たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

ストライクウイッチーズアンソロにあびゅうきょ先生が入っているってことは、つまりガチですか?

コミックナタリー - 角川初の「ストライクウィッチーズ」公式アンソロ発売

ワンクリック余裕ー……ん? え? は?

イラストページにはぢたま(某)や、井上純弌むらかわみちおが参加。マンガ執筆者には「晴れた日に絶望が見える」などを代表作にもつあびゅうきょ、「月の海のるあ」の野上武志、にんげん、しのづかあつと、くみちょう、アガハリ、岡昌平、ワス、足が折れた、長谷川竹光、松田未来、STEED、タマゴルビー高永浩平、我が名は正道、二歩二郎などが名を連ねる。

マンガ執筆者には「晴れた日に絶望が見える」などを代表作にもつあびゅうきょ

ちょーーーー!
なにやってるの角川!
最高。
死にたい死にたいという影男を、ウィッチたちが罵倒し続けて「だからあなたも無駄に生きるのではなくネウロイにぶち込まれるための生贄となりなさい!」とかいって火葬場送りと自爆弾の二択を迫ったりする魚眼レンズ漫画が読めるんでしょうか、あびゅうきょ先生!!!!
そんなのしか想像できないんですが!!! いや、ないと思うけど!
読みたいよ!

分からない人はここから読むのをオススメします。
3冊目作品集ですが、これが一番あびゅうきょ先生の魅力が分かりやすいです。
ほんと、ダメ人間な影男がゆらゆら放浪するのを女の子が魚眼レンズ構図で罵倒した挙句「だから死になさい、死ぬなら国のために死になさい!」という強烈な作品群。興味が湧いたら1・2も是非。
もう自分あびゅうきょ先生の作風大好きで大好きで、入手できる範囲の同人誌もCDドラマもポストカードも全部持ってます。なんか強烈な負のエネルギーがうずまいているのでホッとするんですよ。
オリジナル以外のアンソロジーだと、昔エヴァのにも描いていましたが、やはり鬼才、異彩を放ちまくっていました。
今回他の作家さんにももちろん期待なんですが、あびゅうきょ先生が描いているというだけで二冊買う。
読書用と絶望用です。
……案外明るかったらそれはそれで逆に驚愕して腰が抜けるなあ……。
 
あびゅうきょ公式HP
 
公式サイトでルッキーニとエーリカが描かれていますが、エーリカの緻密な描写を見るだけでちびりそうなんですが。ちびるんですが。
この作家さんの、トーンを使わずがりがりがりがりと描き込むタッチはほんと一見の価値あり。もう一度言います、鬼才。
 
もうちょい語ります。
あびゅうきょ先生は母性あふれる女性、家を守れる女性を崇めるように描く作家さんでもあります。それはもう恋焦がれるように。
それに対して、活発な少女に絶望もしていました。この感覚説明できないです。それを描くためにあびゅうきょ先生が何十枚何百枚と描いているんですもの。ぼくごときが言葉で説明できません。様々な思想が絡みあって、女性像と日本の国の風土に特別な思いのある作家さんなんです。
ところが活発で元気でどんどん前に進む女性に絶望しつつも、「影男シリーズ」ではそういう女の子達がどんどん出てきて、影男を罵倒するんですよ。絶望しつつも描き続けるんです。この思いはなんなのだろう?と思いつつ、死ぬに死ねない影男の滑稽さに絶望するだけ。死ぬのにもお金がかかる時代ですよ本当に役に立たないですねどうするの?と。
 
そういう経緯を長いスパンで描き続けている作家さんなので、ストライクウイッチーズのような軍記ものはぴったり合うといえば合うんですが、逆に活発な戦闘少女の偶像をどう描くのか興味のあるところです。母性を持ちつつ高らかに叫び、軍旗を翻して戦うイコンのような少女が見られるのでしょうか。
綾波レイは以前絶賛していたんですよね。ナチスの少女を描いていたことも。
少なくともサイトにあがっているエーリカ絵を見るだけでも、一筋縄では行かなさそうなので今から楽しみでなりません。
 
公式サイトから買える同人誌で最近のものだと「波の数だけAIR CHECK with 初音ミク」がおすすめです。古きよきエアチェックの時代に思いを寄せるすごい本。
入手できるなら「フェミファシストヒルダの大冒険」と「目覚めよと呼ぶ声が聞え」は是非。
うわあああ、興奮してきたー。
 
追記・25日発売とあるんですが、もうアマゾンから発送通知が。もう買える状態になってます。