たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

「日常」のはかせの「かわいい」はどのへんなのかしら。

ちょっと面白いコメントがあったのでピックアップ。

初めまして。ハカセは確実にウザカワに分類されると思うのにあまり萌えられないのはなぜなのか、考えてみたんですがよく分かりません。もしよかったらたまごまごさんの意見をお聞かせ下さい。純粋な子どもとしてのウザさだから?うーん、よく分からん。 それとも、自分だけ?

はかせは「もえ」です!
「萌え」じゃなくて「もえ」です!
って「ヘルベチカスタンダード」に書いてあった!

 
まあ、「日常」のキャラは全員基本的な路線からずれているのが面白いため、キャラ萌えするか否かは完全に各自の感性に委ねられているのが面白いなーと思います。
はい、こういうの好きでしょ、萌えてね、ってのが基本あまりない。
だからこそ想像をこっちがかきたてられて、スイッチが入った瞬間猛烈に可愛くて仕方なくなります。
個人的には関口ユリアが自分にとってはそのスイッチはいっちゃったキャラでして。最初はゆっこがウザかわいいなあと思ってたんですが、「カカカタ☆カタオモイ-C」はユリアのことなんじゃないかと勝手に想像中。
 
話を戻します。
そんなわけで、「日常」のキャラは固定の分類とかが無くて、逆に「誰がなんと言おうとオレの中ではこうなんだ」が発生してしまえばそれでいい、というのが面白いと思っています。
ゆっこはまあ作中でも「ゆっこはバカだな」と明言されているのでバカキャラでいいと思うのですが、さてはかせとなると見え方は多様化してくる感じがします。
 

まあ、割とヒドいですよね、素で。
 
あくまでも僕が抱いている「はかせ」というキャラの魅力は、このへんです。

・理不尽な天才っぷり
・中身は子ども、体も子ども
・彼女が無茶をしても、なの視点で守ってあげたくなってしまう。

3番目がキモだと思うのです。はかせが接しているのは基本なのと阪本だけ。そのため「なのから見たはかせ」「町の大人から見たはかせ」という、子供扱いが徹底しています。
そう考えると、コメントくださった方は「萌えられない」とおっしゃっていたんですが、これちょっと分かるんです。
「萌えキャラ」としては作られていない。萌えるかどうかは人それぞれなので一概には言えないけれども、萌えるより先に保護してあげたい意識がわくのではないかと。
 

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最近の幼女キャラの数々には驚いてしまいます。
ロウきゅーぶ!」「異国迷路のクロワーゼ」などのキャラクター、素で「かわいいかわいい!」と言えるのですが、何か「萌え」以外の不思議な感覚が生まれてくる。
うさぎドロップ」だとそれが顕著になります。
りんちゃんに萌えてもいいけど、あくまでも父親として娘をかわいがりたいという視点が非常に強い。だからこそマンガラストのアレは賛否両論わいて面白いのですが。ががが。
というか、自分はりんちゃんには素でときめくロリコンなんですが、だからこそ「りんちゃんはかわいい」って言いづらい何かがあるのは事実です。
このへんの境界線はなんなんだろう。
 
個人的に同じものを感じているのが、TIGER & BUNNY」の楓。
どうしても虎徹とバニーちゃんが目立つのですが、虎徹の娘の楓ちゃん超かわいくてですね。
 
\かわいい! そしてかわいい!/
まあそれ以上に虎徹さんがかわいいのでどうしてもかすむのは理解した上で。
楓はまあ、ウザくはないです。それは完全に虎徹パパ視点で見ているから。人によってはウザく見えるかもしれませんが、それは別視点で見ている場合。
「日常」のはかせは限りなくこの立ち位置に近い気がするのです。
 

