たまごまごごはん

たまごまごのたまごなひとことメモ

お母さん、男の子がエロ本を読みたい気持ちわかってあげて!「みつどもえ161卵性」

まず最初にこれだけ言わせてください。

セリフもないけど、左にいるしんちゃんのお姉ちゃんかわいすぎだろう。
わずか2コマですが、ちょっとずつ出てくるであろう彼女に期待。多分潔癖症。きっと潔癖症。なんという純メガネっ娘
 

●母親から見たエロ本●

今週は驚いたよ…。
まさかの、先週からの視点移動連続回。

君は、拾ったエロ本のロマンを覚えているか。「みつどもえ160卵性」
これが先週のもの。
子供達から見た視点の「エロ本」を描いた物です。少女から見たら「いかがわしいもの」、少年から見たら「宝物」。そんな淡い思い出を冗談めかして描いてくれました。
 
今回は、その「エロ本」について、母親視点から見ているんですよ。
出てくるのは千葉氏ママとしんちゃんママ。男の子の親二人ですね。
この二人、一緒に登場してから(しんちゃんママはそれ以前に何回か出ていますが)ずーっと仲良しさん。
そんな二人が「男の子達の性への興味」について話し合っているのですが…。
ヒントは、上記の人物。今まで「顔の出ていない不明なキャラ」はみつどもえには出ていませんでしたが、初めて不明キャラが登場。誰だったかは…本編を読んでください。
 
もしかしたらこのサイトを見ていらっしゃる、お子さん持ちのお母さんや教育関係の方もいるかもしれないですが、実際問題「息子の部屋からエロ本がでてきたらどうする?」というのは、ある意味永遠のテーマじゃあないですか。
まあ、お父さんは気楽なもんです。男同士ですから。
問題は「親から見た、異性の子供の性への関心」です。
みつどもえ」は基本ギャグマンガなので大げさなシーンも多いのですが、この点に関してはものすごい丁寧に今回描いていました。
いざその場に直面した時のヒントにもなりうるんじゃないかと。
 

●許す!●

千葉氏ママと、しんちゃんママ、全然エロ本への対処方法違うんですよね。
上手い具合に意見がぶつかりあって、大人へのメッセージ性を含みつつ笑わせるバランスで攻めてきました。
ちょっと二人の考えの違いを見てみます。
 
まずは千葉氏のママ。
千葉氏自体性的なことに興味津々ですが、非常に健全なオーラを持っています。
そのママの教育方針は一環しています。

ものすごい寛容なんです。何もかもOK。
正確に言うと「寛容」ではなく「率先して与える」という手段を取っています。
 
エロ関係の物って無条件で与えるとどこまでも行ってしまいそうで「怖い」かもしれません。
ところが男の子って天の邪鬼なもの。
大人に変に許されるとどうでもよくなっちゃうんですよね。
特に、お母さんというのは男性にとっての初めての異性です。つまり、全人類の女性代表なわけです、その子にとっては。
お母さんが上手い具合に、幻想を打ち砕いて置く友人になることは、女性に対する考え方の大きなクッションになります。
「あー、女の人ってこんなんなんだなー」と。
 
もちろん、きちんと信頼関係を築いた上でのことですが。千葉氏と千葉氏ママは相当仲がいい上に、お母さんががっちりと子供目線まで視点を下げられるタイプなのでこの関係が成立します。
千葉氏がエロに対して自分なりのルールを作っているのも、逸脱してしまわないのも、このお母さんが全て包容しているからに他なりません。
 

●叱る!●

一方、断固として認めないのが佐藤家です。
この家庭、別に厳格とかではなく、単にしんちゃんママのあかりちゃんが、そういう性的なこと極端に苦手なんですよ。

「エロ本」って言えないあかりちゃんかわいい超かわいい。
そこが彼女のキュートさなんですが、まあ実際子供と接する際となると色々悩みも多いわけで。エロ本問題を「無かったこと」には出来ません。
実際問題どう接してきているかは、彼女の口からではなく、しんちゃんの口から知ることが出来ます。

