たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

LOの表紙で、ついにキスをしてしまった件。

LOモバイルに、来月号の表紙がでていたのですが、今までと別の意味でちょっと驚いたのでメモ。

今までにない、スナップショット形式の表紙です。
写真はいつも意識して描かれているたかみち先生ですが、完全に写真にしたのははじめてです。ファインダー越しは何度かありましたが。
それを踏まえたデザインも美麗なのですが、一番気になるのはキャッチコピー。
 

妹とふたり、
家まで歩いた。
キスをした。

キスしたの!?
い、いや、マンガ的にはいたって「あってもおかしくない」んですが、これがLOの表紙だからびっくりなのですよ。
 
今までのLOの表紙キャッチコピーの少女と相手の距離感は、かなり離れた物でした。
遠くから眺める、もしくはファインダー越しが主でした。

「つい見とれてしまう私は、ロリコンなのかもしれません」
(2007年1月号)
 
「君は遠く輝く 僕は少し泣く」
(2007年8月号)
 
恋した僕らは泡になり、消えてゆく
(2008年9月号)
 
ロリコンに春は来ない
(2009年3月号)

意見的なものも含みつつ、とにかく女の子に手が届かない所にいたのが、今までのキャッチコピー。
「海になりたい!」とか「むしろこれがいい」とかのように、願望を言った物もありましたが、それでも女の子との間に、距離があったんですよね。
少女を見ながら、一人で自省している感覚の物が多かったです。ですから直接女の子に接触しているのは皆無でした。
少女に憧れ、かわいいなと身守りながらも、手の届かない存在、高い所にある存在だったのです。
 
しかし、今回びっくりです。
キスしちゃいましたよ。
あれ、いいの? 急に身近になってしまった気がするのです。
……なんか引っかかるのは深読みしすぎでしょうか。
 
まずこの女の子が写真であること(視点はお兄さん・お姉さん視点)。
そもそも「妹とキスしたかどうか」は書いてません。
もしかしたら妄想なんじゃないだろうか? あるいは別の物とキスしているんじゃなかろうか?
うーん、分かりません。素直に読めば「妹とキスしちゃったよ」っていう話なんですが、そうだとしたら今までのLOの表紙の流れを突然切っているので衝撃だったりします。「YESロリータ!NOタッチ」がテーマだからなおのこと。
実際の発売を待って、様子を見てみたいところです。
 
…知人と話していたら「7年もたったし、キスくらいはいいんじゃないの?」との話。妹への愛情表現、として、うん。
歪んだことしか考えられない自分は、「ロリコンなのかもしれません」。
 

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追記・WEB拍手などで「ラブプラス」説浮上。二人で歩いた写真にチュッスしたっていう。うわ、なんかすごいあり得そう。

今回のLOの表紙なんとなく自分は、妹が死んだか、自分が上京するかして妹と離れ離れになってしまったお兄ちゃんが、
肌身離さず妹の写真を持ち歩き、一日の終わりに「ただいま」とその写真に向かってキスをするという情景を思い描いていました。
 
なんでそんなふうに思ったかというと、
写真の中の少女は振り返って入るけれど、視線がこちらには向いていない。
だから、少女の感情はこちらには向いていない。
キスをした側の感情だけが一方的に、少女に注がれているんじゃないかなーと、思ってしまいました。
そう考えると、やっぱりLOは「YESロリータ!NOタッチ」を貫いているような気がします。

そういえば視線こっち向いてないですね?
写真にキスって、なんかものすごく切ないですが、少女との距離感の「手を出さないんだ、出せないんだ」という思いがにじんできて急にこの表紙が愛しくなってきました。
いや、まだわからないですが…。

こんにちは、はじめて拍手をします。
先日のLOの「妹とふたり、家まで歩いた。キスをした」ですが、少女が写真という切り取られた存在=過去の時間に固定されているということと、文章がすべて過去形で表現されているということから、「取り戻せない思い出」が兄(?)の中で渦巻いているような印象を受けました。
突飛な話をすれば、たとえば昔愛し合った妹はこの世にはいない、とか。
しかし、表紙一枚でさまざまな深読み、考察ができる雑誌の表紙というのは、なかなか見事なものだと思います。 by 男やもめに蛆が湧く

いやはやまったくです。表紙に物語がある雑誌はそうそうないです。
「過去形」というのはひっかかりますね。やはりもう触れられない「過去の時間」なのでしょうか。
なにはともあれ…大きいサイズの絵を見ないと…落ち着かないっ!

LOのキャッチコピーについて。

写真の女の子がアイスを食べているので、「間接キス」なのではないかと思ってみたり。

SO CUTE!
間接キスでドキドキする、そんなお兄ちゃん(お姉ちゃん)は抱きしめてあげたい。
あ、迷惑ですかすいません。

LOの表紙、写真に撮ったことをキスって表現してるんじゃないでしょうか?
以前カメラか何かのCMで写真を撮る事をキスをするって言っていたと思います。
ちょうど表紙の絵もピンナップ風だし、実際にキスをしたわけではないのでしょう。

写真を撮る=キスをする。
これは素敵な表現だなあ。カメラ使いの人で、うんうん、と頷く人も多そうです。
 
〜関連記事〜
たかみち先生がのぞき込んだファインダー。「LO画集」対談その1
そして少女に恋をする。「LO画集」対談その2

たまごまご:7は特にアップですよね。そしてちょっと変わってますよね。視線が明らかにこっち向きなの。普段はLO表紙って全体的に実は視線があわないんですよね。読者と。他の号でも視線がこっち向きなのはあるんだけど、視線があってそうであってない。やっぱりカメラがはさまってるんだなーって。でも7は完全に近い。目が。
ゆすら:表紙の少女は、まさかこっちがそんなよこしまな想像をしてるとは微塵も疑わない、親しさ100%の表情をしてるよね
たまごまご:9もね、視線不思議なんですよ。なぜかどうやっても目があわない!
ゆすら:なるほど、たしかにカメラの向こう、のような
たまごまご:微妙に位置ずらされてますよね。
ゆすら:写真を見てる僕たちじゃなくて、親しい撮影者へ視線を向けてる?
たまごまご:か、あるいはカメラのレンズに視線を向けておらず、カメラをとっている人に視線が向いているか。いずれにしても親しい撮影者、でしょうね。

なるほど、今回のも視線、あってないですね。キスしている相手に向ける視線では、ない。
たかみち先生の描く少女のノスタルジィ