たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「誰が可愛い」じゃなくて「みんな可愛い」なストライクウィッチーズはほんとうにズボンかわいい。

ばるかんろぐ ストライクウィッチーズのズボンがパンツにしか見えない
どう見てもズボンですがなにか。
 
それはさておき、「ぱんつを、ぱんつではなくズボンにしてしまうことで何でもありな世界を作る」という試みは実はものすごい見事な手法だと感じていて。
だって、これが「ズボンだから!」で通してしまうアニメなら、観客側も「ならしかたないな!」ってならざるを得ないですもん。何でもありにシフトしたのは見事です。
魔法とか銃器とかいろいろ調べていくと面白い部分がてんこもりな設定の細かい作品でもありますし、それが多少ずれていても、まあそもそも魔法だしズボンだし「ありだな!」とねじ伏せるテクニックよ。
 
なんでもありなんだけど、人間同士は争わない、あくまでもネウロイという敵としか闘わないという徹底したコンセプトも、戦争風刺になっていながらきちんとクッションが敷かれていて面白いです。
ミリタリ物最大の難関「人が戦うことの危うさ」が撤廃されているんですよね。
 
やってることは破天荒ながらも、最後の最高のクライマックスも含めて、非常に計算された上で「安心して楽しめる」をやってのけた、王道じゃないけど王道な作品だと思います。
ストライクウィッチーズ2
映画楽しみだなー
どうしてもズボンに気が取られてしまいますが、熱血的にもアクション的にも最高に盛り上がったなあとしみじみ感じます。
「今からだとわからないよ」という方には、これがまとめとして分かりやすいなあと思ったのではっておきます。
ストライクウィッチーズ映画化記念!「連合軍第501統合戦闘航空団」の登場人物まとめ(第1回):裏たなけんの日常:So-netブログ
 
で、友人とも話していたんですが、ストライクウィッチーズで好きなキャラは当然いるけど、最終的には『全員でひとつ』になるよね」と。
そうそう、そこなんすよ。
ぼくはもうエーリカとシャーリーが好きでしょうがない隊なんですが、やっぱり「みんなで一つ」というのがストライクウィッチーズのいいところだと思います。
やってることはバラバラだしめちゃくちゃなんだけど、あれで1チームなんですよね。
で、このツイートを見てすごい納得。直接ストパンとは関係ないんですが、仕組みをよく物語っていると思います。
Twitter / 篠房六郎: タイバニを楽しく連続視聴してて思ったんだが、二次創作 ...

タイバニを楽しく連続視聴してて思ったんだが、二次創作、同人の世界で広く長く(特に女子)に支持されるようになるには、とにかく枠組みとして「チーム感」を出す事だよな、と思った。新撰組とか電王とかアイマスとかAKBとか全部そうだし。ライムスター宇多丸さんの言ってた事を今さら実感。

これはすごい分かる気がします。
二次創作に支持される、というのは、ヒトコトではいえないですが「もっと他の角度から物語が見たい」から、ってのはあると思います。
単純に群像劇的な部分もありますが、チームだとキャラ同士に関係性が産まれてくる。
つまり、いつも一緒にいるキャラ(例・芳佳とリーネちゃん)以外の、珍しい組み合わせ(例・芳佳とエーリカ)でも物語が発生するんですよね。実際に描かれていようといまいと。
501統合戦闘航空団以外の502、504なども描かれていてボリューム満点。
作っている側もノリノリなのが伝わってくるのがうれしいところです。っていうか作りすぎなくらいです。すばらしい。
 
あんまりいままでストパンネタってブログで書いたこと無いんですが、実はDVD/BD・資料集コンプ済みな程度に大好きです。
なんだかんだで「ミリタリーネタはみたい」「でもリアル戦争は怖い」というのが根っこにあるので、こういう「ぬるくミリタリーを楽しめる」のがたまらなくいいんですよ、ぼくみたいなファンには。
今また、ライトミリタリー少女の波が来ている・・・というか常に波立っている状態なので、ストパン映画版はもちろん、派生作品や、これに順ずるミリタリー少女作品に期待したいところです。
陸軍の方の話は、熱いよね・・・。
 
ミリタリ少女において、おそらく大事なのは、
1「その作品にしかない個性」(まあどの作品でもそうですが、特にこのジャンルは埋没しがち)
2「問答無用でねじ伏せる説得力」(ずぼんみたいのね。「これはこうだから死なない!」とか、そういうやつ)
3「細かいディティール」(銃器やアクションが適当じゃだめ、そここそが一番の魂!)
4「ライトなエピソード」(常時戦闘ではなく、キャラ同士のかけあいが魅力を深めるはず。戦争よりもケンカや日常のほうが大事な女の子たち。)
5「女の子のチーム性」(これはもう上記のとおり必須)
の五つなのかなと。
シリアスものでも「ライトエピソード」はあったほうが魅力。
にしても見事にストライクウィッチーズは満たしてくれたなあーと感じます、改めて。
うーん、また見たくなって来ましたよ。見るかな今から。