まーちょっと極端ですね、左下は別として。
ただ、こういう反応を取る人は少なくないと思います。いいとか悪いとかじゃなくて、男性のエロ本への興味が分からないからどうしようもない、という感じです。
もっとも、しんちゃんにはまだ性的好奇心が芽生えていません。芽生えているのかもしれませんが、少なくとも表には一切出しません。
まあ6年生男子だと、芽生えている子もいない子もいますわな。
 
極端に性的な物を一切排除する、というのが決して悪いとは限りません。
しかし、いずれは直面する可能性がある問題でもあります。

いくら「理解するべき」と言われても、どうしても肌にあわない、受け入れられない、そういうことは理屈じゃなくて、まあ、ありますわあね。エロ本を指でつまんでいるあたり、彼女の潔癖さが滲んでいます。
 
完全な温室を作って、女の子に触れさせもしない、となると病的ですが、しんちゃんの家はふたばとの仲を公認です。
ちゃんと信頼できる関係の中で守られているのならば、それは状況次第でOKだということです。
とはいえやはり問題は絶対あるわけです。母親と子供の一体一でいくら顔をつきあわせても、絶対答えは出ません。そもそも答えはありません。
 
「少年のエロ本」に限らず、子供達の性に関する考え方での最善の策は、共通の子供を持つ親同士での交流だと思います。
先生の場合は親と話し合ったり、でしょうね。視点は多ければ多いほどいい。

その相談相手が、千葉氏ママ…って、先輩だったのか!
なんで敬語かと思ったら、この二人学生時代からの先輩後輩だったのですね。どおりで親しいわけだ。
どういうつながりかは分かりませんが、子供が出来てからも相談できる先輩がいるって、ステキなことじゃありませんことかしら。
 
千葉氏ママが徹底してあかりちゃんと正反対な考え方(許容することで男の子は育つ)なのに対し、ただ慌ててしまうあかりちゃん。
しかし千葉氏ママやふたばがいるので、あかりちゃんは割と病的にならずに安定を保ってしつけが今後も出来ていくだろうなあ、という安心感があふれています。彼女が孤立していたらかなり心配ではあるんですが、これなら大丈夫!


安定感あるなー千葉氏ママ。
密着するでなく、それぞれ家庭を築きながらも、いつまでも友人のまま。
こんな女性同士の関係、憧れます。なかなか出来ない。
千葉氏ママも、別にあかりちゃんのお世話をしているわけじゃあないです。きっと一緒にいて楽しい何かがあるんでしょう。
 
この二人の関係が見えてくることでまた楽しさが一つ増えましたよね。
みつどもえ」世界は子供達の終わらない6年生時代ではあるんですが、ちゃんと時代を超えても絆は残るよ!と保証してくれるんですもの。
 

                                                                                                                                            • -

 
にしても、「女の子」的にあかりちゃんはえらいかわいいんですが…ぶっちゃけ千葉氏ママと結婚して千葉氏を育てたい。
千葉氏パパ超勝ち組だろう…
自分内の理想の女性像が千葉氏ママに見つけてしまった気がします。「俺の嫁」とかじゃなくて、伴侶にしたい女性すぎる。
 

みつどもえ 1 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 2 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 3 (少年チャンピオン・コミックス) 
みつどもえ 4 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 5 (少年チャンピオン・コミックス) みつどもえ 6 (少年チャンピオン・コミックス)
あかりちゃんと千葉氏ママの仲の良さを見ていると、プリキュア5以降のお母さん達の仲の良さを思い出します。ママ百合状態、最高すぎるよ!
今回はみつごがほぼ出ず、完全に男の子目線とママ目線の入れ替わりだったのも興味深かったです。笑える要素を盛り込みながら、ぐるぐると視点を変えてこの世界を見つめているのりお神の目を体感出来て、心地よいです。
みんなみんな、色々な考えがあって一律じゃないから、世界って楽しいのよねー。