少女は、そうして少女であることをやめる。「まどか☆マギカ」が描く、崩折れる少女像 〜スタッフインタビューより〜
やあ! みんなの人気者キュゥべえだよ!
先回まどっち記事書いたときに「殴りたいキャラナンバーワン」だと思っていたんですが、コメント欄で指摘されて「あー、確かに一番『ある意味』愛されているのはキュゥべえじゃん」と理解しました。
ですよねー。
8話まで見ることができたんですが、まあまあまあジェットコースター落下しっぱなし。加速じゃなくて墜落ですよ。
で、まどっちのムチムチ白スク水等身大ポスター目当てに買ったメガミマガジンの中のまどか☆マギカ特集がめちゃくちゃに濃かったので、その話をしたいと思います。
とりあえずネタバレになりそうなところは伏せつつ、半分くらいは書かれていたことを、半分くらいはネタバレ含みつつ思ったことを書いて見ます。
ちなみに等身大ムチムチ白スク水ポスターは本当にムチムチで、ムチムチっ子の時代が来たと思いました。
まどかで萌える事はそこまでないと思ったのに・・・! 抱き枕だったとしても買ってたよ!
あと一番酷かった(褒め言葉)のはうめてんてーの4コマ漫画でした。
どんな二次創作もかなわないオフィシャルの力!
●「アクション>セリフ」●
Togetter - 「みんなは「まどか☆マギカ」の少女たちに惨劇を求めてるの?それとも救いを求めてるの?」
以前友人達とまどかトークをしてたんですが、なんだかキャラの性格に希薄な部分がある気がする、という話をしていました。
悪い意味じゃないんですよ。ただ、まるでおからみたいにふわふわした感じがしてならない。
ところがコミック版も合わせて読むとこれが見事にしっくりはまるんですね。
虚淵「脚本の再現度がホントに高いんですよ。ほとんどのセリフを拾ってくださったので……。アニメのほうでは尺の都合で切っちゃったセリフも、マンガのほうでは生きているので、ホントに素晴らしいコミカライズをしていただいたと思っています。逆にアニメではセリフの尺を詰めたぶん、アクションに回しているんですよね。」
なるほど、やっぱり結構削っている部分あるんですね。
アニメの魔力というか、やっぱり「まどか☆マギカ」って作品、内容に全く興味がない人でも目を引くビジュアルあるとおもうのですよ。
それはマミさんのマスケットアクションだったり、杏子の槍だったり、イヌカレー空間だったり。やはりビジュアルありきの作品で、ここはシャフトのこだわりの部分の様子。
その分虚淵脚本から削られたキャラクターの性格描写やセリフがコミックで拾われている、という感じのようです。
「魔法少女まどか☆マギカ」ノベライズ、ニトロプラスより発売決定!|ニトロプラス Nitroplus
ちなみにニトロプラスから「魔法少女まどか☆マギカ」のノベライズ発売も決定しています。
さらにここでキャラの心情を拾っていただけたらうれしいところ。さのすけ。
●キュゥべえのギャップ●
虚淵「キュゥべえのかわいらしさは違いますね。でも、自分としてはあのくらいを想定していたんですよ。むしろ、アニメのキュゥべえを見てビックリしたというか。あれは新房監督のアイディアですから。なぜか「コイツはキモくいこう」と決めたらしくて(笑)」
ハノカゲ「マンガのキュゥべえは、まったく邪気がないですね。白目があるのと無いのとでは、まったく印象が変わりますから。マンガのキュゥべえに白目があるのは、蒼樹うめ先生の原案を元に描いてるからですけどね」
口パクせず、目も真っ赤でギョロリとした、感情の読めない生き物(?)キュゥべえ。
これはアニメオリジナル……というか新房昭之監督の意向のようで、虚淵玄氏のアイデアではないようです。
コミック版のキュゥべえは本当にかわいいので、もふもふしたくなります。
面白いことにコミックとアニメのギャップでさらにキュゥべえが魅力的になるという現象が。うーん何が起きるか分からんもんです。
●「イヌカレー空間>虚淵玄脚本」●
一番ビックリしたのは、劇団イヌカレーの絵に合わせて脚本を虚淵玄氏が描き直している部分があるということ。
なんと! あの世界の主は虚淵玄氏ではなくイヌカレーだったのか!?
宮本幸裕「すごい無茶苦茶ですね(笑)まずシナリオを読んだイヌカレーさんが、いろんな魔女の設定を起こします。それから絵コンテに入るんですけど、イヌカレーさんが作った魔女がシナリオ通りには動かないんですよ。たとえば「触手で締め上げられる」って書いてあっても、魔女の設定に触手なんてなかったりして。何話かは虚淵さんに一旦シナリオを戻して、イヌカレーさんの設定に沿った形に変えてもらったところもあります」
これには驚いた……。
しかしまあ、イヌカレー空間の凄まじさはほんと歪めようがないくらいに歪んでいるので、ビジュアルにあわせて脚本を直すというのも必要になるのは分からんでもないです。
上でもちらっと会話で出ていましたが、劇団イヌカレーのコンセプトはヤン・シュヴァンクマイエルやブラザーズ・クエイの影響はうけている感じしますね。
絶望先生OADなどでも本当に驚きましたが、今回はそれをとうとう実験じゃなく本編でフルに使ってきたなあという印象。
「【獄・】さよなら絶望先生」とヤン・シュヴァンクマイエル〜モノの持つエロティシズム〜 - たまごまごごはん
切断や穴に対する人間の嫌悪感をうまーく使ってるんですよね、イヌカレー。
「まどか☆マギカ」3話の「かわいいは怖い、怖いはかわいい」を理解したデザインも超秀逸でした。
こういうイメージコンセプト創作集団がいることに感動しますほんとに。
今回のメガミマガジン、イヌカレーインタビューものってます。
これがまた人を喰ったような不可思議なインタビューで、いやあもう徹底してるなあと。
このまま突っ切っていただきたい。
インタビューにあわせて魔女の設定も載っています。
SPECIAL|魔法少女まどか☆マギカ
こちらで魔女図鑑見られますが、アニメの中で出てない設定がいっぱい載っているので必見。
例えば2話のバラの魔女は「不信」、3話のシャルロッテは「執着」、暗闇の魔女は「妄想」、そして4話の魔女は「憧憬」。
5話で出てきた魔女の使い魔なんてほんのチョイ役なのに「童心」「無知」という設定までされている。
これ、瞬殺された奴らも含めてそれぞれで物語一本出来る勢いですよ!?
個人的に4話魔女の設定が濃すぎて面白いと思います。
ハコの魔女。その性質は憧憬。 筋金入りのひきこもり魔女。 憧れは全てガラスの中に閉じ込める。 閉じ込められた者はその心までも 簡単に見透かされてしまうが 考えるより先に殴れば問題ない。
小森霧ちゃんですか。
うーん……おっと、詳しくはネタバレになりそうなので後ほど。
ここから、ネタバレ込みになるので収納。