりとした空気は一気に吹き払われることになります。
それは、ママ達が来ることによって生じます。
この部分が非常にみつどもえ的に重要な気がするので見ておきたいと思います。
 

●「ママ!」●

みつどもえ世界では、親子の仲が本当に悪いというのがほとんどありません。みんな親が大好きです。
もちろん丸井家も、一見ひとはとみつばには邪険にされているように見えるパパですが、十二分に仲がいいのは確認済みです。特にひとはがね。かわいすぎだったよね、前のお風呂。
他の家庭の様子も見てみましょう。
杉崎親子がラブラブげっちゅなのは何度も出ているので承知の上として。

今回登場したのは杉崎ママ、千葉ママ、吉岡ママです。
しんちゃんは傘を持っていましたので、あかりママは出てきません。宮下の家は…宮下なら俺の布団で寝ているよ多分宮下も傘を持っていて、帰っちゃったんじゃないかと。
ちなみに連絡をしていたのは、杉崎のみ。千葉・吉岡ママはそれを聞いて一緒に来たと思われます。素敵なことに、ここのPTAはみんな普段から仲良しですよね。すばらしい。
 
みくちゃんのママ好きっぷりはここでも発揮されていますね。泣くほど大好き、うれしいみくちゃん。杉崎ママの愛情はとどまるところを知りません。最近は意志の疎通も滞りなく行われているようで、まさに「理想のいい親子」だと思います。
吉岡とママの関係は珍しいですね。どうしても吉岡ママの全身性感帯嫉妬狂乱淫乱っぷりが目立ちすぎてしまって、あまり見えませんでした。
以前友達が遊びに来たときはやきもきしていた吉岡ですが、こうしてみるとやはりいい親子じゃありませんか。吉岡自体が素直ないい子に育っているのは、お母さんが見えないところで惜しみなく愛情を注いでいるからだと思ってイイと思います。こうして傘持って迎えに来てくれますし。
また彼女たちの呼び名が「ママ」という表現なのが面白いところ。この絵一枚見ても分かるように、マンガは子供達の中のを行き惑う視線から、一気に「母親が見る子供達」へとシフトチェンジしています。
幼いんですよみんな。子供達だけだとそれぞれなんだか大人びているけれども、やっぱりまだまだ小学6年生。お子様です。だから顔を真っ赤にして笑顔で「ママ!」って叫んでいいんです。
かわいいじゃない。
 

●「おう!」「何様だよ」●

ここで、面白いのが千葉ママと千葉氏の関係です。

千葉氏「気がきくじゃねぇか」
千葉ママ「何様だよ」

たったこれだけの会話で二人の関係がわかるマジック!いやはやのりお先生すごい。
千葉氏のママは、このマンガでは珍しい*1「男の子のママ」です。
女の子が多い世界ですから、どうしても杉崎母子みたいな関係に焦点が当たりますが、だからこそのこのやりとりがすごく新鮮じゃないですか。
 
千葉氏はエロマスターで、比較的やんちゃな男の子です。
バカなこともよくするけれども、他の子よりも大人びていて、なにげに周りの子達への気遣いが出来るため、三つ子も杉崎達も一目追いています。おそらくクラスでも安定した存在として信頼されているのではないかと思います。男子にも慕われていましたね。
それはもちろん千葉氏が立派に育っているからですが、この母親をしてこそです。
優しく見守り、時に対等の目線までしゃがんでくれる。でも母親として守るべきところは守る。
ママというより「母ちゃん」とかに近いですが、描写が子供からじゃなくて、このコマのように母親視点・第三者視点なので、そんな年寄りっぽさも感じないんですよね。いい姉貴という感じの方が近いです。
おそらくそれらもすべて、ちゃんと考えているであろう千葉ママ。結婚するには最高の、そして母親にするには最高のお母さん像の一つとして描写されています。
 

●私たちの。●

さて。
丸井家には母親がいません。
理由は分かりません。描かれていないだけなのか、描く必要がないのかもわかりませんが、現時点では必要ないでしょう。彼女たちは明るく元気に、幸せに暮らしているのですから。
 
とはいえ、丸井家にも「母性」は求められます。
普段はその母性の部分をひとはが担っています。炊事洗濯のみならず、家にいる子供達を叱り、導く役目としての母親、です。
とはいえひとはだって小学六年生。甘えたいときは山ほどあります。それを一生懸命気を張って見せないようにしているのがひとはのいじらしさなんですが、みつばやふたばはちゃんと分かっています。だから支え合っています。パパもそんな彼女たちを心から信頼しています。

ただ、やはりそれぞれに「お母さん」の影を求める節はあります。
ひとはであれば、それはガチレンだったり、ガチピンクの巨乳だったり、趣味の裁縫だったり、矢部っちのあったかさだったりするかもしれません。今回も素直に杉崎ママに傘を借りて礼を言っていたのが印象的でした。
みつばは割とあからさまに出します。杉崎とママが特にいちゃいちゃ仲がよいから、というのもあります。
杉崎ママは、変態的な勘違いの多い人妻ではありますが、全体を見るとものすごくみつばの事気にかけているんですよね。ダイエットマシーン云々もそうですが、色々とプレゼントあげたり、家に遊びに来させたりと、意図的に配慮している部分は確実にありそうです。
みくの親友だからというのも、いじっていて面白い子だから、というのもありますが、やはり母親がいないこの家庭のことを気遣っているのかもしれません。目立たない形で。そっとふれるように。
 
杉崎ママのおっぱいの大きさは、母性そのものでもあります。
みつどもえに出てくるママ達はみんな愛情いっぱいですが、特に杉崎ママは「お母さん」の象徴。
みつばは普段から母親を欲している子ではないですが、杉崎ママと触れあうことは常に刺激になっているでしょう。
この「フン!!」は、杉崎との意地の張り合いの部分は大いにありますが、もう少し複雑な心理があるのではないかと思います。思春期入りかけですものね。
 
今後、丸井家の母親について語られるかどうかもわかりません。
しかし、杉崎ママが見るみつばの視点は、より重要なものに変わっていくんじゃないかなと感じます。
まあ、みつばはいい子ですもの、ちゃんと育ってくれる、はず。いろいろな人に見守られながら。

暑苦しいけどナ。
 
そうか!これから夏ということは、みっちゃんの汗の季節じゃないか。
よし、ちょっと塩キャラメルドリンク買ってくる。
 

 
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千葉ママとしんちゃんママのイチャコラまだー?

*1:しんちゃんの所のあかりちゃんと千葉ママのみ