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「恋したい」んじゃなくて「守りたい」んだな。アニメ「うさぎドロップ」で父性に目覚める(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース
以前も書きましたが、ロリキャラ達の立ち位置が「恋愛をしたい」「萌えたい」から「守ってあげたい」にシフトしている感じはします。
あくまでも僕の中の話ですけどね。
というのも、年をとってくるとやっぱり「娘かわいいなあ」「恋愛とかいいから助けてあげたいなあ」という方が肥大化してくるのはぼんやりと芽生えてきている気がするから。
娘じゃないですが、例えばアニメ版の「アイドルマスター」は特にそうで、プロデューサーさんがいい人すぎてとても恋愛対象にならなさそうです。なるのを見たい気もするけど、熱血で一生懸命で、トップアイドル目指すスポ根型の物語が見たいんですよやっぱり。となると、少女達との恋愛はとりあえず公式ではそこまで見なくてもいいかなーという気持ちになる、が故のあの「いいひと」なプロデューサーのデザイン。好きだわー。
父と娘だったり、先生と生徒だったり、プロデューサーとアイドルだったり。
 
「日常」の場合は、人間の男はそこに介在していませんが、「はかせとなのと阪本のいる東雲研究所」はもう聖域に近い感覚です。
関係性ゆえの「かわいい」は、肥大化しすぎて意味が分からなくなってきている「萌え」の語ではちょっと表現しづらい気がします。
なのとはかせが、おしりをポンとぶつけ合う。
もうそれだけで満足しちゃうんですよね。
いわば、「はかせとなのを見守る壁」に近いかもしれません。
今は自分の年齢の問題で、はかせのようなキャラは娘キャラ感覚で見ていますが、もうちょっと(精神年齢が)年上の人になると、「けいおん!」なんかも完全に「娘」を見ているような感覚になるのかもしれないです。
俺の嫁」じゃなくて「オレの娘」。あるいは「オレは見守る壁」。
 

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男なんかいらない、女の子同士がいいんじゃないか!「百合男子」増加中!?(エキサイトレビュー) - エキサイトニュース

「草食系男子」どころか「オレ不要」になっている「百合男子」は、この流れの一つなのかなーと思ったりします。
見守れればいい、自分はそこにはいらない。
「百合男子」は「自分はいてはならない」という罪悪感にまで発展していたり、自虐的に「そんなオレキモイ」になっているのが笑えたりシンクロしたりするのが面白い。
ラブラブであろうと、ほんわか子どもを見る視点であろうと、「自分はその世界にいなくていいよ」感覚は自分もかなりあります。「けいおん!」大好きですが、あの世界に入る必要性感じないですもん。もし入るとしたら彼氏になるとかじゃなくて、田井中聡になりたい。あの位置で見守りたい。ねーちゃんを。
 

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ちょっとだけウザカワの話も。
ウザカワといえばわかりやすいのは山田。

残念、山田です。
山田葵の耐えられないかわいらしさ「WORKING!!」9巻
「WORKING!!」関連記事いろいろ
ウザカワキャラオブジイヤーな山田は、個人的には「見守りたい」よりも「こねくりまわしたい」「一緒にいたい」感が強いです。そりゃあもう面倒なんですが、そこが、いいんですよ。

こっちでもワーキン、山田登場回に追いつきました。何てたまごさん好みのアニメ。
基本女性キャラはうざ可愛い。だらしない大人女性ばかり。
対相馬への切り札として山田は重要ですがリアルにこんな人居たら刺すかもしれない。
職場のカオス化進めるなよ…。

小鳥遊お姉ズが濃すぎるので安心の伊波ちゃんに逃げるw
ぽぷらちゃんが何故にあれ程のトランジスタグラマラスなのかがよく解らない!

WEB拍手より。

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山田かわいいでしょう。ね!
「リアルにこんな人居たら〜」というのはすごくわかります。いても困る。
しかしウザカワキャラって大体「やられる」んですよね。トムとジェリーのトムみたいに、しっぺ返しがあります。痛い目見ます。
そこがいいんだなー。
「余計なことする→ひどい目にあう」の、ボケたあとのツッコミコンボがよいのです。
ツッコミたい……と思った瞬間から、あなたは山田のトリコ。
そういう意味では「日常」のはかせはツッコミ入れるというよりも、「よしよし」と頭撫で回したくなります。
 
結論:「一緒にいたい」子も、「見守りたい」子もどっちもかわいくて幸せ。
 
かわいいものは多いに越したこと無いですハイ。